第121章



 希もまた、肛門責めに苦しんでいた。
 膣穴に答案用紙が詰め込まれている以上、最も無防備に晒されているお尻の穴へと責めが集中することは避けられない。
 しかし、その責め方がいつもの調子を超えていた。
 これは、あくまでも「女子生徒にクリームを塗る」という建前で行われている行為であるという前提から、男子生徒はそのクリームをすくい取った人差し指一本で少女の恥部を責め立てるという暗黙のルールが成立していた。
 しかし、最後に希のお尻の前に立った男子生徒は、クリームをつけた人差し指だけではなく、中指、そして薬指までも希の肛門の中へと挿し込みはじめたのだった。

「あっ……ぐぁっ……そ、そんなっ…………んっ……」

 それまで必死に声を殺していた希だったが、尻穴の3本責めに耐え切れず、声を上げてしまう。
 指3本を挿入した男子生徒は、そのまま3本の指を三角形に広げて、希の肛門を大きく広げ、直腸の中まで晒してしまう。

「ひぅっ……や、約束が違うっ!
 さ、3本も……だ……なんて……んくぅっ……、は、早く抜けぇっ!!」

「だれも、1本でないといけないなんて言っていないだろ。
 これも、しっかりとクリームを塗りつけるために必要なんだよ」

 抵抗の声を上げた希に、男子生徒はしれっと言い放った。

「い、今まで……そ、そんなこと……ん……くぁっ……」

「それに、きのうの体育の授業で、馬跳びの時間にほかのみんなにはお尻の穴をいじらせてあげていたのに、僕の番になったところでチャイムが鳴って時間切れになっちゃったじゃないか。
 僕だって、希ちゃんの汗だらけのお尻いじってあげたかったのに」

 希は、完全なる逆恨みの餌食になっていた。
 確かにきのうの体育の授業中、馬跳びが行われた。
 それは、女子生徒が馬になり男子がそれを跳び越えていくというものだったが、その際馬となった女子生徒が動くと危険とのことから、男子生徒がサポートに付くことになっていた。
 サポートというのは、「女子が不用意に動かないようにその女子生徒の肛門に指を挿入し、下半身を固定する」というもので、そのサポートを受けるためとして女子生徒はブルマを膝まで下ろし、下半身を剥き出しにして前屈するという体勢を取らされた。
 奇しくも、今の少女たちと同じような体勢である。
 サポートの男子生徒は、脚を広げて上半身を屈ませた女子生徒の股下にしゃがんでもぐりこみ、「身体を支える」という名目のもと、お尻の穴に指を差し込んで思うがままに弄り回していた。
 適当な時間でサポートの男子は交代し、次々に少女たちのアナルをいたぶっていたが、授業終了のチャイムとともに、終了を迎えた。
 そのとき、たまたまあぶれてしまった男子生徒が、今、希のお尻の穴に指を突っ込んでいる男子生徒だった。

「そ、そんなの知らないっ!
 わたしのせいじゃ……ひ、卑怯だぞ……そんなこと、こんなときにっ……」

 希には何の責任もないことだが、希の当然の抗議に対して、指先を回すことで答える男子生徒。
 直腸をねじり回される感覚に、希の言葉が詰まってしまう。
 たまりかねて、希はスカートをめくり上げていた右手を離して、男子生徒の手首を握り締めた。
 そんな2人のいつもと違う様子に、答案用紙を配り終えた玲子が寄ってきた。

