集団食中毒
―第3幕―



 休み時間が始まってから、10分以上の時間が経とうとしていた。
 トイレにやってきた女子生徒の人数は15人。
 便器の数は4つ。
 いつもなら、もう全員が用を足し終わり、トイレを後にしているはずの時間だった。
 しかし、今ここにある光景は、まだ用を足せぬままお腹を押さえている3年生5人と、苦痛と恥辱に苛まれながら下痢便を吐き出し続ける1年生4人、そしてその姿を心配そうに見守る、排泄を終えた少女たち……。
 その中には、再発した便意を必死にこらえている者もいる。
 10分前に始まった大パニックは、まだ収束の兆しすら見せていなかった。

――グピーーギュルルグルルゴロロロロロッ!! ギュルピーーグルルルルッ!!
「う…………うぅぅ………………も、もう……だめ…………だ、誰か、誰か代わってっ!!」
 永遠とも思われる我慢を続けている3年生の中で、最初に限界を訴えたのは、意外にも乃梨香だった。
 陸上競技の全国大会で入賞するほどの優れた身体能力を持つだけでなく、生徒会の書記として会長の結衣香を支え、教師や男子生徒の理不尽な要求と真っ向から対峙する強い精神力も兼ね備えている乃梨香。
 その彼女が、信じられないことに弱音を吐き、最下級生にトイレの順番を譲るよう懇願していた。

――グピーーーグルルルピィーーーギュルーーーーーーーッ!! ゴロッギュルーッ!
「ぐぅぅっ…………お…………おねが……い…………はやくっ…………」
 しかし……
 便器にまたがった1年生たちは、先輩の必死の願いに応えられなかった。
 下痢が止まらないのだ。
 
 小さいお尻の穴から黄色い水便を、オシッコのように吐き出し続ける紗由里。
 大量の液体だけで満たされた便器に、さらに液状の汚物を大量に注ぎ込むあゆみ。
 頻繁に大音量のおならを炸裂させながら、ドロドロの下痢便を出し続ける美奈。
 あたり一面に響き渡る激しい破裂音を立てながら、液状便を噴射する恵子。
 誰ひとりとして、排泄を止めるどころか勢いを弱めることすらできなかった。

「あ、うっ、うぅぅぅ…………!!」
 トイレが空かないという現実を突きつけられた乃梨香。
 絶望の袋小路に追い詰められた彼女に、これまでで最大級の便意の波が押し寄せてきた。

――グピィィギュルギュルルルルギュルルッ!! ゴロッギュルルグルルルグルルルッ!
――ゴロゴロピィーグギュルーーーーッ! グギュルルグルルルグルルギュリッ!!
「あ、あ、だめ………………だめ………………あ、あああっ……!!」
――ピブップジュブチュビピーーッ! ビュビチィッビュルルルッ!!
 慌ててお尻を押さえた乃梨香の指先を弾き飛ばすように、水便混じりのおならが放出された。

――ビュッビシャァァビュルルルブシャーーーーーーーーーーーッ!!
「あ、あああっ……!!」
 間髪を入れず漏れ出してくる汚物。
 全く形のない、完全な水状便だった。
 乃梨香は由紀や紗由里と同じく、初めからお腹を下してしまっていたのだった。
 鍛え抜かれたしなやかな彼女の身体は健康そのものではあるが、しかし身体の中まで鍛えることはできない。
 気温が下がってくる放課後に、屋外で下半身裸でトレーニングをする乃梨香は、お腹を冷やして下痢をしてしまうことが少なくない。
 しかもきのうは、校内各所に表示されている天気予報では終日快晴のはずだったにもかかわらず、放課後に突然の大雨となり、校庭で走り込みをしていた乃梨香は冷たい雨に打たれて身体を冷やし切ってしまった。
 風邪こそひかなかったもののお腹の調子を完全に崩してしまい、夜中まで何度もトイレに駆け込んでは、水状の便を洋式便器に注ぎ込んでいたのだった。
 朝からは小康状態を保っていたが、そこにこの集団食中毒である。
 乃梨香のお腹は、今や底抜けに下り切ってしまっていた。

――ブピッビシャァビチャビシャーービュルビィィッ!!
――ブシャビシャビィーーー……ッ…………ビシャアッ…………ビュルルッ…………ビュッ………………
「く、うぅぅっ………………お願い…………はやく…………!!」
 一度始まったおもらしを必死に食い止めた乃梨香。
 力尽きて腸内の水便をすべて漏らしてしまってもおかしくない状況だったが、彼女の強い精神力がかろうじてそれを食い止めていた。

「う、うぅ…………」
――ブピッビシャーービシャブシャーッ……ジャーーッ…………ビュルーーッビシャーーッ……ビィィッ…………ジャアアッ…………ジャーーッ……ジャアッ…………ビシャアッ…………
――ビュビチィーーッ…………ビシャアアッ………………ブビューッ………………ビュルーッ………………ビシャアアッ……………………
 乃梨香の必死の願いが通じたのか、4人の中で最も早く排泄を始めた紗由里が顔を上げた。
 小さく開いたお尻の穴からオシッコのような水便を吐き出していたが、小水の勢いが弱まるのと同じように水便の勢いが弱くなり、ついにはポタポタと雫が垂れるだけになった。

「……ご、ごめんなさい、おまたせしましたぁ…………」
 紗由里も汚れたお尻と汚物でいっぱいの便器を放置して便器を離れる。
 水そのものだった便は排出口だけでなく尻たぶや靴下にも黄色い汚れを飛び散らせている。
 便器の中は、黄色い汚水の中に焦げ茶色の小片が浮かぶ状態になっている。
 希が排出した硬質の固形便のうち、大きな塊は和式便器の前方に押し流されたが、コロコロの便が圧縮された塊は紗由里の水鉄砲の直撃を受けてバラバラに分解していたのだった。

「く、うぅぅっ…………」
――ビシャアッ……ビチィーーッビュルルビィーーッ…………ビュルルッ…………ビィィッ………………
 その便器に、お尻を押さえた乃梨香が向かう。
 断続的に水便を漏らしてはいるが、床に大量に流れ落ちることは阻止し、脚を伝って靴下を汚すだけの量にとどめていた。
 普段なら大地を蹴り飛ぶように走るその両脚が、今や垂れ落ちる汚物にまみれ、がくがくと震えながら弱々しく歩を進めていた。

