第42章


 瑞穂の両手の上に由紀が乗ってから3分ほどの時間を要して、ようやく由紀は「ネチョ」という音とともに、クラスメイトの両手を股間から抜くことができた。
 だが、それはクラスメイトの柔らかで優しげな両腕の上から、狂暴で淫虐な三角棒とロープの上に、再びその身をさらすということでもある。
 そして、瑞穂の手から降り立った後、由紀はその後ほんの少し戻り始めたなけなしの体力と気力とを振り絞って、ようやく2階まで上りきることができた。
 その間も、結び目のたびに由紀の全身を電気のような刺激が駆け巡り、そして仰け反り、淫らで恥ずかしい喘ぎ声を漏らし、全身を震わせてその快感を受けとめ、さらに、そんな姿を男子たちにつぶさに観察され、からかわれ続けながら、気息奄奄という状態で、上っていったのである。

「由紀ちゃん、大丈夫!!」
 2階の廊下に降り立った由紀に、希の声がかけられる。
 希はそれまでの間、傾斜三角棒の上で気をやり、またイキながら滑り落ち、瑞穂の両手で力尽きた由紀の姿の全てを見続けていた。
 とても、無事と言えるような状態ではなかった。
「はぁ、はぁ・・・の・・・のぞみ・・・ちゃん・・・」
 由紀は、2階に降り立った後、力尽きたように崩れ落ち、アヒル座りで廊下にへたり込んだ。
 由紀の呼吸は依然乱れたままであり、そして廊下の床に押しつけられた秘唇からは、なおもじくじくとした疼きが駆け巡り、ときおりビクッと痙攣して新たな蜜を滴らせる。
 由紀の股間は決壊したかのようにピチャピチャと音を立て、時々刻々とその周りに水溜りを広げていく。
 そしてその水溜りの中心地である割れ目の奥からは、本来1本スジの中に隠れていなければならないはずの小さな肉芽までもが、はしたなく顔を出していた。
 座り込む由紀の肩に手を回して身体を支えてあげている希の目には、汗によって限りなく色を失い透けてしまったセーラー服の生地を通して、痛いぐらいに起き上がり、柔らかな生地を押し上げ自己主張している由紀のピンクの突起が、映り込む。
 そんなはしたない姿に成り果てた由紀は、既に力尽きたように希にもたれかかり、両脚が力なく半開きになっており、下半身を覆うスリット入りミニスカートの切れ目から、いまだ淫らな動きを見せる女の子の部分を覗かせたままでいた。
 由紀にその部分を隠すだけの気力もない。
 周りを行き交う男子たちは、そんな無防備で淫らな由紀の股間を、嬉しそうな目で眺めながら歩いていく。
 その視線に気がついた希は、由紀の恥ずかしい秘部を晒してしまっているスリット入りミニスカートの裾を整えてやり、周りを歩く男子たちのスケベな目からかばってやるのだった。

「希ちゃんのケチ!」
 せっかくの絶景を隠されてしまった男子は、冗談っぽく希を非難する。
「うるさい!!あっち行け!!」
 そんな男子を追い払うように希は由紀を庇うように抱き寄せながら言い放った。
「しゃーないなぁ・・・・んじゃ、こんな感じで♪」
 1人の男子が、一瞬不満めいた諦めを口にした途端、急に明るい声になってそう言うと、
「それっ!!」
 という掛け声とともに、何と、希のスカートをバサッとめくり上げた。
 一瞬の間があって、
「きゃーーーっ!!!!」
 という希の悲鳴が廊下をこだまする。
 希はすかさず両手で舞い上がった制服のスカートを押さえて座り込むが、完全な不意打ちのため、一瞬の露出は避けられず、濡れて恥丘に張りついた陰毛と、かわいらしくツンと上を向いたお尻がほんの数瞬男子たちの目に焼きつくこととなった。
「何するのよっ!!」
 希は怒った口調でスカートめくりをした男子に怒鳴るが、もうその男子は目の前にはおらず、Vサインを見せながら駆け抜けていった後だった。
 いくらさっきまで下半身を露出しながら階段を登ってきたとはいえ、1度隠したものを晒されるのは、やはり恥ずかしい。
 そもそもスカートをめくられるという行為自体が、女の子にとっては許しがたいほどの恥ずかしさを伴うのである。
 ましてや、スカートの下に何一つはくことの許されていない聖女学園の女子にとっては、突発的な下半身露出は、ある意味、心の準備をした素っ裸よりも恥ずかしいものなのだ。
 希は、羞恥心に顔を真っ赤にして座り込みながらも、どこにもぶつけることのできない怒りに、口を尖らせることしかできなかった。
 

