第146章



 まずは、玲子がそのクリトリスリングから伸びたリードを引っ張り、校内を引き回すことになった。

 両手を背中に結わえられ、最も敏感な急所を吊り絞られた結衣香は、リードに惹かれるままに、脚を進めるよりほかはない。
 仮に、足を止めてしまえば、股間から脳天を貫くような痛烈な性感刺激が身体を駆け巡り、無意識にも足を動かさざるを得ないのである。
 その姿は、普段の結衣香の姿を知るものにとって、あまりにギャップが大きく、倒錯的な光景として目に映っていた。
 いつもは、「生徒会長特権」によって凛々しく気高く、男子生徒たちを一瞥のもとに退けていた生徒会長の結衣香が、今や、女の子にとって最も敏感な弱点であるクリトリスを引き絞られて、全裸で引き回されているのである。
 それは、特に、通常クラスを共にすることのない下級生の男子生徒たちには、希少な姿であった。
 結衣香が生徒会長になってから、罰を受けるのは今回が初めてであり、それはすなわち、クラス外での羞恥・恥辱責めの機会がほとんどなかったということを意味しているからである。
 

 廊下を、玲子にリードを引かれてつれまわされている途中、ギャラリーの男子生徒が20人ほどを上回ったあたりで、玲子はリードの手元についたスイッチを入れた。

「あがっ……ぁぁぁ……くぅ……ぅ……」

 その瞬間、結衣香の身体が強張ったように跳ね上がり、全身をわななかせて、普段からは考えられないような悲鳴を上げた。
 結衣香のクリトリスに括りつけられた電極リングに、電気が流されたのである。
 これには、今までどれだけ気丈に振る舞おうとしていた結衣香であっても、悲鳴を上げずにやり過ごすことはできなかった。

「ほら、どうしたの?
 足が止まっているわよ」

 女の子にとって最も敏感な器官であるクリトリスに、痺れるような電撃を加えられて平静でいられる子などいない。
 それは、この聖女学園で生徒会長を務め、全校女子生徒の希望の光たらんと日々不屈の心で闘い続けている結衣香であっても例外ではなかった。
 その部分に電気を流されれば、足を止めて内股になり、腰を落としてしまう以外にすべはない。
 本能的に両手で股間を押さえたくなるのだが、両手を背中で戒められた状態では、それもままならないのだった。
 廊下の真ん中、男子生徒たちに囲まれた状況の中、結衣香はひざを折ってしゃがみ込んでしまった。
 しかし、いくらしゃがみ込もうとも、敏感な肉芽を痺れさせる刺激から逃れることはできない。
 しゃがみ込んだお尻は、フルフルと震えて、周りの男子生徒の目を楽しませるだけである。
 
 「どうしたのかしら、三条院さん?
 そんなところでしゃがみ込んだりしたら、廊下を歩く人たちの邪魔になって迷惑でしょ。
 ほら、早く立って歩きなさい」

 玲子は、クリトリスに電気を流しながら、そのリードを引っ張り、立ち上がらせて、足を前へ進ませようとする。

「や、やめっ……ぅぁ…………」

 今なお、ビリビリと痺れる苦悶の快感を流し込んでくるリードに、クリトリスを根元から引っ張られた結衣香は、腰を前に突き出すような格好で中腰にされ、みっともないへっぴり腰での前進を余儀なくされた。

「あらあら、三条院さん、生徒会長ともあろうあなたが、そんなへっぴり腰で歩くなんて、みっともないわよ。
 生徒会長なら、ピンと背筋を伸ばして歩いて見せなさい」

「そうそう、結衣香先輩、生徒会長なら生徒の模範にならないとダメなんじゃないですか?
 そんなアヒルみたいな歩き方、似合いませんよ」

 玲子の無慈悲な指示に加えて、男子生徒たちの嘲笑の野次も降りかかる。
 そんな中、結衣香は歯を食いしばりながら、身体じゅうの芯を駆け巡る桃色の呪縛から、その身を解放するかのように身を起こし、毅然とした瞳で、野次を飛ばす男子たちをにらみつけたのだった。
 それは、生徒会長としての闘志のあらわれではあったが、お尻が不規則に震えることを止めることはできなかった。

「あら、ようやく立ち上がったわね。
 それでこそ、生徒会長というものだわ。
 さっ、それじゃあ散歩の続きとしましょうか」

 玲子は、ようやくリードの電流スイッチを切ると、改めてリードを引いて結衣香を前に進ませる。
 たとえ、電流による刺激がなくなったとしても、最も敏感なクリトリスを緊縛されて引っ張られていることには変わりはない。
 結衣香は、電撃によってより敏感になったクリトリスを引かれて、自らの意思にはよらない前進へと引き立てられるのだった。
 しかも、結衣香の股間は、再三にわたるクリトリス電気責めによって望まぬ刺激に苛まれたせいで、はしたない蜜を滴らせており、内股をいやらしい光沢に包んでいた。
 しかし、両手を背中で縛られている結衣香には、その恥辱の跡を拭うことも、隠すこともできない。
 恥ずかしい女の証を露にしながらの、校内引き回しに引き立てられるのである。