「ぅあ…………あ、っ、ああああ!!」
――ブシャッビュルルルルルッビシャァァァジャアアアアアアアーーーーッ!!
――ビシャーーーーージャーーーーブビューーッ! ブシャッブシャァァビチャビュルルルルルルルルルルルッ!! ブパッビィビュルルビシャーーーーーーッビィーーッ!!
――ブシャビシャァァァブシャーーーーーーーーーッビィィィィィィィビュルルッ!! ビシャビィーーーーーーーーーーーーーーーッビュルーーーーーーーーーーーーーーーーーッジャーーーッ!! ブシャーッ!
 便器の上に崩れ落ちながら乃梨香は肛門を全開にする。
 数十秒前までこの便器に注がれていた紗由里のオシッコのような便とは異なり、水状ではあるがはっきりとした焦げ茶色の液体。
 数センチの太さの水流が止まることなく便器に注がれていく。
 便器の中を一杯に満たしていた黄色い汚水と混ざりながら跳ね上がり、お尻に、靴に、靴下に、便器の側面に、便器の縁に、さらにその外にと汚れを吹きつけていく。
 叶うことなら汚さないように慎重に排泄したい乃梨香だったが、限界を越えて我慢を続けていたお尻の穴はもう、言うことを聞いてくれなかった。

「ぐ……ぅっ……っく!! ぅあ、あああっ!!」
――ビシャビチャビチャジャーーッ!! ブパッビィーーーーーーーーーッビシャアアアアアアッ!!
――ビュルッビシャァァァァビシャーーービチィィィィィィィビチィィィィィィビシャーーーーーーーーーーッ!! ビシャビュービシャブシャァァァァァァァジャーーーーーービィィィィィッ!!
――ブパッジャーブシャーーーーッビュルーーッ!! ブシャビシャーーッビシャーーーーーッ!! ビュビィーーッビュビチィーーーーーッ! ブジャッビィィィィィビュルーーーーッジャアッ!
 一秒も止まることなく、凄まじい量の水便が便器に注ぎ込まれる。
 便器の底を黄色に染め上げていた紗由里の便はアッという間に端っこに追いやられてしまい、肛門の真下は焦げ茶色の海となっていた。
 その中に小さな便塊が浮かんでいる。
 色こそ同じ焦げ茶色だが、一方は便秘の集大成での硬質便であり、一方は下痢の極みの水状便だった。

「うぅぅっ…………ぅ、ぁああっ…………」
――ブシャビシャーーッビシャアアッ!! ブシャビチャビチャビュビュビュルーーーーッ!! ビュルッビシャーージャーージャーーーーッ!!
――ビシャビシャージャーービィィィィィィィッ!! ブシャッジャーーーーービチィーーーーッビィィィィィィィィィィッ!!
――ブジャッビチィーーーーーーーーーーッビュルルルルルルルルルルルルビシャアアアアアアアアアッ!! ブパッビュルビチィィィィビチィーーーッ!! ビチィジャァァブビューーッ!!
 柴谷乃梨香の名前を知る者なら、誰もが眩しい健康の輝きを放ちながら青春の汗を流す姿を思い浮かべるだろう。
 その彼女が、苦痛の脂汗を流しながら痛むお腹を抱え、健康さのかけらもない病的な水状便を吐き出し続けている。
 気の遠くなるような我慢、恥辱に満ちたおもらしを経てトイレにたどり着いた彼女だったが、腸内の異常はまだ彼女を苦しめ続けていた。


――ゴロピィーゴロログギュルーッ! ゴロログルルルッ! グルルッ!
「あ、あのっ…………あ、あたしも……もう…………がまんできない……です……!!」――ブピッ………………ビピーッ…………ピブッ……プゥーッ…………
 順番を待つ3年生のうち、次に声を上げたのは一番小さな身体の亜美だった。
 真っ青な顔、唸りを上げるお腹、震える脚、スカート越しに肛門を押さえる両手、その肛門から溢れ出るガス。
 彼女の小さな声より、その姿が便意の限界を訴えていた。

「あ、亜美先輩……大丈夫です、も、もうすぐ…………!」
――ブビュルルルブリィィィィィィィィィビチチチチチチチビィーーーーーーーッ!!
――ビュブブブビブリブビーッ!! ビチブリィィブビビビィーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!! ビチブリィィブビーーーーッ!!
――ブビビビビビビビィーーーーッ!!
 亜美に救いの手を差し伸べたのは、激しい音を立てながら下痢便を排泄していた恵子だった。
 音は弱まることがないが、一度の排泄で出てくる量が徐々に減ってきて、少しずつ彼女の便意が収まってきていた。

――グギュルルルルルルギュルルグルルグピィーーーーッ!! ギュルゴロギュロロッ!
「あ…………はや……く……ぅぅ…………うぅぅっ…………!!」
――ブチューービピピッビピーッ……ブチューッ…………ブピブプッ……ブチュブプッ…………
――ブビビュリッ…………ブビュルビチャァッ…………ブリリッ…………
 お尻から漏れ出る音に、一気に水気と汚らしさが加わった。
 おならだけでなく、下痢便が漏れ始めてしまっているのだ。
 必死の思いでトイレにたどり着いてからさらに15分近くも我慢を続けていた亜美の体は、既に限界に達していたのだった。

「お、終わりましたっ……」
 勢いが弱まったもののまだまだ出そうな便意を押し留め、恵子が便器から立ち上がる。
 入れ替わるように、便器の側で待機していた亜美が、肛門を押さえながら段上に上がる。
 彼女のお尻からは、すでに下痢便が床にこぼれはじめていた。

「うぅぅっ…………で、でちゃいます……うぅっ…………!!」
――ブビュルルルルブリィィィィィィィビチチチチチッ!! ブリィィビチビュリッ!
――ビチブリィィィィビュリリリリリリブリリリリッ!! ビチチチチチチビチィィィィィビチブビィィィィィィッ!! ブビブビブリビチーーーーッ!!
 亜美がしゃがみこんだ瞬間お尻の穴が全開になった。
 水分をたっぷり含むドロドロの下痢便が、汚れきった便器に注ぎ込まれる。
 すでに便器の大半は液状便で埋め尽くされ、固形物は下痢が始まる前に真由美の腸内にあった焦げ茶色の固形便と、恵子が吐き出したユルユルの軟便が浮かんでいるだけだった。
 その汚物を覆い隠すように、亜美が下痢便を便器に叩きつけていく。