 由紀が2階にたどり着いた直後、同じペースで上っていた瑞穂も2階にたどり着いた。
 だが、瑞穂もまた由紀と同じように、全ての恥じらいを晒しながら、男子たちのからかいの声を受けていた。
 その男子の野次の一言一言に耳まで真っ赤に染めながら、ゆっくりとゆっくりと階段を上っていき、どうにか頂上まで行き着くことができたのである。
 これで、階段に残るのは、綾と真由美の2人だけとなった。
 そして、その2人の少女は、依然として男子たちの執拗ないたずらに晒されていたのであった。
 

「あーやちゃーん、お尻の穴ヒクヒクしてるよー」
「うっわー、綾ちゃんのちっちゃいオマンコでも、結び目を咥え込むんだぁ」
 最も小柄な綾の周りに寄っている男子生徒たちが、綾の恥ずかしい姿を見ながら、さらに綾に恥ずかしい思いをさせようとはやし立てている。
「いやーん、みんなあっちいってよぉー。
 あ、あや、あや・・・うぅ・・・」
 綾は、あと2mほどで2階にたどり着くという状態であったが、それでも男子たちの容赦ない言葉羞恥責めはとどまるところを知らなかった。
 もう、綾は泣きべそをかいてしまっている。
 それでも上り続けるほかはない綾は、両手でロープをしっかりと握り締め、両足をはしたなく開いて三角棒とその上を走るロープの上に跨っている。
 確かに、そんな綾の姿を少し後ろの方から見上げれば、棒に跨っているから仕方がないとはいえ、いたいけな少女が決してとってはならないはしたない開脚姿勢で、まだまだ半熟の果実のようなかわいらしいお尻が剥き出しになってしまっている。
 前かがみになり、かつ両脚を開いてしまっている綾のお尻には、綾の荒い吐息と同期してヒクヒクと震えているちっちゃな肛門と、この中に本当に男のモノを咥え込むことができるのだろうかと疑問にすら思えるほどに幼く、そしてシンプルな淫裂とが、全て明るみに出ているのであった。
 当然、スカートなど何の意味もない。
 いや、どちらかといえば、綾の小さなお尻すらも隠すことのできないミニスカートは、綾のお尻をいやらしく演出するための装飾品のようにも見える。

 と、そのうち1人の男子が綾の後方で三角棒に顔を寄せ、綾のお尻を真下から見上げるような格好をした。
「おぉ、絶景絶景!!
 綾ちゃんのがぜーんぶ見える♪」
 後ろから上がった男子の声に振り向いた綾は、その男子の破廉恥極まりない行為に気がついた。
「いやぁ!!
 そんなところ見ないでぇ!!!」
 余りに恥ずかしすぎる角度から見上げられた綾は、全身を紅潮させながら、何とかその男子の視線から逃れようとお尻を揺さぶった。
 だが、そんなことをしたところで男子の視線から逃れられるわけもなく、ただ三角棒の頂点と、股に食い込む縄の刺激に、さらに恥ずかしい蜜を滴らせて、男子の目を喜ばせるだけの結果に終わる。
 お尻の後ろの男子は、そんな綾の恥ずかしい尻振りダンスを楽しそうに眺めていると、ふっと何かを思いついて、
「それじゃあいいものを見せてもらったお礼に、ちょっと手伝ってあげるよ」
 と言い放った。
「ほえ?」
 綾は、何のことかわからないという感じで後ろを振り向こうとした瞬間、

