第130章
そんなふうに由紀が男子生徒に「マッサージ」を受けている最中、ほかの女子生徒もまた、まったく同じ目に遭っていた。
グラウンド上に一列に並んで仰向けに押さえつけられた女子生徒たちは、それぞれ数人の男子生徒に囲まれて、それぞれに「マッサージ」を受けていた。
「真由美ちゃん、こんなに濡れた体操服を着ていたら、風邪をひいちゃうよ。
脱いじゃったほうがいいんじゃない?
ほら、ブルマなんかこんなにビショビショ!」
男子生徒は、そう言って真由美のTシャツを捲り上げてオッパイを剥き出しにしてしまう。
マッサージの最中にあまりに暴れまわろうとするが、長時間に及ぶ長距離走で体力を失っている上に、両手両脚を男子生徒に捉えられて動かすことができない真由美は、その暴挙にまともな抵抗ができなかっ
た。
「やっ、やめろっ!
授業中に体操服を脱がすのはルール違反よ!」
確かに、授業中は学園で定めた服装でいることが、特に女子生徒には義務付けられている。
それは、当然ながら常に破廉恥な衣装を身に着けさせられるということになるのだが、裏を返せば勝手に脱いだり、脱がせたりすることも制約されるというふ
うにもみなせるのである。
もっとも、教師による許可や指示があればそんな暗黙のルールなどないも同然となり、実際、今トラックを台車に乗せられている綾は、ブルマを半分脱がされてお尻を丸出しにされている。
とはいえ、学園で定められている事柄である以上、男子生徒の独断で破ってもいいルールではない。
たとえ透明となり、恥ずかしい中身まで丸見えとなってしまっているTシャツとブルマとはいえ、女の子の身体を守る唯一の砦を脱がされるのは、とてつもな
い恥ずかしさと抵抗を感じてしまうのである。
身体での抵抗を封じられた真由美は、必死に言葉で抵抗を試みる。
しかし、返ってきた答えは真由美を追い詰めるものでしかなかった。
「大
丈夫、さっき女子たちが走っている間に京香先生と話し合っているときに、『女子のマッサージを手伝ってあげる最中に、誤って体操服が脱げてしまったらどう
するのか』って聞いたら、『そうこともあるかもしれないけど、マッサージをするときにやむを得なく脱げてしまった場合は、仕方がない』って言っていたか
ら。
だから、今このマッサージの最中は、『やむを得なくブルマが脱げてしまう』ことがあるかもしれないんだよ」
男子生徒は、そう言いながら、真由美のブルマに手をかけ膝までずり下してしまった。
グラウンドを2kmも走る間、絶えずローターによる淫刺激を受け続けていた真由美の股間は、汗と愛液によってあふれんばかりの汁気がブルマの中に溜まっ
ており、びしょびしょの股間とブルマとの間に、粘着質な汁が幾本も糸を結ぶ。
そうしておびただしい蜜液に彩られた真由美のパイパンの割れ目が、男子生徒たちの目に披露された。
「なっ……なにが『脱げてしまう』だっ……『脱がして』るじゃないっ!」
「『脱げる』も『脱がす』も、結果は一緒じゃない。
それに、完全に脱がしているわけじゃないから、大丈夫だよ。
とりあえず、ちょっとうるさいから……少し黙ってな♪」
男子生徒はそう言いながら真由美の蜜孔から少し顔を出しながら震えていたローターを、指先で膣の奥深くまで一気に押し込んだ。
「……っぁっっ!!」
激しく振動し続けているローターを身体の最奥まで突き込まれた真由美は、声を詰まらせる。
「それじゃあ、一番疲れただろうここを、たっぷりマッサージしてあげるよ」
男子生徒は、ローターを突き入れるために膣内に挿入した人差し指で、中をかき回すように動かし始めた。
「あうっ……ん……や、やめっ…………んっ……」
男子生徒の指先の動きに合わせて悶え声を上げさせられてしまう真由美は、声が上ずり抵抗の言葉さえも詰まらせてしまう。
しかも、男子生徒の手はひとり分だけではない。