「うぅ…………おなかが…………だめ…………うぅぅぅ…………」
――ビュルルビチブジュルーーーーーッブビブバーーーッ! ブビブビブビィッ!
――ブジュブジュルルルルブビィィィィブピーーーーーッビィーーッ!! ブジュルビィィッ!!
――ビュルッビィィィィィィィィビチィーーーッ!! ブパッビュービュルビシャアアアッ!
――ブシャッビューーーーーービュルーーーーーーーーッ!! ブシャッビシャァァァビシャーーーーーッ!! ブシャッブシャーーーーーッビシャジャアアアアッ!!
 最初から下痢状だった亜美の便は、あっという間に形を失って完全な水状へと変わっていった。
 もともと亜美はお腹が緩く、便通の回数も多めだった。
 ほかの女子生徒は1日に1回、朝のうちに排便を済ませて学校での排便を避けるのだが、亜美は寮のトイレで朝の排便を済ませても、早ければ昼前、遅くても 下校前には新たな便意に襲われてしまうことが多く、数え切れないほど衆人環視の中で学校のトイレに緩い便を産み落としていた。
 さらに、下痢をしてしまった場合にはその症状も重く、「理科室不法占拠事件」の際には同時に閉じ込められた真帆が一晩で4回、結衣香が5回下痢便を排泄 したのに対し、亜美は7回も液状の下痢便を排泄してしまい、朝になって解放された後も下痢が収まらず、休み時間ごとにトイレに液状便を注ぎ込み、さらに間 に合わず廊下や教室でおもらしをしてしまったのだった。
 そして、今もまた亜美のお腹は完全に下りきってしまっていた。

「うぅ…………うぅぅぅっ…………」
――ビュッビシャーーーーーーブシャーーーーーッブシャーーーーーーーーッ!! ビィッ!
――ビシャビシャービチィーーーーッ!! ブパッビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルビュルーーーーーッ!! ジャアッ!
――ビュビシャァジャァジャーーーーーーーッ! ビィィィィビューーーーービュジャアアアアッ!! ブジャッジャァァァビチィーーーーーーーーッビィィッ!! ブピッビチャブシャーーーッビィッ!
 水音が鳴り響き便器に新たな汚水が注がれる。
 真由美や恵子の便が茶色だったのに対し、亜美の水便は綾の黄土色の液状便よりもさらに鮮やかな黄色であった。
 すでに3人分の下痢便を受け止めた便器は、あと数センチであふれてしまいそうな状態になっていた。
 通常の和式便器の場合、水分は便器の底から下水に流れ落ちるため、固形物で詰まらない限りは汚水であふれることはないのだが、このガラス製の便器は液状物も自然には流れないようになっており、下痢便を吐き出した少女の羞恥をさらに高めるようになっているのだった。
 亜美の便意が治まるのが先か、便器が汚物であふれるのが先か……しかし、あふれそうになったとしても、亜美はもはや自分の力で排泄を止めるのは不可能になっていた。

――ゴロゴログルルルギュロッ!! ギュルルルグギュルーーッ!
「はぁっ…………はぁっ…………」
――グピィィィゴロロゴログピィーーーーッ!!
「う…………うぅ…………」
――グピィィィィィィィィィィィギュルルルルッ!! ゴロギュルギュルルルルッ! ゴログピィーーッ!
「く……っ……うぅっ…………!!」
 羞恥にまみれた排泄が続くトイレの前で、なお必死に便意に耐えている少女がまだ3人いる。
 お尻を押さえながらも前を見据えている優紀子。
 ギュッと目を閉じてお腹を抱えている真帆。
 背筋を伸ばしているが、脚は震え、顔から脂汗が滴っている結衣香。
 いずれもいつ限界を迎えてもおかしくない状態だった。


「うぅぅっ…………んっ………………ぁ……ふぅっ…………」
――ビュジャーーーーーーーーービュルーッ!! ブシャッビュルーーッブビューーーーーーッ!! ビュッビシャーーーッ!!
――ブジャッビュビチィィィィィィィィブビューーーッ!! ブパッビュルーーーーッビュルーーーーッ!!
――ブシャーッ……ビシャビューービチィーーッ…………ビュルッ……ビシャアッ……ブビューッ…………
――ジャアアッ…………ビュルルッ…………ブビューッ………………ビィッ…………
 勢いよく大量の排泄を続けていたあゆみだったが、急激に水状便の勢いがしぼんでいき断続的に少量の噴射を繰り返すだけになった。
 一気にお腹の中の水状便を出し切ってしまったのだろう。
 まだ腹痛は続いているらしく、お腹をさすりながらあゆみは小さな体を起こした。

「…………お、お願い、私、次に…………あ、あぁ、もうダメっ……!!」
 お尻を押さえながら数歩前に踏み出したのは優紀子だった。
 前かがみになった態勢では、スカートのスリットが分かれてお尻の穴が丸見えになってしまっている。
――ビピーーッ! ブピプチュブピピプチューーッ! ブプーーッビピピッブピーッ!!
「あぁぁぁっ…………だめっ!!」
 優紀子が直に指先で押さえていたお尻の穴が開き、高らかにガスが漏れ出す破裂音が響いた。
――ビチビュリリブビビチャァァッ! ブビュルブビブビブビィィィッ…………
――ブリビチブリッ………………ビチーッ………………ブリーーッ……ブビビビビチチブリィブビィッ……
 次の瞬間、液状便が肛門から溢れ出した。
 必死にお尻を押さえ、次なる噴出を食い止めるが、それでも少しずつ漏れ出してしまう。
「うぅ…………くっ…………」
――ビチーッ…………ビチビュリーッ……ブリリッ……ビチャァァッ…………
 優紀子は必死に完全な決壊を防ぎながら、慎重に便器へと歩を進める。
 あゆみが空けてくれたのが奥向きの便器だったのは幸いで、便器の後方に回る数歩分の距離を短縮できた。
 便器をまたぎ、お漏らしに汚れた肛門付近を剥き出しにしながらしゃがみ込む。

