過去ログ

過去ログ:
条件 表示
むりじさん作品のまとめ みゅう - 2022/05/23(Mon) 21:15 No.3003
① 
「あいさつ強化週間(前日)」
寄贈作品⇒書き物系寄贈作品⇒075
<原作> 
BBS[2217]~[2239]
2018/4/7
2018/4/18
教師より男子の方が上という題材で、亜紀子先生(一部玲子先生や結衣香ちゃん)が指導されています。
10話からなる長編で、ロックさんより複数の挿絵を描いていただいています。



スカートめくり推奨日 After <自主懲罰の朝>
聖女学園⇒短編エピソード⇒067
<原作> 
BBS[2492]~ [2499]
2020/6/24
むりじさん最高傑作の作品で、ロックさんより複数の挿絵と後日の短編エピソード<特別懲罰>や、
この続きの投稿がいくつもあります。
BBSの原作では、優紀子ちゃんがよりMっぽく書かれていたり、亜紀子先生がでていたりと文章の違いが楽しめます。



イヌ女選考会1・2・3
BBS[2983] [2984][2985]
2022/5/11
むりじさんオリジナル教師をイジメぬいてます。



結衣香ちゃんのオムツネタについて
BBS[2972]
2022/4/29
参考 みゅう
BBS[2969]
2022/4/28
オネショをした結衣香ちゃんがオムツの罰を受けることになります。



備品の日
備品の日 午後(1)午後(2)午後(3)
BBS[2938] [2941][2942][2943]
2022/3/22
2022/3/27
3年の結衣香ちゃん・優紀子ちゃん・真帆ちゃんが1年の教室で机・椅子として過ごします。
備品の屈辱やオシッコ、トイレ掃除にオナニーショーなどがあります。
結衣香ちゃんのすごさを感じる作品です。



聖女学園体育祭の案 「設定」
BBS[2929]
2022/3/13
体育祭の競技種目の案が掲載されています。



高き誇り~another
BBS[2907]
2022/1/16
「聖女学園外伝~高き誇りSisters First」姉・藍沢沙有希、妹・沙耶の話。
レズショーをしながらも姉妹愛を感じます。


全裸土下座
BBS[2901]
2022/1/10
むりじさんオリジナル教師が聖女学園時代の過酷な懲罰を思い出し、
その後全裸土下座する結衣香ちゃんを指導していきます。



忍耐力向上の日
忍耐力向上の日(3年生の午後の抜き打ちテストその後)
BBS[2872][2883]
2021/11/27
2021/12/12
オシッコ・ウンチ・絶頂を我慢する題材で、全学年がでてくる作品です。
不規則放尿という単語が良いですね。



『聖女学園の選挙体験』選挙の翌朝について
BBS[2857]
2021/11/16
参考 みゅう
聖女学園の選挙体験
『聖女学園の選挙体験』追記
BBS[2836][2852]
2021/11/2
2021/11/14
『聖女学園の選挙体験』の翌朝、落選した結衣香ちゃんはスカートを捲り上げて謝罪の挨拶をしていくも
「男子の顔を見ると、絶頂に達してしまう催眠」によって醜態をさらしてしまいます。
(聖女学園の選挙は当選者女子10人の公約「罰則」が、落選者女子5人への罰則として適応されます。
むりじさんに書いていただき嬉しいです。)



スカートめくり推奨日After 3日目の朝
スカートめくり推奨日After 4日目の朝(題名仮)
BBS[2809][2816]
2021/10/16
2021/10/18
結衣香ちゃんがウンコ袋でオナニーとは、今まで考えもつかなかった罰則です。
(数日後はまだ書かれていませんが、結衣香ちゃんが下痢でウンコ袋が破けてしまった場合の続きも期待です。)


☆番外編
soraさんの作品
三角棒渡り――1年・雨宮恵子の場合(1~5)
BBS [2784] [2785][2786][2787][2788]
2021/10/9
みゅう
「三角棒渡り――1年・雨宮恵子の場合」のその後
BBS[2793]
2021/10/10
むりじさん
「三角棒渡り――1年・雨宮恵子の場合」のその後.さらに妄想
BBS[2790][2795]
2021/10/10
soraさんの作品の後に、私やむりじさんがアイディアをだす形となっています。
それぞれ雰囲気が違いますね。