周りを取り囲むように集まっている数人の男子生徒が、思い思いに真由美の身体のいたるところを、マッサージ……という名目でいじり回してくる。
無理やりTシャツをめくり上げられて剥き出しになった乳房と乳首、そして今ブルマを脱がされて、露にされてしまった無毛の股間。
それらが、男子生徒の餌食となるのである。
上半身は主に汗で、そして下半身は主に愛液で湿った真由美の身体は、太陽の光の下、瑞々しく、そして淫らに輝いている。
「さぁ、マッサージの始まりだ」
真由美の両脚の間に身体を差し込み、ブルマを脱がせた男子生徒は、目の前に広がる無毛の割れ目の中心に指を差し込みながらその中をかき回し始めた。
「んっ……やっ……やめ……ろっ…………か、かき回……すなっ……っっっ!!」
真由美の膣の中で、男子生徒の指と今もなお強力な振動で暴れまわるローターとが無秩序に柔襞に耐え難い刺激を与える。
既にこれまでの長距離走によって体力を削られ、そしてそれに反比例するように性感を高められていた真由美の蜜襞は、その刺激に一気に堕ち始める。
まるで、ケトルのように熱い蜜を満たした真由美の女壷の中で、コーヒーの砂糖を溶かすかのように指で愛液をかき回す男子生徒。
その指の動きに弾かれるようにランダムに蜜孔の中で暴れ回るローター。
ピチャピチャと雫がはねる音すら聞こえてきそうなほど濃厚な蜜であふれかえった真由美のヴァギナは、細かな弛緩と収縮を繰り返していた。
「あれぇ〜、なんだか真由美ちゃんのココ、ヒクヒク痙攣しているみたいだよ。
これはかなり疲れている証拠だね。
もっとしっかりマッサージしてあげるよ。
さっ、両脚も押さえておいて♪」
これまでは、わずかな自由があった両脚を動かして男子生徒の魔手から少しでも逃れようともがいていた真由美だったが、両腕を押さえていた男子生徒の手によって、両脚もまた掴まれて拘束されてしまう。
真由美は身体をふたつに折り曲げるように脚を持ち上げられ、そのまま左右に開かれてしまい、無残なマングリ返し体勢にされてしまった。
しかも、がっしりと男子生徒に抱えられてしまい、ほんのわずかに身じろぎする程度しか動かすことができない。
「こっ……こんなっ……は、放せっ……くっ……んぅぅぁぁっっっ!!!」
必死に抵抗し、そして男子生徒を罵る真由美の言葉が途中で詰まる。
男子生徒が、今まで人差し指で膣の中をかき混ぜていた手の親指を、真由美の人一倍敏感な性感帯である肛門に突き入れたのだった。
「ハハハッ♪
やっぱり真由美ちゃん、お尻の穴が弱いねっ。
ほらっ、こうやってお尻の穴の中で指をグリグリ動かすと……」
「……ん……ひゃぅんっっ!!」
「……ほら、こんなにかわいい声で鳴くんだもんな。
ほらっ、さっきまでの威勢のいい文句はどうしたのかな?
ほらほらほらほら、ほらほらほらほら……」
そう言いながら、親指と人差し指の2本の指で真由美のふたつの穴を制した男子生徒は、その指先を女孔の中で動かし回す。
「んひっ……くぁっ……やっ……やめ…………ぐっ……んぅぅぅっっっ…………ひっ……」
女の子の身体の中でも特に多感な蜜孔と肛孔を、無遠慮な男子生徒に蹂躙された真由美は、もはや息をするのも苦しげに、喘ぎ悶える声を漏らすことしかできなくなっていた。
そんな真由美の様子に気をよくした男子生徒は、さらに指を大きくグラインドさせ、そして小刻みなビートを刻むように震えさせて少女の秘芯をいたぶり回す。
そんな男子生徒の耐え難い指技に加えて、今なお激しい振動を続けながら真由美の愛液の池に浮かんでいるローターが、蜜をしぶかせながら膣襞を掻き撫でていた。
男子生徒の指の動き、そして無機的な機械の振動が、真由美の粘膜に淫らな潤いの分泌を促し、タプタプと波打ちながら汁が蜜孔からあふれ出てくる。
今や、真由美のお尻は、まるでお漏らしでもしたかのように、愛液でビッショリと濡れていた。
「うんうん、やっぱり真由美ちゃんのココはおもしろいね!