「一体どうしたというのかしら?
 佐藤さん、あなたもしかして反省していないの?」

「あ、先生、なんか希ちゃんが指3本は約束違反だって言うんですよ。
 そして、僕の手を抜こうとして……ほら、こうして姿勢を崩したんです」

 男子生徒が、自分の手首を握っている希の手を指差し、玲子に説明する。

「ち、ちがうっ!
 こいつが、勝手にきのうの体育の授業の逆恨みをして!
 その仕返しに……」

 とっさに状況を説明した希だったが、その様子を見据えた玲子は、いまだかろうじて前屈姿勢をとっている希の肩に手を乗せた。

「佐藤さん、これはテストの点数が悪かったあなたたち女子に対して、反省を強いるための『指導』なのですよ。
 そんなあなたたちに、熱心に『指導』してくれている男子に対して、そんな口をきくなんて、許しません。
 いつ、私が『指は1本で』なんて言いましたか?
 別に指が1本でなければならないなどと、決めた覚えはありませんよ。
 『指導』に熱が入るあまり、指が3本になることだってあるでしょう。
 それをことさら騒ぎ立てて、しかも『指導』の邪魔をするなんて……。
 さっ、早くその手を離しなさい」

 玲子の言葉に、希は表情をゆがませながらも男子生徒の手首を離した。
 そして再びスカートの裾を握り締める。
 これで、男子生徒に向かって無防備にお尻を掲げる体勢に戻った。
 改めて希の尻責めを再開しようとする男子生徒を制して、玲子が希に声をかけた。

「あら、佐藤さん……、勝手に姿勢を崩したんですから、そのまま許されるとでも思っていて?
 まあ、ちょっと手をスカートから離したぐらいだから、多少大目に見てあげてもいいでしょうけど……それでも、けじめは必要よね。
 佐藤さん、あなたこの男子があなたを『指導』してくれている間、お詫びに自分の指で肛門を広げてあげていなさい」

「そ、そんなっ!!」

 玲子のとんでもない提案に驚きと抗議の声を上げる希。
 しかし、玲子の目は冷ややかだった。

「あら……、自分でお尻の穴を広げれば、この場で許してあげようといっているのに、まだ歯向かうつもり?
 だったら、一日中このままの格好でいさせてあげてもいいのよ。
 休み時間のたびに、男子に尻穴をほじくり返されるのと、今、ここでお尻の穴を広げるの、どっちがお好みかしら?」

 それは、希にとってともに選びたくもない二者択一だった。
 しかし、この学園において教師の発言は絶対の効力を有している。
 どちらかを選ばないわけにはいかなかった。
 希は、目をつむり、悔しさに震える指先を自らの肛門へと伸ばし、そして指先でお尻の穴を左右に広げたのだった。
 この後一日中、代わる代わる男子におもちゃにされるよりは、今いっときの恥辱を耐えた方が、まだましと思ったのである。

 「おぉ、希ちゃんのお尻の穴、大公開♪
 それじゃあ、せっかくだから遠慮なくこのお尻、泣かせてあげるからね」

 男子生徒は喜びの声を上げながら、希の尻穴責めを再開した。
 膣には自分の答案用紙を挿し込まれ、そしてお尻の穴は自分の手で大きく広げさせられている。
 これほど惨めな姿はないというほどの女の子の姿がそこにはあった。
 勝手に逆恨みされ、その仕返しとして理不尽ないたずらをあわせた男子相手に、そんな姿を晒さなければならない希の心は、強い屈辱に涙していた。

 そうして、それから5分もの間、希のアナルと反応を楽しんだ男子生徒は、玲子から「しっかり指導をしてくれてありがとう」という感謝の言葉さえかけられながら、悠然と自分の席へと戻っていった。
 その間、希は男子の指先に尻穴を翻弄されるがままに、はしたない声を漏らし、屈辱に悶え続けたのだった。


「さぁ、みんなテストの返却は終わったわね。
 それじゃあ、みんな自分の席に戻りなさい。
 席に戻って自分の席の椅子を跨いだら、答案用紙を抜いてもいいわよ。
 それまでは、しっかりと股間で答案をかみ締めて、反省すること。
 いいわね」

