第17章
由紀と希は部屋に戻ってくると、しばらく他愛のない話をしていた。
しばらくおしゃべりをしていると、ふと由紀がそわそわし出した。
そして、鏡の方をチラッと見た後、小声で
「ね、おトイレどこ?」
と希に尋ねた。
一応鏡の向こう側には音は聞こえないのだが、ついつい小声になってしまう。
「あ、トイレ・・ね・・・・わたしもおトイレ行きたかったの・・・。
一緒に行きましょ」
希は、由紀から目をそらし、ちょっと暗い顔になってそう言った。
「え・・・う、うん」
由紀は、そんな希の微妙な変化に違和感を感じながらも希について部屋を後にした。
2人は廊下を歩いて寮の端の方へ歩いていく。
途中には、何枚ものガラス張りのドアがあり、廊下から中の様子が見えている。
由紀たちの3つ隣の部屋には真由美と綾がいた。
真由美は机に座って本を読んでおり、綾はベッドに寝転んで、こちらはマンガを読んでいるようだった。
少し歩くと個室が終わり、1つのガラス張りのドアが見えた。
「もしかして、おトイレもガラスのドアでできているの・・・・」
希はその問いかけに答えず、目の前にあるそのガラスのドアを押し開け、
「ここよ」
と言って、中に入っていった。
「やっぱり・・・トイレのドアまで・・・」
そうつぶやきながらも、由紀も希の後に入ろうとして、思わず立ち止まってしまった。
「え、こ、これって・・・・」
それは、学校のトイレの再現のような光景だった。
ガラス張りのドアを開けた向こう側には、仕切りのようなものは一切なく、ただ単に4つの便器が並んでいたのである。
しかも、便器はすべて透明なガラスでできていた。
学校と違うのは、学校のトイレが和式便器のガラス版だったのに対し、寮のトイレは洋式便器の形をしていて、ウォッシュレットがついているということだった。
その4つのガラスの洋式便器は、学校と同様一段高くなったところに設置されており、そして、一番左側はこちら向きの便器、そしてその隣は向こう向きの便器というふうに、これまた学校と同じく向きが交互に並んでいた。
そして極めつけなのは入り口であるガラスのドアと反対側の壁一面が鏡になっていることである。
その鏡の意味するところは、散々いやらし目に合わされてきた由紀には説明されなくてもわかってしまった。
・・・認めたくはないにもかかわらず・・・。
「こ、このトイレは・・・・学校と同じ?
それに、あの鏡・・・・」
由紀のかすれた声に、うつむいて黙っていた希がそれに答えるようにつぶやいた。
「さっきも言った通り、ここでは女の子に一切の秘密を持つことを禁じているわ。
部屋の中はもとより、トイレの中までも・・・・。
そう、このトイレは、廊下から見られるのと同時に・・・・この・・・・鏡から・・・・・」
「そ、そんな!!
学校だけじゃなく、寮のトイレまでこんないやらしい仕掛けになっているなんて・・・」
「この学園にいる限り、隠れて排泄することはできないの。
たとえ、学校であっても・・・そして寮であっても・・・・」
そう言うと、希は一番左側のドア向きの便器の前に歩いていき、そして、ふたを持ち上げた。
希と鏡の間には便器のふたが立てられる。
しかし、非常に透明度の高いガラスでできたそのふたは、持ち上げたところで何ら視界を遮ることはできないのだった。
希は、しばらく便器の前で逡巡していたが、意を決し、短パンのわきに両手を差し入れた。
そして、ゆっくりと短パンとショーツを一緒に下げていく。
その姿を唖然とした表情で由紀は眺めていた。
「お願い・・・あんまり見ないで・・・」
希は真っ赤な顔をして、下半身を晒していく様子を友人に、そして鏡の向こう側から男子たちに見られるという羞恥に耐えている。
そして、膝上まで短パンとショーツを下ろすと、恥ずかしそうに後ろを向き、ゆっくりと便器にお尻を突き出すようにしながら腰を下ろしていった。
恐らく、その様子は、鏡の向こう側からとてつもなく淫靡な光景として見えているだろう。
ショートカットの美少女が、今、下半身を丸出しにして、ガラスの便器に座っているのである。
おまけに、一段高くなったところにある便器に座っているため、見ようによっては、ガラスの便器越しに少女の無残にさらけ出された恥ずかしい割れ目の全てを下から見上げることも可能だ。
しかも、今その少女は、女として、いや人として最も恥ずかしい姿である排泄という行為をこれから行おうとしているのだ。
そんな少女をおびえた表情で見つめるもう1人の美少女。
とても、普通では見ることのできない光景である。
希は、真っ赤な顔で便器に腰かけると、ぐっと目を閉じた。
すると間もなく、希の股間の前方、小さな穴のところから、勢いよく水流がほとばしった。
希の割れ目から飛び出た金色の水流は、シャーッという音とともにまっすぐに便器に向かって落ち、そして透明なガラスの容器に溜まっていく。
「あぁぁぁ、み・・・見ないで・・・・は、早く終わって・・・・」
