第56章


「それじゃあ、最後は綾ちゃんね」
 順番どおりであるにもかかわらず、名前を呼ばれた瞬間、綾は、全身をビクッと震えさせた。
「は・・・はいぃ・・・」
 綾は、どこか諦めたような表情で、力なく香織の言葉に返事をした。
 だが、どんなに心の準備ができていようとも、恥ずかしさがなくなっているわけでもない。
 今でも、綾は瑞穂に次いで、みんなの中でも恥ずかしい部類の格好をしているのだ。
 両脚ははしたなくがに股になり、そして、綾の身体には余りにも不釣合いなほどに大きなハンドベルを股間に埋め込んで、脚の間にぶら下げているのである。
 それは、女の子としてあるまじき、余りにもはしたなく惨めな格好であった。
 

「綾ちゃんも、由紀ちゃんに負けないように、きれいな音を出すのよ。
 はい、それじゃあ”ド”!!」
 香織は元気に指揮棒代わりの指を振り上げながら、綾の方に指を向けた。
 綾は、その香織の声を聞くと、一瞬の戸惑いの後、一度、腰を後ろにちょっと引いて、お尻を突き出したような格好になると、その腰を一気に前に向かって突き出した。

 ・・・・・・

 だが、綾の股間から鳴り響くはずの音色は響かなかった。
 そう、さきの由紀と同じように、空振りしてしまったのである。
 しかし、由紀のときは腰の振り方が弱かったのだが、今回の綾は思いっきり腰を振っていた。
 決して弱すぎるということはなかった。
「な、なんでぇ?!!」
 綾は、鳴きそうな声を出した。
 それもそのはず。
 顔から火が出そうなぐらい恥ずかしい思いをしてまで、みっともない腰振りをしたというのに、その努力が報われずに、音が鳴らなかったのである。
 そして、綾はその瞬間、恐怖におびえた。

「あら、綾ちゃんまで音を出せないの?
 うーん、由紀ちゃんは初めてだから仕方がないけど、綾ちゃんは去年のクリスマスのときにきちんと鳴らしているでしょ。
 もしかして、綾ちゃんもおまじないしてほしいのかなぁ〜♪」
 香織は、うれしそうににんまりとした笑顔を浮かべながら、綾に問いかけた。

「え、やっ、ちが・・・ちがう!!
 あや、きちんと鳴らしたもん。
 きちんとやったのに・・・・・鳴らなかったんだもん」

 綾は、半歩後ずさりしながら、おびえたように弁解した。

「じゃあ、もう一回だけチャンスをあげる。
 次、鳴らせなかったら・・・綾ちゃんもおまじないをしてあげるね」
 香織は、うれしそうな口調でそう言った。

「う・・・うぅ・・・・・」
「お返事は?」
「・・・・は、はいぃ・・・・・」

 綾は、おびえた表情ながらも、弱々しく返事をした。

「それじゃあ、さんはい!!」
「んぅぅぅ!!!」

 綾は、香織の掛け声とともに、先ほどよりも大きく腰を引き、そしてさっきよりもさらに勢いをつけて腰を前に突き出した。
 それは、余りにもはしたない姿である。
 小学生のように幼い身体の綾が、股間に大きなハンドベルを咥え込み、そしてお尻をつんと突き出して引くとともに、身体が折れんばかりの勢いで腰を前に突き上げるのだ。
 だが、綾はもはや、なりふり構っていられなかった。
 もし、これでベルを鳴らすことができなければ、瑞穂と同じように「おまじない」と称して、敏感で最も刺激に弱いクリトリスに糸を結ばれ、そしてそれを香織に操られるという想像をも絶する仕打ちが待ち受けているのである。
 決して失敗はできない。
 綾は、乙女の恥じらいを涙をためて拭い去って、はしたない腰振りを敢行したのだった。
 当然、綾のスカートは盛大にめくれ上がる。
 たとえ腰を振らなくとも、大きくがに股で立たされている綾の股間は、スカートのスリットから大事なところが常に丸見え状態である。
 だが、それに加えて腰を大きくスライドさせて動かすと、綾の腰回りでスカートがリボンのようになびいて、さらにかわいらしさといやらしさがアップする。
 もはや、スカートは、綾の下半身を彩る飾りに過ぎなかった。
 綾はそんな格好で、身体に似合わぬほど大きなハンドベルを埋め込まれた、発毛の兆しも見せずに一本のラインをさらけ出している幼い割れ目を、男子に向かって突き出す。
 それは、途方もなく恥ずかしく、そして惨めな姿だった。
 だが・・・、