 玲子の言葉でようやく身体の屈伸とスカートめくりから開放された少女たちは、上半身を上げて、スカートを下ろす。
 どの少女も、下半身は男子たちの再三に渡るいたずらと刺激クリームのせいでグチュグチュと濡れた様子を、クラスの生徒たちに晒していたが、ここでようやくその部分を隠すことを許された。
 しかし、剥き出しだった下半身はスカートの布地に隠れたが、そのスカートの裾からはみ出て見える答案用紙の筒は、隠しようもない。
 しかも、どの子の答案用紙も愛液で濡れそぼり、雫すら垂らしている始末である。
 そんな恥ずかしい尻尾を生やしたままで、自分の席まで戻される少女たち。
 玲子に言われたとおり、自分の席に着くまで、その答案用紙を恥部から抜くことは許されない。
 少女たちは、自分の席に戻り、自分の椅子を跨いだ格好になる。
 この格好にならないと答案用紙を抜いてはいけないためであるが、この格好は、周りの席の男子生徒たちの目前で、股間を開く行為にほかならない。
 机についている男子生徒たちは、皆、見上げるようにして自分の目の前で椅子を跨いで脚を広げる女子生徒たちの下半身を仰ぎ見る。
 そこには、裾が短く中央にスリットが入ったあまりにも防御力の低いスカートの中で無防備に素肌を晒している股間と、その中心、膣穴に、そして肛門に丸めた答案用紙が突き込まれた倒錯的な光景が繰り広げられている。
 少女たちは、男子生徒に見られていることを意識しながらも、その答案用紙を胎内から抜き出し、そのまま下半身を隠すように椅子に座り込む。
 とは言え、椅子には2穴に侵入するバイブがあるため、少女たちの恥辱の心が和らぐわけではない。
 それでも、自らの女の子の穴の中に答案用紙を挿入するという異常な状態から逃れたい一心でバイブを咥え込むのだった。
 目の前で丸められた答案用紙を広げる女子生徒たち。
 その答案用紙はその半分が自分の恥ずかしい汁で濡れていて、書かれた文字がぼやけて見える。
 一方、瑞穂の答案用紙は隅の方に、わずかながら茶色いシミがこべり付き、惨めな様相を示していた。
 少女たちは、そんな恥ずかしい紙面を目にしながら、小テストの答え合わせの間、恥の跡が染み込んだ答案用紙を見つめ続けなければならないのだった。


 しかし、その数分後とある事件が起きた。
 答え合わせの最中に、希がちょっと驚いた顔をする。
 そして、ゆっくりと顔を上げると玲子に向かって言ったのだった。

「せ、先生……採点が間違っています。
 7問目、合っているのにバツがついています」

 玲子は、そういった希の方に歩み寄り、そして希の人一倍愛液に染まった答案用紙に目を落とした。

「あら、本当……合っているわね。
 採点ミスかしら。
 それじゃあ、採点簿のあなたの点数は8点から9点に修正しておきます」

 そう言って玲子は教壇へと戻っていった。

「そ、それ……だけ……?
 だ……だって、わたしの点数が8点なら平均点は女子の方が高くなるじゃないですか!
 そしたらさっきの答案用紙返却だってなかったことにっ!」

 希は、思わず叫び声を上げた。
 それも当然だろう。
 先ほどまで繰り広げられた少女たちへの性的懲罰の数々は、女子の平均点が男子の平均点を下回っていたことに端を発していたのである。
 その根本原因である小テストの平均点が男子を上回る結果となっていたとなれば、先ほどまでの恥辱はすべてなかったことになっていたはずだったのだ。
 しかし、玲子の答えは冷徹なものだった。

「あら……そうは言っても、もう済んでしまったことよ。
 いまさらどうすることもできないわ。
 それじゃあ、さっきまでのことはみんな記憶から消すように、と言えばみんな忘れてくれるのかしら?
 それに、今、解答が合っていたから申告したんでしょうけど、もし間違えていたとしてもあなたは申告したのかしら?
 もし、それで女子の平均が男子の点数を下回ることになるとしても、自己申告したのかしら?
 自分の点数が上がるときだけ認めるような自分勝手な言い分は通しません。
 採点ミスも含めてのテスト返却です。
 採点簿の点数を修正してもらえるだけありがたいと思いなさい」

 こうして、少女たちの恥辱の小テスト返却は幕を閉じたのだった。


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