「あひゃぁぁぁぁん!!!!」

 と、悲鳴を上げながらお尻を激しく上下に揺さぶった。
「やめっ・・あひゃっ!!や・・やだ・・・お、おねが・・・あふっ!!やめ・・そ、そんなところ・・・吹かないでぇぇぇぇ!!!」
 そう、何と男子は綾のお尻に向かって息を吹きつけてきたのである。
 男子の口から送り込まれるその風は、綾のお尻の穴から会陰部、そして小さな割れ目に過ぎない性器に至るまで満遍なく吹きつけられた。
 そのいやらしい風は、残り2mというところまで傾斜三角棒を上ることによって、性感帯の感度をギリギリまで高められた綾の秘部には、余りにもきつい刺激であった。
「やだっ・・・あんっ・・・んひぃっ!!・・・やめ・・・んっ・・・あぁぁぁん!!!」
 綾は、とうとう泣き出してしまい、泣きながらも喘ぎ続けていた。
 その喘ぎ声に連動して、綾の小さくかわいらしいお尻が、上に下に、右に左にと踊り出す。
 そうして何とかして吹きつけられる息から逃れようと綾のお尻が奮闘するが、男子の吐息は決して綾の股間から外れてはいかなかった。
「だめ・・・・だめ・・・・おねが・・・・あひゃん・・・んくぅぁ!!!・・・・・あうっ!!」
 綾のお尻が激しく揺れる。
 綾のお尻がよじられるたびに、綾の淫裂が男子の目の前で変形し、剥き出しになり、肛門がひくつく。
 余りにも淫靡でかわいらしいお尻のダンスを目にしながら、男子は、
「ほら、せっかく後ろから押して手伝ってあげているんだから、早く登ってよ」
 と、あくまでも手伝っていると言い張って、綾を辱めていた。
「やぁん・・・そ、そんなぁ・・・の、登れない・・・・んひぃぃ!!」
 当の綾自身もさっさと登ってこの恥辱から逃れたいのだが、剥き出しの股間に向かって息が吹きかけられると、どうにも腰の動きを止めることができず、一向に登ることはできなかった。
「も・・・もうだめぇ・・・・」
 綾の腰の動きが激しくなり、後ろから息を吹きつけている男子の顔に、ピッピッと、綾の股間から弾け飛ぶ聖なる蜜が振りかかる。
 だが、男子はその愛液の飛沫をぬぐうこともなく、ひたすら息を吹きかけ続けるのだった。
 

 と、1人の男子が綾のお尻に息を吹きかけ、周りの男子が綾の恥態を見守っているとき、
「お、おまえら、いいかげんにしろ!!
 あっち行け!」
 と、綾が泣いているその後ろから、鋭い声が響き渡った。
 綾に対する男子たちの執拗なまでのいたずらに、とうとう真由美が我慢できずに声を上げたのだった。
「綾が嫌がっているだろ!もうやめろ!」
 真由美の気丈な叫びに、綾をいたぶっていた男子生徒たちは一瞬無言になりお互いを見つめた後、ゆっくりと真由美の方に笑みを浮かべた。
「真由美ちゃーん、そんなこと言うんだぁ」
「今の自分の状況わかってる?」
「そんな姿で言われてもなぁ・・・説得力っていうか威厳っていうか・・・・ねぇ」
 確かに、真由美は状況として不利なことこの上なかった。
 そう、今の真由美の状態は目の前でいじめられている綾と何ら違いはないのである。
 いや、きょうの真由美の身体のことを考えれば、綾よりも状況は悪いといってもよかった。
 男子たちが目を合わせながらそんな真由美に近づいていった。
「・・・・・・・・っ!!!」
 真由美は、キッとした視線を崩さずに近づいてくる男子たちを見据えていた。

「どれ、生意気な真由美ちゃんのアソコはどんなふうになっているのかなぁ?」
 男子の1人がおどけた調子で真由美に近づき、そしてこともあろうか、しっかりとロープを咥えこんでいる真由美の割れ目の辺りに、鼻がつかんばかりの勢いで覗き込んできた。
「なっ・・・・・くっ・・・・・・」
 真由美は、一瞬何かを言いかけ、しかし唇を噛むようにして言葉を詰めると、プイッとその男子の方から視線を反らした。
「おやおや、強がっちゃって。
 でも、無理はいけないなぁ、ほら、震えているよ」
 そう、いくら強気に振る舞おうとしたところで、真由美はまだ中学2年の女の子である。
 女として最も恥ずかしい部分をまじまじと見つめられて、とても平静でいられるものではない。
 三角棒に割り開かれた白い太腿が、見えるか見えないかというほどではあるが、かすかに震えていた。
「それにしても、真由美ちゃん、すごい汁の量だよ。
 これって何かなぁ〜?」
 男子は、真由美の股間のあたりから溢れる大量の蜜を人差指ですくって、そのまま顔をそむけている真由美の目の前に持ち上げた。
 男子の指に絡みついた真由美の恥ずかしい粘液は、粘つき糸を引いている。
「くっ」
 自分の恥ずかしい牝蜜を目の前につきつけられた真由美は、さらに顔をそむけて目を反らした。
「自分から出てきたものをそんなに邪険にしなくてもいいのに。
 でも、ちょっと多すぎるんじゃない?
 綾ちゃんの倍以上はあるよ」
 その言葉に、真由美の頬がぐっと赤みを増し、そして真由美の震えが一層大きくなった。
「もしかして、感じすぎちゃってもうイッちゃいそうとか?」
「そうそう、体育の時間の後みたいに・・・ね」
 男子たちが真由美をからかうように恥ずかしい言葉をつむいでいく。
 そして、その言葉を無視し続ける真由美だったが、頬が、いや全身が赤く染まっていくのだけは止めることができなかった。
「あれ〜、だんまりなの〜?」
「でも、知ってんだよ、真由美ちゃんがきょうの朝どんな目にあったのか」
「・・・っ!!!」
 真由美は一瞬息を呑んだ。
 そして一抹の不安を覚えた真由美は、周りの男子生徒たちを無視するように顔をうつむかせると、急いで傾斜三角棒を上り始めた。
 真由美の無毛の白い股間は、深々とロープを咥え込み、擦りつけられ、そして結び目を越えていく。
 そうして真由美が通過した後には、男子たちが評したように大量の淫汁が残されていくのだった。
 結び目を越えるときにはどうしても眉間に皺が寄ってしまう。
 だが、そんなことに構っていられないという様子で、真由美は上を目指した。
 しかし、そんな真由美を男子たちはそのままで許そうとはしなかった。
 少しでも早く自由の身になろうと先を急ぐ真由美に対して、とあるいたずらをしかけてきたのである。