スカートめくり推奨日Afterの続きの朝
BBS[2763]
2021/9/23
参考 みゅう
補足
BBS[2761]
2021/9/22
「スカートめくり推奨日 After」【翌日の懲罰 真由美・結衣香編】
BBS[2759]
2021/9/20
私が特別懲罰中の真由美ちゃんの登校や、結衣香ちゃんのオナニー・排泄禁止の罰則を投稿したところ、
むりじさんより、「先輩からプレゼントされた大事な赤のショーツ」を膝につけて登校する結衣香ちゃんの様子を
書いていただいています。



●学園一の……決定戦! 「設定」
BBS[2527]
2020/11/23
愛液を我慢して、一番淫乱な女子を決定する大会です。



 「自主懲罰の朝」のその後【優紀子・結衣香のお仕置き妄想】(題名仮)
むりじさん、みゅう、他
BBS[2500]~[2518]
2020/6/28
2020/8/26
【裏ルール】によって懲罰になってしまった優紀子ちゃん達の罰則登下校、
結衣香ちゃん・優紀子ちゃんの競争やその後の妄想が書かれています。



スカートめくり推奨日「真由美編」(題名仮)
BBS[2482]
2020/5/24
真由美ちゃんが玲子先生に指導され、M字開脚で身動き厳禁な状態で男子にイジメられます。
むりじさんの作品について みゅう - 2022/05/23(Mon) 21:10 No.3002
むりじさんの小説が好き好ぎて、まとめてみました。
好きなむりじさんの作品が掲示板のどこにあるかわからなくなってきているので、
自分のパソコンのメモ帳に保存してみました。

自分で投稿したものでもずっと見ていないと忘れがちですよね。
数年前のBBSや過去ログをみてみました。
ひとまず「あいさつ強化週間(前日)」以外の作品で、2020年以降のものをまとめています。
投稿作品の書込みの前後に他の方々の感想やアイディア等の書込みをしていただいていますが、
一部割愛していますのでご了承ください。
またやっつけ仕事のため、抜けていたり、誤り、内容の不明瞭がありましたら申し訳ありません。

2020年より前の作品でも、立花凛奈の妄想を一緒に考えたり、むりじさんオリジナル教師の原案?の教育実習生であったり、
イヌ女選考会の原案があったり、いろいろありますね。
ソフィ・恵子・真由美・希・結衣香・優紀子・理沙先生・京香先生の8名を構想した未発表作も気になるところですが(笑)

時間がある時に、寄贈作品(書き物系寄贈品)に載っていないsoraさんの作品や他の方々の作品もまとめてみたいですね。
soraさんへ(3年生・坂下亜美の水槽渡りの感想) みゅう - 2022/05/23(Mon) 10:10 No.3001
あまりスポットがあたらなかった亜美ちゃんを題材にしていて良いですね。
そして恥ずかしがりやな女の子は可愛いものです。
soraさんは、Hな指導する【優しい】先生を描写するのが上手いですね。
むりじさんの厳しい先生との落差が絶妙です。

「亜美ちゃんはあれでも、マンコ気持ちよくなってないんだってさ」
「でもあんなに愛液を垂らして腰を振ってるぞ?」
そんな男子の会話が好きです。

そして結衣香ちゃん、カッコイイですね。
まさに憧れの生徒会長。惚れそうです。
どうもありがとうございます。
結衣香ちゃんと1年生の女子同士のHな行為も良さそうですね。

最後にえがかれた亜美ちゃんの「想い」とても感慨深いです。
一部の1年生や3年生は登場する機会が少なくイメージがあまりない状態ですので、
無個性より今回のように表現することで、亜美ちゃんという存在が愛おしく感じます。

今後もどんどんsoraさんの解釈で、女の子を輝かせることを望んでいます。
無題 sora - 2022/05/22(Sun) 21:17 No.3000
むりじさん

ありがとうございます!
男子の言うことをなんでも受け入れてくれる亜美ちゃんと、男子から女子を守っている結衣香ちゃんはどういう関係なんだろう?と考えた解釈の一つです……。
挙げていただいた部分は、私も書いていて好きだった文です(笑)
というか、やはり元のロックさんの設定がえっちですからね……。読み返して改めて夢中になってしまいました。