「うぅぅっ…………み、見ないでっ……!!」
――ブジュッブリリリリリリリニュルルルルニュルルルルルブチュブチュブビィィィィッ!!
――ブビュルルルルルルルルルルルビチーーーーーーーーーッ!! ブリィィィィビチブリリリリリッ!
――ブビビビビチブビブリッ!! ブビーッビィーーーーッ!! ビュブブブビビビビビビビビビビビビブリブリブリーーーーーーーーーーーーッ!!
 最初に飛び出したのは、液状便に表面をコーティングされた固形便。
 10cm以上の長さの便が一瞬で肛門を滑り抜け、その後は水気たっぷりの液状便が混ざった下痢便が便器に注ぎ込まれる。
 もともと便器の中にあった由紀とあゆみの便は下痢がひどすぎてほぼ完全な水状であり、強烈な刺激臭を立ち上らせてはいたが、見た目の汚らしさはそれほどでもなかった。
 だが、優紀子は茶色の固形便だけでなく、その後の下痢便の中にも形の残る軟便を含んでおり、それが勢いよく水面に叩きつけられることで凄まじい音を立てながら飛沫を飛び散らせていた。

「ぐっ…………うぅぅ…………」
――ブリュッニュルルッ! ブジュブチュビュルルルルルルルルルルッ!! ブリュッブリュブリュブリーーッ!!
――ブビビブバババビチィィィブビビチーッ!! ブビーーーーーーーーッビチーーーーーーーーーーッ!! ブリビィッ!
――ビュルルブバーーーーーーッブピピピピピピピビチャァァァァァァッ!! ブバブピピブジュルーーッ!
 まとまった量の軟便が出たと思ったら、次の瞬間には一気に大量の液状便が流れ出す。
 優紀子は胃腸の調子が変わりやすく、時間停止暗示の時のように便秘をして硬質便をひねり出すこともあれば、自主清掃活動の時のように下痢をしてお尻を汚していることもある。
 さらに下剤などの影響も受けやすく、雪山合宿で下剤入りの弁当を食べてしまった際には猛烈な下痢に襲われ、「下痢ピー噴水」として翌年のカルタ取りの札に採用されてしまったのだった。
 今回も、もともとは胃腸の調子が正常だったはずが、強烈な下痢による液状便が一気に押し寄せて、汚さ極まる下痢排泄に至ってしまったのである。

「はぁっ………はぁ……っ…………あぁぁっ…………!!」
――ブチュルルルルルルルルルルルルルブチュブリブリリリリリリリリリリッ!! ブボッ!
――ブバッブビィィィィィィィィィィィィブジュルーーーーーーーーーーーーッ!! ビチビチャァァァッ!!
――ブチュルルルルブリュブジュニュルッ!! ブリュブチュルッ! ブチュブチュブリブリュルルルルルッ!!
――ビュブブブブブブビチビチビィィィィィィィィッ!! ブビュルルルルルルブリビチィィィィビチチチチチビュリリリリリリッ!! ビチブビビビチッ!
 とめどなく繰り返される軟便と液状便の噴射。
 下級生ふたりが作り上げた汚水の海の中心に、軟便のかけらがまとまって浮かび上がる。
 破裂音が鳴るたびに新たな汚物が便器の中に落とされ、一瞬沈んでから浮かび上がってくる。
 その光景は、まるで肥溜めに直接下痢便を産み落としているかのようだった。
 通常の肥溜めは小便が多くアンモニア臭がきつくなるが、由紀とあゆみと優紀子がたった3人で作り上げた肥溜めはすべて大便であり、その中心にいる優紀子が感じている悪臭は気が遠くなるほどのものだった。
 しかし、お腹の中の濁流とそれによる腹痛が気を失うことを許さず、優紀子は羞恥に満ち溢れた排泄を強いられ続けていた。


――グギュゥゥゥゥゥギュルグルルルルルルルルルルルルルルッ!!
「っ…………うぅぅぅっ!!」
 姿勢を崩さずに便意に打ち勝っていた結衣香の身体がガクリと折れ曲がり、お腹を押さえて前かがみになった。
――プジューッ! ピブップゥブプップジューーーッ! ブブッブウウウウウウッブボブゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!
 間髪入れず肛門で炸裂する大音量のおなら。
「ゆ、結衣香さん……だ、大丈夫?」
 お腹を抱えて苦しみに耐えていた真帆もはっと顔を上げる。

「あっ…………ええ、大丈夫……私は、まだ我慢できるわ……」
――グピィィィィピーーピィーーギュルーーーッ!! ゴロロロッ!!
 とても大丈夫には思えない表情と態勢で言葉を返す結衣香。
 お腹の音も鳴り止まなくなっていた。
「で、でも…………うぅっ……!!」
――キュルルルルキュゥグキュルルキュゥーーーーーーーーーッ!!
 心配する真帆だったが、自身の我慢も既に限界となっている。
「……大丈夫よ。
 真帆さん、空きそうだから先に使って……」
 結衣香は必死で便意をこらえながらも状況をなんとか見極めていた。
 その視線の先で、美奈の様子に変化が現れていた。


「はぁっ…………はぁっ…………あぁぁ……!!」
――ブビビブリリリリリリリリビチーーーーーーーーッビチャーーーーーーッ!! ビィィッ!!
――ブピピピピッブバーーーーーーーーーーッブビビビビビビビビビビブジュルーーッ!!
――ブブブゥーッブーーッブブーッ!! ブゥゥッ!
――ブボボボボボボボボボボブゥゥゥゥゥゥゥゥゥッブビーーーーーーーーーーーーッ!!
 1年生で最後まで排泄を続けていた美奈のお尻から吐き出されるものが半液体から気体へと変わった。
 ついにお腹の中の便を出し切ったのだ。
 当初便器の中を埋め尽くしていた瑞穂とソフィの柔らかく明るい色の固形物は、美奈が吐き出した大量の便によって便器の底へと押しやられてしまった。
 最初に産み落とした焦げ茶色の固形便の上にドロドロの下痢便が降りかかり、さらに液状になった便がその緩い下痢便を外側に押しやり、固形便をたたえる湖を作り上げてしまった。
 唯一先客の痕跡が残っているのが便器の側面で、黄土色、茶色、焦げ茶色の飛沫が所狭しと塗りつけられていた。
「うぅ…………」
 グチャグチャに汚れたお尻をそのままに立ち上がると、肛門の外側についた汚れが小さなお尻に塗りたくられて震えるほどの気持ち悪さを生む。
 しかし、それを拭い去ることはできず、美奈はお尻を気にしながら便器のある台から駆け下りた。