 男子たちが数人、真由美と綾の間のところに来ると、男子たちは、真由美と綾の間にあるロープの部分をグイッと持ち上げた。
 当然、そんなことをすれば、その前後にいる少女たちに影響が出ないわけがない。
 自分の後ろ側のロープを引っ張られた綾の方では、さきの由紀と同様、自分の前方のロープが意図しない速度で自分の股間に向かって滑り込んでくる。
「ひゃうっ!!」
 綾は、ネコのようなかわいらしい悲鳴を上げてしまったが、たった今ロープの結び目を越えたところであり、次の結び目までの距離が十分にあったために、由紀のように次の結び目が綾の幼い淫裂に入り込んでくることは免れ、ただロープと秘肉が擦れる刺激だけで済むことができた。
 もっとも、それだけでも、ここまで登ってきた綾にとってみれば、悪魔のようないたずらなのだが・・・。
 一方、真由美は男子たちが不穏な行動に出たあたりから、しっかりと両手でロープをつかんでいたために、その男子たちのロープ引き上げの影響はほとんど受けずに済んだ。
 だが、実は男子たちの意図は、別に由紀と同じ責めを真由美や綾に与えようとしているわけではなかった。
 男子たちの目標は、あくまで、こんなにも破廉恥な姿に成り果てていながらも、気丈で生意気な態度をとり続ける真由美に対するお仕置きであった。
 何と、男子たちは自分たちで引き上げてたるみを作ったロープを、その場でぐるぐると捻ってロープをよじり合わせると、その捻って太くなった部分を巧みに固く縛って、真由美の前方に、大きな大きなロープのコブを作り出したのである。
 それは、これまで少女たちをいたぶってきたロープの結び目とは比べ物にならないほどの凶悪さに満ち溢れた巨大なコブであった。
 男子たちは器用なもので、ロープをうまく捻り合わせて、直径3cm、長さ5cmほどの、とてもロープとは思えないほどに絶妙に引き絞られた縄の突起を、三角棒の上に直立するように作り出したのである。
 そう、それはまるで縄でできた小さなディルドーのようであった。

「なっ?!」

 真由美は、その男子たちの意外過ぎる行動に絶句した。
 通常のロープの結び目でさえ、今の真由美にとっては身をすり減らすような思いで、乗り越え、必死に耐えてきたのだ。
 だが、今目の前に作り出されたその突起は、もはや結び目と言えるレベルのものではない。
 明らかに淫具の範疇に類するものと化している。
 そんなものの上を乗り越えたら・・・・・。
 真由美は、一瞬目の前が霞む思いだった。

 時を同じくして、何とか男子のロープ引きにこらえきった綾は、次のいたずらが身に降りかかる前に上りきろうと、せっせと前に進んでいき、かわいらしい喘ぎ声とともに最後のひとこぶを越え、やっとの思いで2階にたどり着くことができたのだった。
 真由美の前を小さなお尻を剥き出しにして登っていた綾は、たった今ようやく2階の床に降り立ち、2階の床に倒れ込んだのである。
 これで、階段の上に身を置いているのは真由美1人だけとなってしまった。
 それは必然的に、男子たちの目が真由美1人に集中するということでもあった。


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