 ・・・シーン・・・

 綾の決死の覚悟を持って振り出された腰からは、またしてもベルの音は鳴り響かなかった。

「そ・・・そんな・・・・・」

 綾は、青ざめた顔でその事実を疑った。
 だが、それは紛れもない事実であった。

「綾ちゃん、どうしたの?
 鳴っていないわよ」
「え・・・あ・・・う・・うそ・・・・・・・」
「うそじゃないわ、これで決定ね。
 うふっ♪
 綾ちゃんにも、おまじないして、あ・げ・る」
 香織は、満面の笑みを浮かべながら、綾にそう告げた。
 途端に、ギャラリーとなっている男子生徒から歓喜の声が盛り上がる。

「や、やだ・・・せ、せんせ・・・・つ、次はきちんと鳴らすからぁ・・・や・・・・」
 綾は、半歩後ずさりながら許しを請うが、
「だ〜め、だってさっき約束したでしょ。
 それに、先生のいうことは聞くものよ。
 でないと、もっともーっと、きつーいお仕置きしなくちゃならなくなるからね」
「あ・・あぁ・・・」
 綾は、「お仕置き」という言葉を聞いて、身体が凍ったように硬直してしまった。
 
 そんな綾に向かって、香織はゆっくりと歩み寄ってきた。
 手には、既にあの糸が握り締められている。
「さぁ、綾ちゃん、動いちゃダメよ」
 香織はそう言って、ゆっくりと綾の前にしゃがみこみ、そして小さなスカートのスリットから覗き見える綾のうぶな割れ目を眼前に捉えた。
「うーん、やっぱり綾ちゃんのここ、かわいいわぁ♪
 こんなにプックリしていてムニムニしていてツルツルしていて・・・もう食べちゃいたい♪」
「や・・・やぁ・・・・・せ、先生・・・・・お願い・・・・」
「うふ、かーあいい!!
 でも、逃げちゃだめだよ」
 香織はそういうと指を綾の無毛の割れ目に添え、そしてクイッと開いた。
 綾のまるで処女のようなピンク色が広がる。
 綾は、両手を胸元で握り締めたまま、そして両足は股下にハンドベルをはさんでいるために閉じられないままに、香織のなすがままとなっていた。
 香織は、綾の秘唇から滴り落ちる愛液を指に絡め取りながら、綾の身体に不釣合いなほど大きなハンドベルがずっぽりと埋め込まれている穴を見つめた。
「ん?」
 香織の手が一瞬とまる。
 そして、再度まじまじと綾の淫孔の周りを確認すると、
「はは〜ん、な〜るほど♪」
 と、香織の顔に何か面白いものを見つけたかのような妖しい笑みが広がった。
 綾は、香織が自分の股間に顔を寄せ、あれこれといじりまわしている間、じっと顔をそむけ、目を閉じて必死にその恥辱に耐えていた。

 香織は、笑みを浮かべたまま手にもった糸をきらめかせると、瑞穂にしたのと同じように一瞬の指技でその糸の輪を綾のクリトリスに引っ掛け、そして縛り上げてしまった。
「あくぅぅ!!!」
 それまで、必死に口をつぐんで香織のいたずらに耐えていた綾の口から、たまらない声がほとばしり、一瞬膝の力が抜けて崩れ落ちそうになった。
「んくぁぁ!!」
 だが、股間から身体じゅうを貫くような電撃が走り、中腰の状態で止まった。
 そう、綾の肉芽を緊縛した糸は、香織の手に収まっていたために、綾が腰を落とそうとすると、糸が張り、敏感な肉突起に強烈な刺激が駆け巡るのである。
「だめじゃない、綾ちゃん。
 きちんと姿勢を正してね」
「あひぃぃぃ!!」
 香織は、糸を操って綾を元通りに立たせた。
 だが、今やその行為は、綾にとってたまらない刺激となる。
 しかし、立たなければさらに激しい刺激が待ち構えているのは明らかである。
 綾は、必死の思い出膝に力をいれて、一本の糸で支えられている下半身を持ち上げた。
 すると香織は、その糸の端を一度音楽室の壁際の柱を通してから、再び自分の手元へと引き回したのだった。
「んくっ・・・せ、せんせい・・・・なんで・・・・」
 綾は、クリトリスを壁側、すなわち真横に引かれるようになってしまった。
 綾にはさっぱり訳がわからない。
「いいの♪
 綾ちゃんにはこうした方がよさそうだったの」
「ふぇ・・・?」
 香織は不思議そうな綾をそのままに、糸を伸ばしながらもとの指揮位置へと戻っていった。