指を動かすたびにヒクヒクいって、ローターを押し付けるたびにビクビク震えて、エッチなオツユをピチャピチャ跳ねさせているよ。
まるで、壊れたおもちゃみたいだね」
「……あ……あたし……の、ソコ……はっ……んぅぅっっ……、お、おもちゃ……なんかじゃないっ!!
勝手なこと……言うな…………んぐっ……」
男子生徒のあまりの言いざまに、真由美が唇を噛み締めながら、うめくように抵抗の言葉をつむぐ。
「そ……そこは……女の子……の、大事な……大切な…………と、ところだっ!
お前らなんかが、好き勝手に遊んでいいトコロじゃ……な……ないぃぃっっっ!!!」
真由美は、かすんだ瞳に光を呼び戻し、男子生徒をにらみつけながら言い放った。
それと同時に、男子生徒の拘束を振りほどこうと、これまで完全に脱力していた四肢に力が込められる。
……わずかに、両手と両脚が男子たちの力を上回った。
一気に力を込めて男子生徒の拘束を振りほどく………… …………かに見えたそのとき、
「んひぃぃぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
真由美の悲鳴がグラウンドに響き渡った。
「何が『おもちゃじゃない』って?
どこが『好き勝手に遊んでいいトコロじゃない』って?
指先でひねるだけで、こんなに真由美ちゃんを思い通りにできるんだから、間違いなくココは『おもちゃ』で、『好き勝手に遊んでいいトコロ』だよ」
真由美が全身の力を込めるその瞬間、男子生徒の膣と肛門に入れられている手とは逆のもう一方の手が真由美の股間に伸び、固くしこって勃起した充血の淫豆――クリトリス――を人差し指と中指で挟んでひねり回したのだった。
これまで、一切刺激を受けていなかったながらも、愛液でぬめり、ヒクヒクと震えていたクリトリスは、まさに剥き出しになっていた真由美のウィークポイントであった。
そのウィークポイントに、ピンポイントに不意打ちを食らった真由美は、悲鳴を上げて仰け反りながらも脱力せざるを得なかった。
「真由美ちゃん、まだわかっていないの?
この学校では、女の子のアソコは、僕らの最高の『おもちゃ』なんだよ。
それを、はっきりとわからせてあげるね」
男子生徒は、クリトリスを人差し指と中指で挟みながら、親指を膣の中に挿し込み、真由美の蜜孔を大きく広げる。
動き回る空間が広がった溜池の中で、ローターがさらにアクティブに動き回った。
それに加えて、男子生徒のクリトリス、膣、肛門の3点責めが勢いを増した。
「ひぁっ……くぁっ……んっ……だ……ダメ……や……やめっ……あっ……ぅ……ひゃぅっ!!」
もはや、真由美に抵抗するだけの力も気力も残ってはいなかった。
男子生徒の指先によって、まさに「おもちゃ」のように弄ばれて、望まぬ官能の高みに連れていかれてしまう。
「……あっ……うっ……んぁっ……ぐっ……んぅ……」
真由美の口からは、悲鳴と喘ぎ声の中間のような音が漏れてくるだけである。
一方、真由美の膣口からは、男子生徒の指が動くたびに飛沫を立て、波打つ愛液が、滝のようあふれ出てお尻を濡らしていく。
男子生徒の指先に絡みつく真由美の恥蜜は、ネットリと粘つき、糸を引いて滴っていく。
もはや、真由美の陥落は時間の問題だった。
いや、既に時間の問題ですらなく、男子生徒の指先の最後の一ひねり次第と言えるような状態となっていた。
「それじゃあ、そろそろ生意気な真由美ちゃんのはしたない姿でも見せてもらおうかな♪」
真由美の女の中心を蹂躙し続けていた男子生徒の指先が、的確に乙女のつぼを突き上げた。
親指は根元まで深く直腸に埋め込まれ、人差し指は真由美の子宮口をかき回す。
2本の指に挟まれた敏感な肉芽は、甘い痛みとともに引き絞られて捻り回される。