「ご、ごめんなさい、結衣香さん……」
 真帆は一瞬目を閉じたが、すぐに空いた便器に駆け上がった。
――グピーゴログルルルルギュリリリギュルグギュルルルルルルルルッ!!
――ブビッ!! ブブブジュッ!!
「あっ……だ、だめっ……」
 最後の一歩を踏み出した瞬間、真帆は猛烈な腹痛に襲われた。
 一瞬もおかず、肛門にかかる強大な圧力。
 耐えられない。

「あ……っ…………あああ!!」
――ビチブリリビィィッ! ビチブビビビビビブビィィッ!!
――ビチブビビチブビビビビビビビビビィィィィィィィィィィィッ!!
――ブビュルルルルブビビチィィィィィビュルルルルルビチビュリリリリッ!!
 やや前かがみになっただけの姿勢で、真帆は斜め後方にドロドロの下痢便を大量に噴射してしまった。
 当然便器には収まらず、ガラス製の便器の斜め後ろが汚物で塗りつぶされてしまう。

「……そ、そんな…………うぅっ…………くぅっ!!」
――ビチブリィィィブリビュリブリリリリリリリリリリリリッ!!
――ビチチビチーーッブビビィーーッ! ブビビチビュリーーッ!! ブビビビビビビビビ――ビビビビビビビュリリリリリリリリリリリリビィーーーーーーーッ!! ビチチビチブビーーッビチチッ!
――ビュルブジュルルルルルルルルルルブジュルーーーーーーーーーーーーーッブバァッ!! ブジュルルブジューッビィーーッ!!
 始まってしまった排泄を止めることはできず、真帆は下痢便を撒き散らしながら便器にしゃがみ込んだ。
 固形物がほとんどないゲル状の汚物で、色はやや鈍い黄土色を示していた。
 直前に美奈がつくり上げた焦げ茶色の湖の中心から便器の外にまで一直線に伸びる、黄土色の下痢便の跡。
 それはまるで火山が噴火した火砕流のようであった。

「うぅっ…………だめ…………止まって…………」
――ブビュルルルルルルブババババブビビビビチチチチチッ!! ブビュルルビュリーーッ!
――ブビビビビビビビビビビビチビチブリーッ!! ブビュルルルルブビビビビブリィィィビィーーーッ!!
――ブジューーッ! ブビィィィィブビィィィィィィブジュルーーッ! ブジュブピブビブビィィッ! ブバーッブビビィーーッ!!
――ビチャビチーーーービチチチチブビーーーーーーッビチーーーーッ!! ブピピッブジュルーーーーーッブジュルーーーーーッ!!
 さらに勢いを増して吐き出される下痢便。
 大量の便が止まることなく開き切った肛門から吐き出され、便器の中を埋め尽くしていく。
 瑞穂とソフィがつくり上げた汚物の海を美奈がアッという間に塗りつぶし、さらに今、真帆がその上から黄土色の下痢便に塗り替えようとしている。
 恥ずかしい音を鳴らし、飛沫を靴や靴下に飛び散らせながらの排泄。
 真帆はそれを止めるどころか、勢いを弱めることすできず、腸内の圧力に屈し続けるしかなかった。


(みんな…………完全に漏らすのは避けられたみたい………………でも…………)
 3年生4人が目の前で繰り広げる排泄の光景を目の当たりにする結衣香。
 その表情は病的に青く、身体中に脂汗を浮かべていた。
――グピィィィィィゴロゴロギュロロロロロロロッ!! ゴロッ!
――ギュルルルルルルギュルルルルルルピーーーーーゴロロロロロロロロロロロロロロロロッ!! ギュルルピーーーーグギュルーッ!!

(もう…………もう限界っ…………!!)
――グピィィグルルルルルギュルッ! グギュゥゥゥゥゥゥグルルルルルピィーーーーーーピィーーーーッ!!
――ブプププジューーーッブピピピピッ! ビピーーッ!
――ゴロッゴロロロロロログピィーーーーーーーーーッ!! グギュルルルルルルルルルグルルゴロゴロロロロロロロロロッ!!
――ブビビビッブビビビビブボボボボブビーーーーッ!! 
 凄まじい腹痛とともに襲ってくる肛門への圧力。
 もはや両手で抑えても耐えきれず、結衣香のお尻からは水っぽい気体が漏れ出し続けていた。

(は、早く、誰かっ…………替わってっ…………!!)

 結衣香の悲痛な願いに、しかし4人の少女たちは応えられなかった。
「うぅっ…………ああっ…………!! だめっ…………また…………!!」
――ビュビシャーッビチィーッビュルーーッ! ジャーーーッ! ビシャビュルーーッビュルルルッ!!
――ブピッビィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!! ビュッジャァァァァビューーービュルッ! ブピッビィーーーッビュルルルルブシャーーーーーーッ!!
――ビュビチィィィィィィビュルーーーーーーーーッ!! ブパッビシャァァビチィブシャァァァビチィィィィビシャアアアアアアッ!! ブジャッビシャァジャアアアアッ!!
――ビシャジャーービィーーーーーッブシャァァァァァジャアアアアアアアアッ!! ビシャビチィーーーーーーーーッブビューーーーーーーーーーーッ!! ブシャァァブシャァァビィィィィィッ!!
 一番早く排泄を始めたのは結衣香の盟友とも言える乃梨香だったが、そのお腹の具合は4人の――いや、ここにいる15人の少女たちの中でも最悪に近かった。
 お腹を冷やして下痢をしていたところに、追い打ちをかけるような食中毒。
 乃梨香の肛門からは全く途切れることなく、水そのものの便が迸り続けていた。