読み返してといえば前回投稿したお話、改めて思うと女子寮の部屋に側窓なんてあったっけ?と気付いてしまいましたが(汗)
ま、まあ、恵子ちゃんの部屋はたまたま寮の端の方にあったみたいな解釈でご勘弁ください……。


ところで、あまり関係無いかもですが先日更新された「男子女子戦争」の最新話が個人的に素晴らしいヒットです。あんなお話を書けたらなぁと思います……。
無題 むりじ - 2022/05/22(Sun) 18:35 No.2999
いいですねぇ。 3年生・坂下亜美の水槽渡り
何気ない日常の情景が浮かびます。
あまりスポットライトを当てられて来なかった3年生、坂下亜美ちゃんの可愛さが良く出ています。
対照的に結衣香ちゃんの強さも。

それでも自分は鬼畜なので
「これから二人は、この媚薬塗れのデコボコした三角棒に、充血しきった陰核を存分に嬲られながら滑落していかなければならないのだ。」
この一文が好きです^^
音楽の授業で既にたまらなくなっている亜美ちゃんは、結衣香ちゃんの前で恥を晒してしまうのでしょうか、なんて妄想します。
 
ごちそうさまでした♪
3年生・坂下亜美の水槽渡り(3) sora - 2022/05/20(Fri) 23:10 No.2998
傍から聞こえる結衣香の息の熱っぽさに亜美は気付いた。
颯爽と現れたように見えて、この学園では女子が2階に上がるだけのことさえ簡単ではないのだ。
彼女が廊下と階段の三角棒で再び受けることになった屈辱を思い、亜美は俯いてそっとその背中に頭をつける。

「……ごめんなさい、結衣香ちゃん。あたしのせいで……」
「亜美ちゃんのせいじゃないわ」

結衣香は苦しさをまるで見せないように振り向き、微笑んだ。

「あの男子たちも、少しは亜美ちゃんを見習って人に優しくすることを覚えてくれればいいのにね」
「あたしは、そんな――」

優しくなんかない、と亜美は言おうとしたが、言葉にならなかった。そう表現するなら結衣香の方だろうと思う。

生徒会長とはいえ、ただの一女子生徒。体を張って全女子を守らなければならない義務までは無い。そもそも、そんなことはこの学園では不可能に近いのだ。なのに結衣香は、いつも矢面に立ってその身を盾としている。

その上に今だって、もっと非難の言葉を紡いでもいいところを、男子たちへのそれすら最小限のものとしていることに亜美は気付いていた。
「でも、少し脅かしすぎちゃったかな」と照れ臭そうに舌を出してみせる結衣香は、明らかに亜美と男子たちとの関係に気を遣っていた。
優しくて、強い。
亜美はいたたまれない思いだった。

下りの階段の三角棒に腰をかけようとしなやかな脚を持ち上げる結衣香に手を添えながら、亜美は思わず口を開く。

「あの、結衣香ちゃん。もう、あたしのことは……」
「亜美ちゃん」

結衣香は脚を下ろすと、亜美の林檎のような頬に両手を優しく添えた。顔が近づき、額と額が触れ合う。整いきった、それでいて少女の危うさも残し……僅かに上気しているのを抑えた結衣香の細面が、目の前を塞ぐ。亜美は目を白黒させた。

「えっ、あのっ……結衣香ちゃんっ……!?」
「ね、亜美ちゃんの考え方、私は素敵だと思うわ。この学園では難しいことかもしれないけれど……だから余計にね」

そう告げると、結衣香は目を閉じて身を離し、三角棒に後ろ向きに跨った。端に手を掛けてギリギリまで擦り下り、次に乗る亜美を支えるように体を起こす。

亜美は何も言えず、そこに小さな下半身を収めるように三角棒へと足を上げた。

次の授業の開始までに間に合うか。男子たちもようやく階段の方へ歩いてくる気配がする。
これから二人は、この媚薬塗れのデコボコした三角棒に、充血しきった陰核を存分に嬲られながら滑落していかなければならないのだ。そして、教室まではまだ通常の三角棒が残っている。

結衣香が亜美の華奢な体を抱くように腰へと手を回し、二人はしっかりと繋がったまま落ちる体勢になった。
羞恥地獄への最後の命綱となった自分の小さな手から少しずつ力を抜きながら、亜美は思う。