そして真由美の膣の中を泳いでいたローターは、的確にGスポットに押し付けられ、その振動の力のすべてを一点に集束される。
「……んっ……んぁっ……うっ……や、やめっ…………あぁぁっっっぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁああああああぁぁっっっ!!!!!!」
男子生徒の指先の連係プレイと同時に、真由美の口からこれまでにないほどの大きな嬌声が上がり、男子に拘束されて動かないはずの腰が突き上げられた。
そして一拍遅れて収縮し、痙攣した真由美の女芯から、透明な潮と濃厚な愛液とが吹き上がった。
それは、グラウンドの一角でほとばしった恥知らずな噴水であった。
しかし、真由美の受難と恥辱は一瞬では終わらない。
深い絶頂を極めさせられた真由美の身体は、ビクッビクッと痙攣するかのように震え、そのたびにピュッピュッとみっともなく汁をほとばしらせる。
男子生徒もまた、そんな真由美の淫肉の動きに呼応させるように指先を巧みに動かし、恥蜜の最後の一滴まで搾り出すかのように潮吹きを促し、膣穴に溜まった愛液を湧き立たせていた。
さながらスプリンクラーのようにグラウンドの真ん中で何度も蜜液を撒き散らしていた真由美は、最後にヒクッヒクッと全身を震えさせたところで、突き上げていた腰をだらしなく地面に落とし、脱力した。
完全に力が抜けた真由美は、頭上に持ち上げられていた股間から吹き上がったさまざまな汁によって、全身がぬめるように照り輝いており、その表情は疲れと羞恥、そして屈辱に紅潮して、荒い息を立てながら目を潤ませていた。
「フフフッ……どうだった、真由美ちゃん?
マッサージで随分楽になったでしょ」
「………………ぅ………………」
もはや、男子生徒の声も耳に入っていないのか、反応らしい反応を見せない真由美。
ただ、身体を弛緩させるままにゆだねていた。
しかし、そんな偽りの安らぎも長くは続かなかった。
「それじゃあ、特製ローションで全身が濡れて滑りもよくなったところで、全身マッサージに移ろうか。
もう力も入らないだろうから、手脚を押さえておく必要もないね。
今度は3人がかりで、全身を『マッサージ』してあげるよ♪」
男子生徒は、いやらしい笑みを浮かべた表情で真由美を見下ろし、そしてこれまで真由美の手脚を捕まえていた男子生徒も、手を放して真由美の身体に手を伸ばしてきた。
その男子生徒の言葉に、身の危険を感じた真由美が反応を示す。
「……や……やめ…………今は……無理……だ……。
…………こ、これ以上……は…………やめ……やめろぉぉぉっっっ!!!!!」
真由美の叫びは、しかしグラウンドに虚しくこだまするだけだった。
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こうして、4人の少女たちがグラウンドで全裸に剥かれ、両手両脚を戒められた状態で蜜壷をローターにかき回され、そして綾が破廉恥手押し車でグラウンドを回っているという淫蕩な空気がグラウンドに漂っていた。
マッサージを受けている女子生徒たちは、皆、2度、3度と絶頂を迎えさせられて、さらに体力と気力を削られていく。
そして、グラウンドを回っている綾も、台車の上で既に3度も気をやり、そのたびにおびただしい量の蜜液を噴き出していた。
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混沌とした淫猥な時間が20分もたったころに、この日の体育の授業終了のチャ
イムが鳴った。
いまだ4人の少女たちは性感マッサージの最中であり、綾もようやく台車引き回しが終わって改めてマッサージを受けているところだった。