「う、うぅ…………いや…………見ないで………ください…………」
――ブパッビュルブビューーーッ!! ブピッブシャァビュルーーッビュルーーーッ!!
――ブジャッビシャビシャーービシャーーッ!! ビュルッビシャーーーッビュルビィィィィィビィーーーーッ!!
――ビュルッビチィーーーーーーーーッ!! ブシャッビィィィィビシャビィィィィィビィィィィッ!! ビシャーーービュルーーーーッ!
 乃梨香と反対の端の便器には亜美が黄色の水状便を注ぎ続けている。
 最初わずかに漏らしたのは粘性のある下痢便だったが、今も下り続けている亜美のお腹は完全に消化吸収を放棄し、ただ汚水を噴出させる水道管になり果てていた。
 既に便器の中はあふれそうになっており、波打つ液体が断続的に便器の外へと流れ始めている。
 かつて洗面器をあふれさせてしまった惨劇の記憶を残す亜美は、必死に水便を止めようとして身体に裏切られ続けていた。

「くっ…………うぅっ…………!!」
――ビュブブビィィブバーーーッブビビブバーーッ! ビチャビチビチィィビィーーッ!! ビュブブブビィィィィィビチビチチッ!!
――ブバッブビブビブビィィィィィィィィィィィィィィブジュルーーッ!! ビュブブブブブブピブビィィィィッ!!
 優紀子も変わらぬ勢いで排泄を続けている。
 吐き出す便は水分が多くなってきたが、それでも時折形のある軟便が混ざり肛門を広げて大きな音を立てる。
 もともと水便しかなかった便器の中には、最初に出した固形便に加えてかなりの軟便が溶けかかりながら浮かび、凄惨な光景をつくり上げている。

「あ、ああっ……だめっ……」
――ブビュルブリィィブビビチーーッ! ブビュルルルルビチィィィビチャァッ!
――ビチブリィィブビビビビビビビビビビビブビーッ!! ブビビビビビビビビブビブビィィッ!!
――ブバビチィィビィーーッ! ビチチチチチチチチチチチチチブビブリィィビチビュリリリリリビィィィィィィィィィィィィィッ!! ブビュルルブバビュリッ!!
 真帆は排泄を始めたばかりにもかかわらず、既に相当量の下痢便を便器の中に注ぎ込んでいた。
 汚物の山と海を丸ごと塗りつぶすかのように、黄土色の下痢便を放出し続ける。
 崩れながらも積み上がっていくその頂点は、既に便器の縁の高さを超えそうになっていた。


――ギュルギュルルルギュリリリッ!! ギュルルピィーグルッ!
――ゴロッゴロギュルルルルルルグギュルーッ!! ゴログギュルルルッ!
「う……うぅぅっ…………だ……だめ…………くぅっ!!」
――プジュブププッブジューーブプーッ! ビピピッ!
――ブオッブボボブゥーーッブブブッ!! ブビブボボボボボブボボボボブビビッ!!
 下腹部がおぞましい蠕動音を奏で続け、肛門からは止まることなくガスが漏れ続ける。
 結衣香はそれでも大便を漏らさず、全開になりそうな肛門を指先で押さえつけ、便意に打ち勝ち続けていた。
 だが、彼女の強靭な精神力と、それに応え続ける頑健な身体をもってしても、無限に便意を我慢し続けることは不可能だった。
 時間が経つほど、便意を押し返すほど、より強力な圧力が彼女の腸の奥から押し寄せてくる。

――グピィギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルギュロロロロロッ!! グピィィィィピィィゴログギュルルッ!
――ギュルルルルギュリリリリリリリリリリリリリリリギュリリリリリリリリリリッ!! グピィィィギュリグルグギュルーーーッ!!
「…………っぁ、あ、ああっ……あっ!!」
――ブリリリリリビチビチビチブジュビチャブビィィィィーーーーッ!!
――ビチビチブリッビチャァァァァァァァッ!!
 腸がねじ切られるような痛みに彼女が目を閉じた瞬間、ついにドロドロの下痢便が指先を押しのけて溢れ出した。
 感覚を失いかけている肛門に代わって、指先が半液体の温かい汚物に包まれ、下痢便を漏らしたことを結衣香に思い知らせた。


「うぅっ…………っく、ぐぅっ!!」
――ブジュルルルルルルッゴボッブブッブジュブリリッ!!
――ブジュゴボボボボボボボボボボブジューーーーーッ……ブブッブジューーーブボビチュブボッ……
――ゴボッブジュブボボボボボッ……ゴボボボボッブリュブボォォォォビチブーッ……
 一気に決壊してしまうかに見えた結衣香は、しかしまだ諦めてはいなかった。
 指先では押さえきれなくなった肛門を、両手の指の腹で覆うように押さえつける。
 一気に吹き出しかけた下痢便が抑えつけられ、指と肛門の間でくぐもった音を立てた。
 この押さえ方は諸刃の剣だった。
 無理やり排泄の勢いを削ぐことはできるが、少しずつ溢れ出す下痢便が両手の指全体を塗りつぶすように汚していく。
 こんなの嫌、気持ち悪い、情けない、早く楽になりたい。
 それらの感情をねじ伏せ、結衣香は両手に力を込め続けた。

――グピーーーーーーーピィーーーーーーゴロロッ!! ゴロッギュルピィーーーギュルルルッ!!
「はぁっ………はぁっ…………あああっ…………」
――ゴボッゴボブリュルルルルルルルルルルブジュブリーーーーーーッ……ブリブリュゴボボボッ……
――ゴポポポッゴポゴポポブボーーーーッ!! ゴボボッブジュルッ!
――ゴポッブジューーーーーブーッ!! ビチゴポビチュブボッ! ゴポポッブボグボボブボボッ!!
 止まらない身体の震え、お腹の奥から鳴り渡る音、押さえつけられたお尻で響く破裂音、指先からこぼれ落ちる黄土色の下痢便。
 悲惨な姿を晒しながらも、結衣香は間一髪で破滅を食い止めていた。
 しかし、その力も少しずつ失われ、お尻で炸裂する破裂音は徐々に大きくなっていた。

「結衣香!!」
 反応して顔を上げた結衣香の目に、便器を跨いで立ち上がった優紀子の姿があった。
 便器の濁った水面は大きく波打っており、直前まで大量の便を注ぎ込んでいたことがわかる。
 脚はまだ震えており、便意をすべて吐き出さないまま立ち上がったのだろう。