自分は結衣香のようにはなれない。
それでも――

厳しい査定や高名な家からの重圧を受け続けている男子たちに、少しでも癒しとなれたなら。
他の女子たちを襲ういやらしい仕打ちを、できるだけ自分が引き受けることができたなら。

そして、いつか……

(もっと、みんなが仲良くなれたらいいな……)

この聖女学園では叶う可能性も危うい儚い願いを、坂下亜美はまだ心に持ち続けていた。

--------------------------------------------------

以上です。

毎度、妄想解釈すみません……(´・ω・`;)
3年生・坂下亜美の水槽渡り(2) sora - 2022/05/20(Fri) 23:08 No.2997
聖女学園2階の廊下は、大きな水槽の上に不安定なロープが張ってある特殊極まりないもの。
女子はその2本のロープの上に足を掛け、20m近い距離を渡っていかなければならない。

表向きは生徒達の運動のためとも称されたこの綱渡り廊下。それが決してアスレチックのようで楽しいとは言い難いものであることを、女子たちは知っていた。
それでも、ここを通る以外に教室に戻る道はない。
水槽とその周りで談笑する男子生徒たちの前に、亜美は殉教者のように小さな体を進めた。
胸の前で手を合わせ、これからの短くも長い往路に対して心を決める。

(大丈夫……。もう3年生なんだから、慣れないと……きゃっ!)

恐る恐るロープに足を乗せると、たちまちに亜美の体はユラユラと不安定に揺れた。
この水槽を渡るには両手で左右のロープを掴み、両足を下の2本のロープに突っ張って進むしかない。
まして、3年生とはいえ下級生と変わらないほど体の小さな亜美は両手足を大きく広げることとなってしまう。

(あうあぅっ……は、恥ずかしいっ……!)

年頃の少女にとって、異性の前で大股を広げての歩行を強いられるだけでも羞恥を呼ぶというのに、着ているのはあまりに心もとない学園の制服。少しでも気を抜けばスカートは簡単に左右に分かれてその中をさらけ出してしまう。亜美の両肘は無意識にスカートを押さえようとするかのように戦慄くが、この足場の上ではとても手のロープを離せたものではなかった。

水槽横の廊下には数人の男性生徒たちがのんびりと歩き、不安定なロープの上を大股を広げて苦闘しながら進む亜美を楽しそうに眺める。
彼ら男子にはこんな水槽の上を渡る義務はまるで無いのだ。
男子たちはそこから女子の命綱であるロープを遊び心でつついたり、揺らしたりして自由に弄ぶことさえできる。

ロープが揺れ動くたび、亜美は悲鳴を上げてバランスを崩し、脚を開いたり閉じたりと滑稽に踊って彼らの目を楽しませてしまう。
スカートが乱れてスリットが左右に開き、下着も穿いていない亜美の下半身は注目の的となる。

「……はぁっ、はぁっ……はぁっ……あぁ……!」

亜美は首を左右に振り、白く細い指先でロープを握りしめる。
その無毛の割れ目から白い粘液が糸を引いて垂れ、体の動きに合わせて滑稽に揺れているのを、男子たちが指さして笑う声が聞こえる。
そのたび、亜美の純な心は恐怖と恥ずかしさで気絶してしまいそうなほどに追い詰められていった。

しかし、決してロープから落ちるわけにはいかない。下の水槽では、女性の敏感な部位に好んで吸い付く特殊な魚やウナギたちが泳いでいるのだ。もしその中に落ちてしまったら、恐ろしいほどの恥辱を受けることになる。
3年生の亜美は、その時の陰惨な記憶を昨日のことのように思い出すことができた。

(頑張らないと……。頑張れば……)

水槽に落ちてしまった場合の凄惨な想像が亜美を苛み、割れ目から淫液が零れ落ちる。
男子には自分たちを見る権利があると考える亜美は、彼らに自分を見ないように頼むこともしない。
亜美にできることはただ進むか……あるいは落ちるかの、どちらかだけだった。

無抵抗の美少女が誰に助けられることもなく卑猥な綱渡りに苦悶し喘ぐ見世物に、既に先に戻っていた男子たちも姿を現し始める。
下級生男子のグループさえ混じり、野次と撮影の音が廊下に響く。