希は、誰に言うでもなくそうつぶやいた。
しかし、希はきょう、学校で一回もトイレにいっていない。
つまりほとんど1日分のおしっこを体内に溜めていたのである。
そう簡単に終わるわけもなかった。
実に1分ほどかけてようやくおしっこを出し終えた希は、薄目を開けて便器の横についているボタンを押した。
するとピシャッという音がして、ウォッシュレットから希の敏感な割れ目に向かって勢いよく水が飛び出してきた。
「んふぅ・・・・」
そのウォッシュレットの水流が余りにも強いのか、希の口からはわずかに甘い吐息が漏れた。
そして、ウォッシュレットで自分の股間を洗浄した希は、便器から立ちあがって、トイレットペーパーを手に取り、股間を拭いて、ようやくショーツと短パンを持ち上げた。
そして、急いで壁についているボタンを押す。それと同時に今希が排泄した便器の水が流れて、希の羞恥の跡を流していった。
「ふぅ・・・・」
希はようやく終わった恥辱の行為に思わずため息をついた。
希は自分の用を足すと、由紀に向かって言った。
「さ、由紀ちゃんの番よ。
恥ずかしいけど・・・・・するしかないの」
由紀は依然ボーっとしている。
一体、自分が何をするのかわかっていないような様子だ。
確かに昼間、学校の廊下に面したトイレでたくさんの男子に見られる中での排泄を行った。
しかし、あれは学校だけの決まりだと思っていた。
−−寮の中では、普通にトイレに行ける−−
そう思い、これからはすべての排泄を寮でしようと心に決めていたのだ。
(そんな・・・寮に帰ってもいやらしいことずくめなんて・・・)
しばらく、そのまま立ちすくんでいた由紀だったが、尿意は容赦なくつのっていく。
もう、膀胱がパンパンだ。
いつまでもそうしているわけにもいかず、由紀は仕方なく便器の方におずおずと歩いていった。
由紀は、左から3番目のドア向きの便器の前に立った。
そして、ガラスのふたを持ち上げる。
目の前にガラス製の透明な便器がある。
ここにこれからおしっこをしなければならないのだ。
しかも、鏡の向こう側から誰が見ているかもわからないという状況の中で。
由紀はおずおずとパジャマのズボンに手をかけ、ショーツと一緒にゆっくりと下ろしていく。
しかし、もう少しで由紀のかわいい無毛の割れ目が見えるというところで、手の動きが止まってしまった。
学校でどんなに恥ずかしい格好をしていても、寮に戻って普通の服に着替えたときに、そのときの羞恥心はリセットされている。
新たに恥ずかしい部分を晒すという行為には、大きな抵抗があった。
それでも、だんだんと尿意は高まっていく。
由紀の身体の中では、大量のおしっこが唯一の出口をこじ開けようとうごめいている。
由紀は、必死にその出口を閉じながら、ようやくズボンとショーツを下ろした。
由紀の何にも遮られることのないきれいな割れ目が空気に触れる。
「いやぁぁ・・・」
股間に触れるひんやりとした空気の感触に、由紀は小さな抵抗を示した。
由紀は、そのまま後ろを向いて便器に腰を下ろしていく。
ふと見ると、希がそんな由紀の様子を心配そうな顔で見つめていた。
「お願い・・・・こんなところ・・・見ないで・・・」
と、その言葉を聞いた希はちょっといたずらっぽい表情になって、
「だーめ、さっき由紀ちゃんだって私のするところずーっと見てたでしょ。
だから、わたしも見ていて・あ・げ・る」
「そ、そんな・・・さっきは・・・あの・・・その・・・」
由紀は必死に弁解しようとするが、呆然としていたときのことでもあり、いい答えが思い浮かばない。
「それに、こんなところで一人でするのも心細いでしょ」
希は、柔らかい表情をすると、由紀に語り掛けるように言ってきた。
確かに、男子から丸見えになっているであろうこのトイレの中で、一人っきりになるのは由紀にとって心細いことだった。
「うん・・・わかった。
・・・ここにいて・・・」
由紀はそう言うと、赤い顔をしてうつむき、先ほどの希と同じように目を閉じ、息を呑んだ。どうやらその瞬間が近づいてきたようである。
由紀は、前から友人に見つめられ、そして後ろからは誰に見られているかわからないという異常な空間の中で必死に尿道の力を抜こうとした。
しかし、学校のときと同じで、身体は思うように動いてはくれない。
一段高いところでおびえて震えながら洋式便器に腰掛けておしっこをしようとしている由紀の姿は、恐らく男子側からいやらしい視線で見つめられているだろう。
透明な便器に座っているため、下から見上げられると少女の恥ずかしい部分は余すところなく、すべてが覗かれてしまうのだ。
今まさに恥辱の水を噴き出そうとしている尿道口の小さな穴から、その後ろの秘肉の割れ目に包まれた淫らな穴、そしてそのさらに後方で小さくすぼまっている肛門。
由紀は、自分のそんな姿を誰かに見られていると思うと、さらに身体が強ばってしまう。
しばらくの間、由紀はそのままの状態で静かな恥態を晒していたが、ようやく黄金色の清水が由紀の小さな穴から溢れ出た。