「さぁ、綾ちゃんにもベルを鳴らしてもらいましょうね」
「・・・・・・・・」
「はい、綾ちゃん、”ド”」
 香織はそう言うと、手首のスナップをきかせて、綾の腰から伸びる糸を波打たせた。
「ひぐぅぅぅぅ!!!」
 綾の口から悲鳴とも喘ぎ声とも言える声が漏れた。
 そしてその瞬間、綾の腰が横に振られて、

♪リーーーン

 と、ハンドベルの音が鳴り響いた。
 綾は、先ほどの瑞穂とは違い、クリトリスにはめられた糸をそのまま前に伸ばされるのではなく、一度壁際の柱の裏を通されてから香織の手まで糸を伸ばされている。
 その糸を操られると、綾の腰は、前にではなく横に引っ張られるようになり、自然と腰を左右に振りたてるような動きになってしまう。
 そしてそのとき、本来、前後に振らなければ鳴らないはずのハンドベルが音を奏でたのであった。

「綾ちゃん、さっき床にハンドベルぶつけちゃったでしょ。
 そのときに、ハンドベルの向きがずれちゃったのね。
 だから、前に振っても鳴らなかったのよ。
 だ・か・ら、こうして横に振れば・・・・」
 香織はそう言うと、再び指先をきらめかせた。
「あひぃぃぃ!!」

♪リーーーン

 再度、綾の腰が横に振られて、股間からハンドベルの音が鳴り響く。
「・・・ね、きちんと音が鳴るでしょ♪」
 香織は、うれしそうな顔をして、綾に説明した。
「そ・・・そんな・・・・じゃ、じゃあ、この糸がなくても・・・・そう言ってくれたら・・・・」
「でも、約束は約束だもんね。
 約束はきちんと守んなくちゃだめでしょ♪」
「そ、そんな・・・・・・」
「まだ、そんなこと言っているの?
 そういうこと言うと、こうよ♪」
 その声とともに、香織の手首が空中で踊りだした。
 それと同時に連続した波が、香織と綾との間を結ぶ糸に走る。

「あひっ!!ひぅっ!!んっ・・・やっ!!やめ・・・・んあっ!!」

♪リーン、リーン、リーン・・・・・リーン

 綾のうめき声とベルの音が連続して奏でられる。
 もはや、綾は香織の指先ひとつで腰を振りたてる腰振り人形に成り果ててしまっていた。
 香織の指先が糸を操ると、その振動が直接クリトリスへと叩き込まれてしまう。
 おまけに、糸をうまく取りまわし、かつ微妙な動きでもって、綾の腰は、どうしても横に引っ張られてしまうのである。
 そのたびに、綾は悲鳴を上げながら腰を「クイックイッ」と、まるでダンスのように左右に振り立てさせられてしまうのであった。
 ただでさえ大きく両脚を開き、スカートが開いてしまっているにもかかわらず、そんな動きをしてしまえば、綾のスカートは右に左に舞い上がり、一瞬たりとも綾の股間を隠そうとはしない。
 綾は、腰を振らされている間、絶えず無毛の幼さをいっぱいに残した割れ目を晒しものにするほかはなかった。
 そんなまるでストリッパーのダンスのような淫猥な腰振りダンスを、一見すると小学生にしか見えないほど幼い顔つき、体つきの綾が、クラスメイト全員が見守る中で披露させられているのである。
 綾の羞恥は、どこまでも果てしなかった。


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