「うぅっ…………ご、ごめんなさいっ!!」
 一瞬迷いの表情を浮かべる結衣香。
 優紀子がまだ必要としている便器を、自分が使ってよいのか……。
 しかし、すでに限界を越えて精神力をすり減らしていた彼女は、思いやりをかけることもできず排泄欲に屈した。
 それを責める者はいないであろうが、結衣香は自分自身を責めながら便器のある台座に駆け上がった。
 両手はお尻を押さえたまま、その間からは下痢便が床に滴り続けている。

「う、うぅっ…………ぐぅっーーーー……あぁっ!!」
――ゴボボッグボボボボブボビチビチュブボボボボボボボッ!! ブジュブジュルルルルルルルルルブジュルルルルルルッ!! 
――ブビュルルルルルルルブリィィィィィィィィィィビチィィィィィィィィィィィィビチチチチチチチチチチチチビチャァァッ!! ブビビビビビビビビチブビビビュリリリリリリリリリッ!!
 便器を跨いで腰を下ろそうとした瞬間、結衣香の肛門が爆発した。
 両手の指の間から汚物が飛び散り、次の瞬間には手が弾かれ、剥き出しになった全開の肛門から下痢便が凄まじい勢いで吐き出された。
 中腰のまま排泄を始めてしまった結衣香の下痢便は便器の中にはもちろん収まらず、それどころか便器の後ろを越えて床にまで飛び散ってしまった。
 隣の便器の後ろを真帆が汚したのよりも明らかにひどい飛び散り方であった。

「うぁぁ………………はぁっ……はぁっ…………ぐぅぅ!!」
――ビチビチーーーッビチャァッ! ブビビチーーッブビブビィィィィッ!
――ブビブリリブビーーーーーーッビュリリリリリリリリビュリーッ!!
――ブビュルルルルルブリィィィィィィィィィィィィィィビュリリリリリリリリリリリリリリリリビチャァァァァァァァァッ!!
――ブピピピピピピピピピピピピブジュルーーーーーーッ!! ビュルルルブピピピブジューーッブババブビィィィィッ!!
 結衣香はついに排便を始めることができた。
 大量のおもらしで両手と床を汚し、便器の後方とそのさらに後方の床に汚物をぶちまけるという恥辱をくぐり抜けた結衣香は、さらに皆の前での排泄という羞恥に苦しみながら、腸の奥から押し寄せる汚物を吐き出し続ける。
 肛門の周りには黄土色の下痢便がベットリと塗りたくられており、肌の色は全く見えない状態になっていた。
 その中心から、さらに大量の下痢便が止まることなく溢れ出してくる。

――ギュルルギュルッ! ゴロギュルピーーーグウーーーーーーーッ!! ギュルッ!
――グピーーーーーーーーーーーーギュルピィーーッ!! ゴロピィィギュロロロッ!!
「うぅっ………………んっ………………ぐぅっ…………!!」
――ビチチチチチブリィィィィブビィィィィィィッ!!
――ビチブビビビビビビビビブビィィッ!! ブビビビビビビブリィィィィィィィィィィィィィィィブビビビビビビビビビビビブビーッ!!
――ブジュブジュルーーーーーッブビーーーーーーーッブビィィィィィィッ! ブビブバーーッブジュルーーッ!!
――ブビチチチブピーーーッビチーーーーーーーービィィィィィィッ!! ビチャブビィィィィィィィィィィィィィィィビチャァァァァッ!!
 早く排泄を終えたい結衣香だったが、強烈な腹痛のせいでお腹に力を入れ続けることができない。
 それでも、滝のように流れ出る下痢便は止まることなく便器を埋め尽くしていく。
 結衣香を4人目の主として迎えた便器は、既に由紀の水便、あゆみの液状便、優紀子の軟便で半分以上埋め尽くされていたが、結衣香の排泄の勢いは凄まじく、茶色が大部分だった便器の中をあっという間に黄土色に染め上げていく。

――ゴロッ!! グピィピィーーーギュルーーッ!! グギュルルルルギュルグルルピィィィィィィィゴログギュルルッ!!
「くぅっ…………だめ…………こんな…………うぅっ!!」
――ビュブブブブブババババババババビュリーーッ!! ブリッ! ビチャーッ!
――ブリリリリリリリリリリリリリビチャァァァァァァァァァァァァァッ!! ブビュルブリリリリリリリブリィィィィィィブビーーーーーーッ!!
――ブピピッブババババババビチィィィィィィビィーーッ! ビュブビチブピーーッブジュルーーーーッ!
――ブビチチチチチチブピピピピピピビチーーッ!! ビチャブジューーーーーーーーーーーーーーッブピーーーーーーーーーーーーッビィーッ!! ブピピピッブバーーーッブビィィビチッ!!
 一瞬も止まることなく下痢便を注ぎ込み続ける結衣香。
 痛み続けるお腹をなだめたいが両手が汚れ切ってしまっているため、腕でお腹を覆い、汚物に塗れた手をぎゅっと握りしめて苦しみに耐えている。
 激しい腹痛は治まらないが、便意を我慢し続けなくていいのが救いだった。
 身体の欲求が赴くままに下痢便を便器に注ぎ込み、叩きつけ、吐き出していく。
 飛び散った汚水が靴や靴下を汚しているが、それに注意を払う余裕は彼女にはなかった。
 結衣香が苦しみから解放されるためには、ただ排泄を続けるしかなかった。


 だが、その排泄は厳しい口調の声によって中断させられた。
「みなさん……結衣香さん……どうしたの!? これはどういうこと!?」
「せ……先生……!?」
 奥向きの便器にしゃがんでいた結衣香は振り返って声の主を確認する。
 結衣香たち3年生の担任である桐坂理沙であった。

「た、大変なんです、みんなひどい下痢で……」
 結衣香が説明しようとする間にも、便器をまたいでいる乃梨香、亜美、真帆のお尻からは絶え間なく下痢便が吐き出されている。
 さらに、一度排泄を終えた少女たちの中にも再度便意をもよおし、必死に耐えている者もいる。