始め、ちょろっという感じ飛び出した流れだったが、次第にその勢いを増し、一筋の流れになって、緩やかな曲線を描いて透明な便器にぶつかっていった。
「いや、こんなの・・・・だ、だめ、見ないで・・・」
由紀は、自分のこの上なく恥ずかしい行為を見られるという信じられない境遇に涙を流した。
由紀のおしっこの穴から噴出した金色の水流は、ジョジョーという音を立てて、ガラスの便器に吸い込まれるように溜まっていく。
その音はトイレの中いっぱいに鳴り響いていた。
「の、希ちゃん・・・お願い、水を流して・・・・・・・」
由紀は、自分が出している恥ずかしい音に泣きそうになりながら、希に消音のために水を流してほしいと頼んだ。
先ほど希が流したトイレの水のボタンは壁についているため、用を足している由紀には押すことができないのである。
しかし、希は黙って首を横に振ると、由紀のおしっこの音をバックに説明を始めた。
「だめなの。
トイレに座っている間は、水は絶対に流れないようになっているの。
ここでは音を消すために水を流すことは絶対にできないわ・・・・・」
希は由紀から目をそらしながら、絞り出すような声で理由を告げた。
「そ・・・・そんな・・・・・・・・」
由紀は、垂れ流されるおしっこの音を隠すこともできずに、1人放尿を続けるしかなかった。
由紀の恥辱まみれの排尿が終わったあとも、由紀はボーっとし動こうとしなかった。
それを見た希が由紀の方に近づいていき、
「由紀ちゃん、あの・・・したあとは、必ずウォッシュレットできれいにする決まりなの。
いい、押すわね」
と言うと、便座の横についているボタンを押した。
ブーンという音がして、ノズルが伸びてくる。
そしてピシャッという音を出して、水流が由紀のたった今おしっこを噴き出した穴の付近に当たった。
「ひゃあ!」
そのウォッシュレットの水流は余りにも強力だった。
何の心構えもできていなかった由紀は、思わず喘ぎ声を漏らしてしまう。
由紀は、その激しい水流から逃れようと腰を浮かそうとした。
そのとき、今まで割れ目の前方に向かって当たっていた洗浄水の目標がそれて、由紀の女陰の穴のところに見事に当たってしまった。
その強力な水流は、由紀の淫らな2枚貝を分け入って、淫らな穴の中へと入ってくる。
「あひぃぃ!!!」
突然浴びせかけられた膣の中への急激な刺激に由紀は悶え、浮かせかけた腰を再び便座に落としてしまった。
既に、希はボタンから手を離している。
ウォッシュレットの洗浄水は一定時間出続け、その間便器に座った少女たちはその激しい水流に身を任せなければならない。
20秒ほどして、ようやく由紀を辱めていた水流が止まった。
しかし由紀は、「はぁ、はぁ」と息を切らせて、立ち上がることもせず、そのまま座っていた。
「由紀ちゃん、はい」
希は気だるそうにして便座に腰掛けている由紀に向かって、トイレットペーパーを切って渡した。
由紀は、ようやく正気に戻った様子で希からトイレットペーパーを受け取ると、そのままの姿勢で自分の脚の間に手を差し込み、たった今淫らな攻撃に晒された自分の割れ目を拭き清めていった。
トイレットペーパーを持った手が由紀の秘裂に触れた瞬間、
「くあぁぁぁ!!」
と、由紀は頤を反らせて大きな喘ぎ声を上げた。
(ど、どうしたの・・・・わたしの体・・・変・・・)
どういうわけか、由紀の身体は異常なほど敏感になっていた。
今紙が触れた股間の割れ目などは、その瞬間にまるで電気が走ったような、強烈な刺激が身体を駆けぬけた。
由紀は、それ以上自分の股間を拭くことができず、トイレットペーパーを便器の中に捨てると、ようやく立上がって、急いでショーツとパジャマのズボンを持ち上げた。
「んっ!」
ショーツが股間に触れる瞬間、またもや淫らな感覚が駆け抜ける。
(どうしたっていうのよ・・・・こんなこと今までなかったのに・・・)
由紀は、かつて経験したことのない身体の感覚に不安になってしまった。
と、うつむいて考え込んでいる由紀に向かって、希が声をかけてきた。
「由紀ちゃん、これ流すわね」
そう言うと、希は壁のボタンを押して便器の水を流した。
由紀は、今の今まで自分が出したおしっこの入った便器をそのままに晒していたということを思い出し、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「さ、部屋に戻りましょう」
希は、由紀の手を取ると逃げ出すようにして、その破廉恥なトイレを後にした。
その顔はわずかに上気しており、何かを我慢しているようにも見える。
しかし、手を引かれている方の由紀は、明らかに様子がおかしかった。
顔はもうあからさまに真っ赤になっており、歩く足つきもおぼつかない。
ときおり、顔をしかめて、何かに耐えるような表情になる。
少女たちの反応は、寮に仕組まれた、あるいやらしい仕掛けのためのものであった。