林間学校 3日目の朝
〜すずの場合〜




 聖女学園の林間学校での3日目の朝、牧野すず(二年生)は教師用のテントの前で立ち尽くしていた。
 日常から女子に恥辱の限りを尽くすこの学園、もちろんこのような学校行事ではさらにそのやり口に工夫が凝らされている。
 
 林間学校用に組まれたプログラムはもちろんのこと、少女たちの羞恥心に直結する排泄行為に関してもくまなく仕掛けが施してあった。
 とくにこの3日目は教師用テントの前でオシッコかウンチかをメガホンを通して伝えた後に布おむつを当てられ、立ってその中に排泄したのちに教師の手によって後始末をしてもらうというとんでもないものである。
 すずはこの経験をするのは2度目だが、こんな羞恥には慣れるはずもない。
 目の前でさまざまな少女のおむつ排泄という痴態を目の前で披露されてしまっては立ち尽くすのも無理はないだろう。
 この羞恥地獄に足をすくませて極限まで尿意を我慢したある少女は、放尿の末におむつの容量を超えてオシッコが太股に垂れてしまった。
 また、寝冷えで腹の調子を崩して明け方から我慢を重ねたある少女は、辺り一帯に響く凄まじい排泄音を響かせておむつに下痢便を噴射した結果、臍のすぐ下から腰の上までウンチまみれになってしまった。
 
 すずは医学的には理想的と言えるほどに健康な身体の持ち主であり、一日あたりの排便の回数は多い上にウンチはしっかりと太くて硬い。
 しかしその体質が仇となり、朝方に寮のトイレで脱糞の姿を晒しても夕方頃には同じくらいの量の立派なウンチを羞恥にまみれながら透明な学校のトイレの便器に産み落としてしまうこともしばしばある。
 そんな健康なはずのすずの腸は何故かこの3日間沈黙を保っていた。
 出発時のお弁当の中にランダムに便意を麻痺させる薬が混入され、彼女は見事にそれに当たってしまった。
 毎日変わる女子生徒に対してのトイレルールの中でも最悪といえる方法での排泄を強いられる3日目。
 薬はその日にあわせて効果が切れるように綿密に調合されていた。
 ウンチの量、ひり出す時間の長さ、おむつを開いたときの臭い、それぞれを最大限に引き出して恥辱をとことん追求した悪魔の仕掛けである。
 2日目の牛乳浣腸を施された状態の山芋堀りでもでもなぜかウンチが出ない絶妙な効き目である。
 
 彼女の腸内には3日分のウンチが溜まっていた。
 その上、なぜか今朝になってから腸の活動が活発になり、それは便意という形を取ってすずの肛門を圧迫しているのだ。
 恐らく夕飯に整腸剤、最悪の場合下剤が仕込まれていたのかもしれない。
 うなる腹を抱えながら聞かされた最悪の排泄ルールに打ちひしがれ、肛門をひたすらノックするウンチに屈して教師用のテントに足を運んだところで、ちょうど目の前で繰り広げられる先客の壮絶な排泄劇に出会してしまった。
 大量のウンチをおむつに絞り出し、茶色く染まった蕾や花弁を男子に晒しながら清拭を受ける一部始終を見てしまったのだ。
 
 一日当たりの排便量が多いのは自覚している。
 その上での便秘である。
 普段の量の倍を軽く越える量の排便を人に晒さなければならないのかと思うと目の前が真っ暗になる。
 刹那、グギュルとお腹が音を立てる。
 便意はいよいよ強くなる。
 起きたときから感じていた便意は大きく首をもたげ、容赦なく襲いくる。

「あれぇ、そういえばすずちゃんはウンチしないの?」

 お腹を抑えてうずくまり気味のすずに非情な声を掛ける男子生徒。

「そ、そんなこ・・・うぐぅ?!」

 「そんなこと聞かないで……」と抗議しようとした瞬間にぐるるという音が響き、たっぷりのウンチが便意の形をとってさらに彼女の肛門を圧迫する。
 肛門に走る便秘ならでは鈍痛とお腹に差し込む鋭い下痢ならではの痛みに、彼女はついに一服盛られた事実に気づいた。
 そして気づいたところでどうしようもないことに絶望し、ついに決壊が現実的に脳裏によぎった瞬間……、

「いいのかな〜、お漏らししたらおしおき大変だよ〜?」

 背後からの男子生徒の声でふと我に返った。
 中途半端なお仕置きより厳しいおむつへの排泄とはいえ、これは規則として定められた正当な手段での排泄である。
 早朝からお漏らしをしてしまった日にはお仕置きの名目で、ただでさえ一日中羞恥漬けの林間学校の中でさらに酷い目に遭うことは目に見えている。
 林間学校のルールでは4日間下着の洗濯は許されない。
 唯一の下着をお漏らしで汚した場合は、ノーパンあるいはお漏らしの証拠を刻みつけた下着でこの先を過ごすことになるのだ。
 