亜美は恥ずかしさに震え、濁った汁を垂らしながらがむしゃらにロープの上を進もうとしていく。
潤み切った目から零れそうな涙を拭うことすらできない。
下の揺れるロープはぼやけ、足元を見失い、華奢な体が前にも後ろにも大きく揺らいでいく。

思わず足を閉じそうになってバランスを崩しかけ、亜美は慌てて大の字になってギリギリで踏ん張る。
閉じた際に両の腿に付いた粘ついた液が、淫らな白い橋を脚の間に作って水面に落ちた。
それに惹かれるようにウナギたちが集まり、亜美の体の下で水音を立てる。
いずれ落ちてくる大きな生贄を見定めるように魚たちが淫液の出所に頭を向け、パクパクと口を動かした。

先程音楽室前で話した男子生徒の声がする。

「亜美ちゃんはあれでも、マンコ気持ちよくなってないんだってさ」

他の男子たちが笑った。

「でもあんなに愛液を垂らして腰を振ってるぞ?」

亜美の顔は沸騰しそうなほどに熱くなっていく。
眩暈がする。視界が失われる。

「そうだね。もっと脚を広げて、どうなってるのか見せてもらいたいな」

別の男子も同意する。

「あの子供みたいな割れ目の中に、どれだけ汁を溜め込んじゃってるのかな」

男子たちは亜美の周りに集まり、淫らな批評をし始める。

「ほら、亜美ちゃんの胸を見てみなよ」
「あらら。あんなに乳首を立てちゃって。感じてるんだ」
「亜美ちゃんが無事に渡り切れたら、あのグチョグチョに濡らしてるマンコ触ってあげようぜ」

水槽に吹く風が、亜美のスカートを完全に巻き上げた。
セーラー服のザラザラした生地が慎ましく起立した胸の先を不規則に擦る。
密かな場所から垂れ続ける液が風に乗って、自分と男子の目の前を散っていく。

ガクガクと亜美の足が揺れた。
ロープを握った指から力が抜けていく。
より淫惨な憂き目を受ける予想が怒涛のように心を侵食し、甘く暗い絶望の色に染め上げる。

「あ、あ、あ、あ、あぁ……!!!」

もう耐えられない。落ちてしまう。落ちる。落ちてしまいたい。

涙に濡れた亜美の視界がグルリと回って――


「亜美ちゃんっ!」

泣き腫らした顔を上げた亜美の目に、階段から上がってくる1人の少女の姿が入った。

肩で切りそろえた髪、きびきびとした動作、意志の強さを感じさせる瞳。
亜美にとっては同窓の友。学園中の憧れの的。
生徒会長。

三条院結衣香。

男子たちがギクリとしたように淫らな発言をやめて、その場に立ち尽くす。
結衣香の心配と鼓舞の色を溢れさせた声が廊下に響いた。

「亜美ちゃん、大丈夫!?」
「だ……だい、じょうぶ……。結衣香ちゃん……」

まるで、薄暗かった廊下に光が差すように。淫猥な雰囲気が吹き払われる。
結衣香は男子たちを睨みつけて、言葉を叩きつけるように言った。

「卑怯者!不自由な体勢の女子を集団でいじめることしかできないの!?」

「――あ、ああ、だから危なっかしいと思ってさ……」
「そうそう。アドバイスしてたんだよ。会長サン、余計なことを――」

タン、と床を踏み鳴らす音。
ビクリと男子の肩が跳ねる。

「そのアドバイスとやらの内容を言ってみなさい。妥当性が無いようなら、そのいやらしいことしか言えない舌を引き抜いてあげるわ」

結衣香は有無を言わさぬ、凛とした目で男子達に言い放った。
女子の身ながら合気道を修めたその立ち姿には、一分の隙も無い。

「っ!ぼ、」

「暴力に訴えるのかよ」と危うく口を開きかけた男子は、寸での所で横の友人に制止されて唇を引き結んだ。
男の沽券に関わる発言だからだ。思わずそんな警戒態勢を取ってしまう程、女子を守る時の結衣香の覇気は鋭い。

この学園において女子が男子に手を出すことなど有り得ないと頭では分かっていても、よもや本気で?と及び腰にならざるを得ない程に。
他の男子たちも、もはや目を見開いて彼女を見つめ返すだけだ。