「何を言っているの、結衣香さん。
 そんなことは見ればわかることでしょう。
 私が訊いているのは、授業が始まる時間なのにひとりも戻ってこないのはなぜか、ということです」
 理沙の言葉には、結衣香をはじめ、全女子生徒が衝撃を受けざるを得なかった。

「ま、まだ次の授業開始のチャイムは鳴っていません。
 3時間目には間に合うように戻りますから……」
「そう、なら今すぐ教室に戻りなさい。
 2時間目を全学年で早く切り上げたので、その分を補うために3時間目を5分早く始めることが、先ほど職員室で決定されたわ。
 だから、今はもう3時間目になっているのよ」
 食い下がる結衣香に一方的な宣告を与える。
「そんな、す、すぐには……あと、あと5分だけ待ってくださ…………うぅっ!!」
――ビュッビチィーーーッブビューーーッ!! ビチィィビュルビュルルルッ!!
――ビュルルルルルルルルルルブババババババババババブピーーーーーーーーーーーッビィィィィィィィィィッ!!
 理沙の容赦のない命令に必死に抵抗する結衣香。
 しかし、先生を前にして必死に止めていた便意が再び限界を越え、大量の下痢便を噴射してしまう。

「結衣香さん……情けないわ。
 生徒会長ともあろうものが、大切な話の最中に汚い音を立てて下痢便を垂れ流してしまうなんて。
 それに、その手とお尻の汚れは何かしら?」
「こ、これは……その…………っぐ!!」
――ブビビビビビビチーーーーーッビチチチチチチチビチビチャーーーーーーーーーーッ!! ブビビビビビビチーーーーーッブビビィーーーーーーーーーーッ!!
――ブピピピピピッビチビチィビィーーーーッ!! ビチャビチーブビィィィッ!
――ビュルルルルルルルルルビチブビビビビビビチーーーーーーーーーブピビチャァァァァッ!! ビチーーーーーブビビビビビビブビーーーーーーッビチチチチチチッ!!
 さらに大量の下痢便が便器の中に注がれる。
 今や結衣香の股の下の便器は黄土色の便であふれかけていた。
「答えられないの?
 もしかして、わざと手やお尻に下痢便を塗りたくったのではないかしら?
 ほかのお漏らしした子はこんなに汚れていないでしょう?
 結衣香さん、あなたは前にも同じようなことがあったわよね。
 わざとやっているんじゃないの?」
「ち、違いますっ……そんなこと、っ、あっ!!」
――ブビブビーーッビチャァァッ! ブビブビーーーーッブリリブビィィィッ!! ビチャァァッ!
――ビュブブブビチィィィブバババビィーーーッ! ブリィィィィィィィィィィィィブビブバババババババブビブリリリリリリリッ!! ビュブブビチビチビィーーッ!
「あら、結衣香さんは本当に下痢便をするのが好きみたいね…………それにしても、信じられないわ。
 3年生は全員お漏らししているじゃない。
 最上級生にもなってトイレすら我慢できないなんて……」
「ち、違います……先輩たちは、私たちが終わるまで我慢してたから……」
 真由美が3年生をかばおうと声を上げる。
「何であろうと排泄を我慢できず校舎を汚したのは許されないことです。
 さあ、今すぐ教室に戻りなさい。
 これは命令よ」
 聖女学園において男子と教師からの命令は絶対。

――ゴロゴロギュルルピィーギュルーーーーーーーーーーッ!!
 荒れ狂ったままのお腹の立てる音に一瞬躊躇しながらも、結衣香は静かに口を開いた。
「…………わかりました。
 すぐ教室に戻ります」
 同じ結論に至ったのか、真帆と亜美も排泄を止めて立ち上がる。
 乃梨香は一度止めた水便が立ち上がった瞬間に再び噴き出してしまったが、すぐに肛門を締め直して前を向き、便器のある台座から降りた。
 便器を流すための30秒の時間が与えられないのは、わかりきっていることだった。
 
「…………みんな、がんばりましょう」
 結衣香は気丈な声を上げるが、間違いなく彼女自身が身体の中に一番多くの下痢便を抱えたまま、いつ漏らしてもおかしくない状態だった。
 便器を譲るために途中で排泄を切り上げた真由美と優紀子も、既に足が震えている。
 さらに、完全にお腹を壊していた由紀、紗由里、乃梨香は早くも次の便意の波に襲われていた。

 教室までは再び三角棒を渡らねばならない。
 女子生徒全員ともお尻は汚れたままで、途中で漏らしてしまえば後に続く生徒はさらに大変なことになる。
 それでもほかに道はなく、少女たちは一歩ずつ歩みを進めていった。

 彼女たちが去った後に残されたのは、汚物のるつぼと化した4つの便器。

 左端の便器には、希が出した濃い色の硬質の便のかけらが、紗由里と乃梨香の水状便の海の中に浮かんでいた。
 紗由里の黄色の水便と乃梨香の焦げ茶色の汚水が混ざり合い、やや明るい茶色に近い色の海が出来上がっている。

 その隣の便器は、結衣香の大量の下痢便がほぼ全体を覆い尽くしてしまっている。
 優紀子の固形便と軟便は完全に下に隠れ、あゆみと由紀の水便は便器の縁近くに押しやられていた。
 量も凄まじい多さで、あと5分排泄が続いたら完全にあふれてしまっていたことだろう。

 さらに隣の便器は、固形便や軟便の凹凸の上に、真帆の下痢便が覆いかぶさっている。
 瑞穂、ソフィ、美奈と後に使った者ほど大量の便を出しており、凸部は便器の縁より高いところに達していた。

 右端の便器にも真由美、綾、恵子、亜美の4人分の便が溜まっている。
 固形を保っていたのは真由美が最初に出した便だけで、ほかはドロドロの下痢便、わずかに粘性のある液便、完全な水状便であり、特に綾と亜美の黄色っぽい液状便が鮮やかな色をたたえていた。
 量も凄まじく、既に水便が便器の外へとあふれてしまっていた。

 少女たちの体の中で作り上げられた汚物の山と海。
 だが、食中毒に苦しむ彼女たちの腸の奥では、さらに大量の下痢便がつくり出されようとしている。
 苦痛と恥辱の時間は、まだまだ始まったばかりだった。



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文章:メルティさん
修正/挿絵:ロック


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