 ふと、おむつ脱着のために設置された台を見ると、クラスメートの女子のおむつが丁度開かれ、尻たぶまで茶色く染まったお股を晒していた。
 男子生徒のはやす声に涙する声をよそに淡々とおしり拭きは進み、やがてきれいになると同級生は教師に預けていた汚れきった下着を受け取って女子テントに駆け抜けていった。
 
 それを見るとすずは教師用のテントまで歩き、規則に従って下着を脱いでメガホンを手に取った。

「牧野すず……、ウン……チがしたく……なりました……おしめをお願いしま……す」

 気力を振り絞ったあ言葉に対して、テントから聞こえてきた返事は非情なものだった。

「牧野さん。
 オシッコかウンチかが聞こえませんでした。
 もう一度お願いします」

 メガホンを通して、返ってきたやり直しの命令。
 これを聞きつけた男子生徒が、わらわらと集まってきた。

「すずちゃんウンチだってよ」

「おおっ、いっつも快便なのに、そう言えばウンチ、1回も見てないぞ」

「おむつから溢れるんじゃない?」 

 全く心ない男子の声に、涙目になるすず。
 しかし、泣いてる場合ではない。
 現在の下半身裸の状態で我慢しきれなければ、その時点で公開野外脱糞確定である。
 それだけは避けたい一心で、もう一度メガホンを口に当てる。

「牧野すず、ウンチが……したくなりました……おしめをお願いします」

 男子生徒から歓声が上がるとついに教師がテントから現れた。

「牧野さん、下着を預かります。
 台に寝転がってください」

 教師に下着を渡し、備え付けの台に寝転がり、ギュッと強く目をつぶったすずに、教師は慣れた手つきでおむつをつける。

「はい、おむつの装着ができましたよ」

「あれ?」

 3日目のおむつ排泄時に用いられるおむつはいわゆる布おむつであり、1枚ずつお股に重ねるようにして当てられるので、装着完了までに少々時間がかかる。
 しかし、今回はわずか10秒足らずで装着が完了してしまった。
 それに、股にあたる感触は柔らかいそれとは全く違う。
 装着されたのが、布おむつではないという事実。
 その意味するところは……、

「おおおおおお、本日一発目の透明おむつだぁ!!」

 今の男子生徒の歓声が全てを物語る。
 すずにあてがわれたのは、透明のビニール製のおむつである。
 吸水製を持つ透明な特殊ビニールで作られたこのおむつは、完全にシースルーになっている。
 放尿すればオシッコに触れた部分は黄ばんでその事実を克明にし、脱糞すればウンチが出る瞬間からお尻に広がる様が、はっきりと見えてしまう代物である。
 林間学校にて使用されるおむつは特別仕様ということで意図的に伸縮性を上げ、配合された特殊吸水ポリマーの膨張性と吸水力を落としている。
 これでオシッコの後はよく膨らみ、ウンチの後はおもらししていびつになったお尻の形が強調されるのだ。
 おむつというよりは、もはや透明なビニール製のショーツに近い。
 
 あまりの仕打ちに言葉を失うすずに教師は容赦なく声を掛ける。
「もうおむつは履けたわよ。
 早くウンチしなさい」
 
 言われるがままに台から降りて立ち上がるすず。
 台のすぐそばではあまりにも人目につくし、女子テントの中でおむつにウンチをぶちまけるわけにはいかない。
 迷った末に、テントサイトの外れにある木陰で用を足すことにした。
 結局よろよろと歩くすずに男子生徒はついてくるが、それがせめてもの抵抗である。

「はぁ、はぁ……んっ……」

 せめて、おむつの中だけでも男子生徒の視線をまともに受けまいと茂みに入り、やや腰を落とした。
 それほど深い茂みではないため、隠れているのは腰の下だけだ。
 これから始まるであろうショータイムに静まる男子生徒。
 静かな森の中、少女の脱糞劇が始まる……

「んっ…………、う〜〜〜〜ん……」
 
 ただでさえ便秘の苦しみに慣れていないすずの便意は、いつもの限界をとっくに越えている。
 しかし溜め込まれ過ぎて巨大化した肛門付近のウンチは、なかなか出てこない。

「はぁ、はぁ、……ふんっ」

 かれこれ10分は踏ん張っただろうか。
 プスプスとおならを交えて、ようやく快便少女の便秘ウンチがその姿を現しはじめた。
 普段は大きめの胡瓜程度のウンチは、旬の苦瓜とも並ぶ太さを誇り、メリメリと音を立てながらその姿を現した。

「ふん……あ、あ……」

 まるでおしめの取れない幼子のようにお尻を突き出して必死に排便する少女の、見た目からは想像がしがたい便塊は大蛇のように透明なおむつの中にムリムリと音を立ててとぐろを巻く。
 辺りには、酸味と苦みが混じった熟成されたウンチ独特の臭いが漂い始めていた。