「行きましょう」

水槽の向こう側で亜美を支えようと待つ結衣香。
亜美はぎくしゃくとロープの上を進み……やがて、その体にもたれかかった。

「……はぁっ……はぁっ……あ、ありが、とう……」
「いいえ……」

結衣香は亜美を優しく抱きとめる。
その目の色は男子たちへ向けたものとは真逆。
深い慈愛と労わりに満ちていた。

「亜美ちゃん、疲れてるわよね……。私と一緒に戻りましょう?」

亜美は何と言っていいかわからないまま、頷いた。

男子たちの方に向き返り、優雅に笑みをみせる結衣香。
両手を腰の前で合わせ、それでも男子に頭を下げて敬意を表す亜美。
それを終えると二人は、彼らの曖昧な笑い声を残して水槽の廊下を去っていく。
3年生・坂下亜美の水槽渡り(1) sora - 2022/05/20(Fri) 23:06 No.2996
亜美ちゃんの小話です。聖女学園の日常シリーズ……(?)

--------------------------------------------------

坂下亜美は自分の足元に目を落とし、中宮香織音楽教諭の話に耳を傾けた。

どのように答えればよいのか迷う。
弱々しく微笑み、同意するように頷いてはみるものの、何を言えばいいのかは決められずにいた。
肩まで伸ばした亜麻色の髪を不安げに幾度も触り、愛らしい唇を開こうとしては悩まし気に首を振る。

羞恥心を堪えて淫らな言葉で返すべきか、それともそんなことは言えないと答えてしまってもいいのか。
あるいは、ただ黙って床を見つめていたほうがいいのだろうか?

「――あれ?香織先生と亜美ちゃん。まだ戻らないんだ?」
「あっ……」

訝しんだ様子の男子生徒が話しかけてきたことで、亜美の思考は途切れた。
控えめに、恥ずかしそうに「はい」と答える。

既に友人である四人の女子生徒は先に教室に帰らされている。
音楽の授業後に亜美は一人こうして香織に居残りを頼まれ、女子の立場からの意見を求められていたのだ。
しかし、その質問は――

「どうしたんだい?すごく考えこんじゃってるみたいだけど。僕でよければ手伝おっか?」
「え、えっと……」

先程から自分を悩ませていた問題。
問いを出した香織は、ますます楽しそうな顔で黙って亜美と男子生徒を見つめた。
「あの……」と亜美は男子に向き直って口を開く。

「その、香織先生の質問がとても恥ずかしくて……。さっきの音楽の授業で、その……あたしの、あ、アソコがどんな風に気持ち良かったですか、と……」

手を口の前に寄せ、俯きながら小さな声で男子に自分が課せられたことを説明していく亜美。
その極度に短いスカートの下。小学生のようにシンプルな割れ目は、授業中の”指導”で香織や男子たちに辱められた余韻で疼き、未だに淫らな液で濡れ光っている。
事情を聞いた男子は一瞬驚いた後、笑顔で両手を叩いてみせた。

「あはは、そうなんだ。僕も、とっても刺激的だったことを伝えないといけないね。可愛かったよ、亜美ちゃん」
「あ、ありがとうございます……」

ますます顔が赤くなるのを感じてしまう。
褒められているのかは分からない。だが、亜美は少なくともそう聞こえる言葉を言ってくれた男子に、感謝の気持ちを表すべきと思った。

香織の方は細く整った眉を軽くハの字にし、華奢な手を合わせて男子に向かって微笑みかける。
小鳥のハミングのように流れ出す言葉は、まるで一つの楽しい歌のようだ。

「亜美ちゃんは恥ずかしがって、おまんこちゃんがどんな風に感じたか教えてくれないのよ~。とても可愛いでしょ? だけど、できれば先生の授業を楽しんでくれていてくれてたら、もっと嬉しいんだけどなぁ」

「僕は楽しかったですよ、香織先生。でも、彼女たちにもつい目が行っちゃったけど」

亜美は自分の秘部が羞恥に疼くのを感じながら、ただ赤面し続けている。
焦らされ続けた体は、もはや限界が近いのだ。今すぐに爆発寸前の淫欲をなんとかしなければと体が訴えかけてくる。

しかし貞淑と善良を絵に描いたような亜美に、自ら破廉恥な行為に走るという選択肢は非現実的とすらいってよかった。
僅かに太腿を擦り合わせ、ただひたすらに耐える。それすら礼を欠く行為なのではないかと、どこか困った様子で。