グラウンドの至るところで少女たちの喘ぎ声や苦悶の表情があふれている光景を、京香は見回りがてら観察し、そしてときおり男子にとって都合のいい、女子にとっては忌避すべきアドバイスを重ねていった。
真由美は、1回目の絶頂の後、3人の男子生徒に愛液をローション代わりに全身をいたぶり回され、胸もアソコもお尻も徹底的に「マッサージ」を受けることとなった。
「胸マッサージ」と称して胸の膨らみを揉み回され、乳首を摘まれたり捻られたり、舐められたりといった「マッサージ」を受けた。
「割れ目マッサージ」と称して、股間の前の割れ目を指でこねくり回され、開かれ、クリトリスをしごかれたりといった「マッサージ」を受けた。
「お尻マッサージ」と称して、尻たぶを揉み込まれ、左右に引っ張られたり餅のようにこねられたりといった「マッサージ」を受けた。
「オマンコマッサージ」と称して3人同時に膣の中に指を挿入されて、ローターと一緒に蜜つぼの奥までかき回されたり、襞を擦り上げられたりといった「マッサージ」を受けた。
「アナルマッサージ」と称して、こちらも3人同時に肛門の中に指を挿入されて、お尻の穴を大きく広げられながら、直腸壁を撫で回されたり、肛門口をくすぐられたりといった「マッサージ」を受けた。
それらのマッサージは、単独で施されることもあれば、複数同時に施されたることもあり、普段凛々しく振る舞い、毅然とした立ち居振る舞いを常とする真由美に、普段では思いもよらないようなあられもない悲鳴や喘ぎ声を上げさせ、男子たちの目と耳を楽しませることとなった。
そうして、授業終了のチャイムが鳴るまでの間に、結局4回の絶頂を迎えさせられた真由美は、グラウンドにうつ伏せに倒れ込み、だらしなく開かれた股を閉
じる力すらなく、いまだ振動を止めることのないローターの刺激に、膣口から恥蜜を垂れ流し、また力なく緩んだお尻の穴からも、わずかに茶色がかった蜜液を
滴らせるというみっともない姿をグラウンドに晒す結果となった。
真由美の惨状は、他のクラスメイトの女子生徒たちと比べても特にひどく、ひたすらグラウンドを台車で引き回された上にマッサージを受けていた綾をもしのぐほどの有り様であった。
真由美にとってみても、体育の授業でいろいろ男子生徒たちにいたぶられいたずらされることはあっても、ここまで徹底的にやり込められることは少なく、これほどまであられもない姿になるまで一方的に責められたのは、久しぶりである。
長距離走による体力の消耗と、青天井で振動レベルが上がっていったローターの相乗効果が生み出した結果と言えよう。
とはいえ、この程度の惨劇に前例がなかったわけでもなく、聖女学園にとってみれば、日常の一部に数えられてもおかしくない程度の一幕と言えるものでもあった。
現に、そんな真由美の様子を見つめる京香の目も、多少気遣う程度のまなざしを向けるものの、特段気にした様子もなかった。
そして京香は、グラウンドの至るところで力尽きて喘いでいる女子生徒たちと、その様子を嬉々としていやらしい目で見つめている男子生徒を視線に留めながら、グラウンドをひととおり眺め終わると、手を叩いてみんなの視線を集めた。
「さっ、きょうの授業はここまでです。
さすがに、きょうの体育はきつかったのかしら?
女子がみんなバテバテね。
みんな、もう少し体力をつけたほうがいいわよ。
ほら、いつまで寝転んでいるの?
早く教室に戻らないと遅刻扱いになってしまうわよ。
さっさと起き上がること、いいわね!
それでは、解散!」
こうして、淫ら極まりない長距離走の授業が終わったのだった。
しかし、京香の子の言葉を耳にしても、立ち上がることのできる女子生徒は、ひとりもいないのだった……。
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