「ん……、あ……」

 きつめに当てられたおむつの中で広がるウンチのとぐろがお尻の半分以上を埋めた頃、メリメリという苦しそうな排泄音がブリブリという柔らかい音に変わり、力が入って歪んでいた表情がトロンと恍惚とした表情に変わる。
 栓の役割を果たしていた肛門付近の巨大ウンチの次に控えている、やや柔らかめのウンチが出てきたのだろう。
 肛門がウンチに隠れてしまった状態では出るところを直接は見られないが、膨らみ続けるおむつがまだ排便が続いていることを証明している。
 お尻をさらに突き出した結果、既にたっぷりのウンチを内包したおむつが、茂みからはみ出してしまった。
 すずは、久しぶりの排便の快感とウンチがお尻にまとわりつく気持ち悪さに、おむつに包まれた恥ずかしい便塊が丸見えになってしまったことも忘れて、ひたすらに3日分のウンチを絞り出し続けた。

―――――――――――――――――――――――

「うわぁ……すげぇ臭い……」

「マジかよ、コレ……」

「一体、どうなってるんだよ……」

 普段ならば排泄が終わった少女たちをはやし立てて羞恥心に止めを刺しにいく男子生徒たちは、脱糞を終えて放心状態のすずを目の当たりにして言葉を失っていた。
 普段快便のすずにとっての3日目ぶりの排便は腸にとっても刺激が強かったらしく、腸の奥にある宿便や下痢に近いたっぷりと水分を含んだウンチまでも出してしまったのだ。
 おまけに、力が抜けたついでに一晩寝ている間に膀胱に溜まったオシッコも全て出し切ってしまった。
 腸の中身を殆ど出し切ったかもしれない大量の排便に対して、意図的に布おむつ並に性能が落とされ、布おむつほどのホールド性を持たない林間学校仕様のおむつのキャパシティが足りないのは、ある程度致し方ない話である。
 
 結果、肛門付近で栓の役割を果たしていたガチガチに固まったウンチはあっさりとおむつの裾部分をはみ出してしまった。
 その直後に出てきた、いわゆるいつものウンチは尻たぶと堅いウンチに潰されて横に広がり、さらにはみ出て足下にボタボタと音を立てて落ちていった。
 そして腸の奥の液状便はウンチの壁に阻まれて前に広がり、ようやく開き掛けている少女の花弁をも浸食して茶色い前バリをつくったところに大量のオシッコが降り注いだ。
 吸水性を低くされたおむつは、下痢とオシッコのダブルパンチでパンパに膨らみ、プルプルとした感触とうっすらにじみ出た下痢とオシッコのカクテルが限界を告げている。

「…………」

 正気に戻ったすずはショック状態で呆然と立ち尽くしていた。

「すずちゃん、拭いてもらいに行こうか」

 さすがの男子生徒たちもこの状況下でからかうことはできず、すずの肩を支えながらおむつ装着台に向かって歩いて行った。

「あらら、これはすごいわねえ」

 すずのおむつを開いた教師は驚嘆の声をあげた。
 開かれたおむつからは、とぐろを巻いた巨大な便塊から水分たっぷりの下痢ウンチまでがそれぞれ強烈な臭いを発し、まるでウンチの見本市のような様相を呈していた。
 無論、股間は隅々までベットリと汚物にまみれ、何回もおしぼりを交換して、ようやく後始末が終わりを告げた。
 いつの間にか正気に戻っていたすずは、顔を真っ赤に染めて必死で涙をこらえて下着を履かされるのを今か今かと待っていた。
 ジンジンとしたお尻に何か入れられた感触があった後に、股間に違和感が走った。
 
 当たった感触は、同じ布でも妙に厚ぼったくごわごわしていた。
 明らかにショーツとは違う感触に思わず下半身に目をやると、視界に飛び込んできたのは幾重にも重なった真っ白い布だった。

「あんなにウンチ出したちゃったから、多分お尻が緩くなってるわ。
 だからきょうは、おむつを履いて過ごしなさい。
 服は着てもいいから。
 あ、トイレに行きたくなったらちゃんとメガホンで言うのよ。
 コレに座りながら用を足してもらうから」

 教師はすずの股間をおむつカバーでがっちり覆った後、今時珍しいアヒルの形のオマルを指さして告げた。
 つまり、最も目立つ場所でオマルに跨っておむつの中に排泄しろという、とんでもない命令が下されたのだ。
 心身ともに疲れ果てたすずは、さめざめと泣くだけで反抗しようともしなかった。
 
 ちなみにお尻に入れられたものは緩下作用のある下剤であり、この日、すずは赤ん坊の如く何度もおむつに下痢ウンチを吐き出しては、茶色く染まった股間を晒したのであった。

〜fin〜
 


文章:Dr.Jazzさん
挿絵:ロック


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