男子は再び亜美に話しかけた。

「亜美ちゃん、君はとても素敵な子だと思うよ。君の力になりたいな」

ホッとしたような吐息を一瞬漏らす亜美。しかし男子の真剣な表情がニヤリとしたものに変わったのを視認すると、意識が走るよりも先に身が震えた感覚を覚えた。
その姿は正しく、蛇に睨まれた蛙。

「早く行かないと、次の授業に遅刻しちゃうよ。だから、先生に正直に言うんだ。君のマンコが、何をされたときどんなに気持ち良かったかを、さ」

亜美は真っ赤になって顔をそむけた。一筋の涙が頬を伝う。
彼から目をそらし、床に視線が落ちる。

これは男子からの明確な指示。女子はそれに従わなければ……。
すぐに手の甲で涙を拭い、できる限り気を引き締めていく。

香織は楽しそうに、男性生徒はニヤニヤと亜美が卑猥な告白をするのを待つ。
やがて、亜美は押し殺した震え声と共に……やっとの思いで口を開いた。

「あたし………あ、あたし、 そんなこと、ありません……。き、き、気持ちよく……なんて……そんな、こと……」

「あら?」
「へぇ……?」

二人は驚いた顔を見せる。
坂下亜美が言う通りにしないことは少ないというのは、教師の間でも男子の間でも通った話だった。

しかし、やがて二人はにんまりと顔を緩ませていく。
彼らは亜美が自分自身の感じたことをとても恥ずかしく思っていることが可愛らしく、また好ましく感じたのだった。
こんなにもあからさまな”嘘”を吐かざるを得ない程に。

震えながら太腿に淫液を垂らす様を見れば、亜美が本当はどう感じてしまったのかは明白。
亜美はそれ以上何も言葉を発することができず、短いスカートを押さえて俯くばかりだった。

「あら、残念! ごめんなさいね、亜美ちゃん……。次はちゃんと楽しんでくれるように、先生、頑張って色々と考えてくるわね!」

香織は悲しそうな顔を作って、でも少し楽しそうに両手で握りこぶしを作って言った。
亜美たちは次回は更に卑猥な授業を受けさせられることになるのだろう。

男子が去る気配がしたので、亜美はようやく顔を上げる。

「じゃあ待ってるよ、亜美ちゃん♪」

彼のウインクの意味を考えて、更に赤面しながら。
亜美は、ようやく音楽室から解放されたのだった。
無題 sora - 2022/05/15(Sun) 22:52 No.2995
みゅうさん、むりじさん

ご感想ありがとうございます!
聖女学園本編のようとは恐れ多いですが、私が一番好きなのが発表中に由紀ちゃんが悪戯されてどうしようもなくなってしまう場面なので、ああいった光景をもっと色々な生徒さんで見たい!というのがあります……。

また、応援したくなるというコメント、とても嬉しいです。聖女学園の生徒さんたちの健気さがとても好きで、色々と考えてしまいます。
しかし、強くて優しい女の子たちがこうやって立ち直れてしまうことも学園の手のひらの上……。清純な女の子としての誇りを取り戻すたび、それは再び美味しく実った果実として男子に玩弄されてしまうこととなるのです……多分(鬼畜)
無題 むりじ - 2022/05/15(Sun) 18:39 No.2994
みゅうさんへ。
 
いつもながら素敵な感想をありがとうございます。
とてもとても励みになります。

そうですね。芯の強さという点では私の中でも結衣香ちゃんが1番です。
だからこそ穢したくなってしまうんですが。

きっと結衣香ちゃんなら「イヌ女」選考会でも、身体を反応させてしまうことはあっても、精神的に屈服することはないでしょうね。
逆に焦らしているはずの男子たちの方が先に我慢できなくなって手を出してしまう。
結果、逝かされても勝つのは結衣香ちゃんというわけです。

文字化けの件ですが、見直してみましたが今作に限って言うなら、すべて棒線です。
読みづらくてすいません。
 
soraさんへ。
 
拝読させていただきました。
逆立ちしても私には書けないような日常風景が表されていますね。

あんなにひどい仕打ちを受け、あんなに恥ずかしい目に遭わされているにもかかわらず、最後はホンワカさせられ、この鬼畜な私が思わず恵子ちゃんたちを応援したくなってしまいました。

- LightBoard -