「……ぅぁっ……」

「…………くぅっ…………」

「……っ!!…………あっ……ぁ……」

 結衣香は、玲子の手によってリードを引かれるままに、女の子の身体の中で最も敏感なクリトリスを引き絞られ、そのリードに女芯を吊り上げられながらの恥辱と苦悶の行進を続けさせられた。
 結衣香がどれだけ気丈でプライドの高い女子生徒であり、そんな屈辱的な引き回しに屈することをよしとしなくとも、淫芽の根本を絞られて引かれてしまえば、足を前に進ませざるを得ない。
 その容赦のない淫撃に耐えることは、どれだけ気を強く持とうとも、女の子である以上、不可能である。
 リードを引かれるたびに、みっともなく腰を突き出しながら、前に進む以外に取るべきすべはない。
 そんな姿を、憎たらしい男子生徒たちに囲まれ、いやらしい嘲笑の声を浴びながら、全裸で両手の自由もなく、すべての恥を晒しながら、校内を引き回されていく。
 しかも、玲子の手に握られているリードは、ただの紐ではない。
 そのリードの先には、スイッチがついており、そのスイッチを指先で弾くだけで、恥辱と官能の中心であるクリトリスに、悪魔のような電撃を食らわせることができるのである。
 そして、玲子はその禁断のスイッチを、校内を引き回している最中に、惜しげもなく何度も何度も弾いて通電させ、そのたびに結衣香にはしたない悲鳴と屈辱の内股しゃがみを強いるのだった。

「おい、見ろよ……あの結衣香先輩のアソコから、おツユがあんなに垂れているぞ。
 後ろからだと、先生がスイッチを入れるたびに、お尻を振るわせてビクビクってなるのが、丸見え」

「前じゃ、充血して電気を流されまくったクリトリスが、勃起してピクピクしているのすら見えるぞ。
 もう、内股どころかくるぶしまで愛液で濡れて、ヌルヌルだ」

「生徒会長の結衣香先輩の、こんなみっともない姿が見られるなんて、放課後残っていてラッキーだったよ」
 
 結衣香の周りを取り巻きながら引き回しについていっている男子生徒たちが、口々に結衣香の破廉恥極まりない姿に喜色と好色の笑みを浮かべながら、からかいの声を浴びせかけていく。

「あらあら、やっぱり三条院さんは人気者みたいね。
 こんなにたくさんの男子のみんなに囲まれて……。
 男子に囲まれて見られまくっているというのに、みっともなく股間を濡らして……、見られてよっぽど感じているのかしら?
 ……フフフ、それじゃあ、リードを引っ張るのはこのぐらいにしておいてあげましょうか」

 唐突に、玲子がこのリード引き回しからの解放を口にした。

(……よ、ようやく……この仕打ちが終わる…………?)

 結衣香は、心の中で、ようやく訪れた安寧に気を緩める。
 玲子と男子生徒たちの目の前で、散々辱められ、みっともない姿を晒し続けたが、その羞恥地獄もようやく終わりが見えたことで、いまだ裸でクリトリスを引かれている姿だというのに、わずかながら心が落ち着いた。
 しかし、そんな結衣香の心の安息は、一瞬にして崩れることとなったのだった。

「それでは、私がリードを引くのはこのぐらいにして、ここからはこのリードは男子生徒に引いてもらいましょう。
 あなた、確か職員室まで三条院さんが先生たちの靴にオシッコをかけたことを報告してきた人ね。
 あなたに、このリードとスイッチを預けます」

 そう言って、玲子は、あろうことか結衣香を罠にはめた張本人、すなわち、先ほど結衣香を生徒手帳検査の罠にはめ、さらにはこのクリトリス電撃引き回しの刑に追いやった2年生の男子生徒へと、手渡したのだった。

「なっ……!」

 結衣香は、今まさにこの地獄から逃れられるかと思った矢先に、さらなる恥辱の渦へと投げ出され、言葉を失ってしまう。
 しかも、いまや結衣香の運命を握るも同然となっているリードを、よりにもよって、もっとも憎らしい男子生徒に握られてしまったのである。

「へへへっ……結衣香先輩、それじゃあ、ここからは僕がこのリードを引っ張って、学園じゅうを引き回してあげますよ。
 ほらっ、なに立ち止まっているんですか?
 ……もっとも、こうやってリードを引けば…………。
 ハハハッ、あの結衣香先輩が、僕が指先一つで引っ張るだけで、みっともなく腰を突き出しながら歩き出すんだね♪
 さぁ、しっかり歩いてくださいね」

「……くっ……ぅ…………」

 結衣香は、唇を噛みしめるほどの悔しさに表情を歪ませながらも、リードを引かれることによるクリトリスへの容赦ない刺激に、腰を突き出し、脚を進めざるを得なくなる。
 下級生の男子生徒、それも自分を罠にかけ、卑劣な生徒手帳検査を実行した上に、この懲罰さえも企んだ男子生徒に、女の子の最大の弱点を引き絞られて引き回されることは、結衣香にとって、屈辱と恥辱の極みとも言えた。
 しかしながら、今、生徒会長特権を剥奪され、さらに学園公認の懲罰を受ける身となってしまった結衣香には、その仕打ちから逃れることも、異議を唱えることも許されないのだった。

 それからの男子生徒による結衣香引き回しの刑は、淫猥かつ恥辱を極めることとなった。
 男子生徒は、わざと結衣香の歩調とタイミングをずらしてリードを引き、結衣香の淫核に、不意の刺激を与えていくため、結衣香は、一歩踏み出すたびに腰をひくつかせながら、男子生徒の後を追うしかなかった。
 その絶え間ない刺激は、どんどん蓄積されていき、歩みを止められない結衣香の股間からは、ポタポタと愛液の雫がこぼれ落ちて廊下の床に恥の痕を残していくことになる。
 そんな結衣香を取り巻く男子生徒たちは、普段凛々しく、そして毅然とした態度を貫き、自分たちに刃向かい取り締まる結衣香の無残に堕ちた姿を、楽しそうに見つめ、からかいや冷やかしの声を浴びせかけ、さらなる辱めを味わわせるために、いやらしい言葉を投げかける。
 そんな淫らな視線と声が渦巻く中、結衣香の全裸クリ絞り引き回しは続いていく。
 結衣香は、男子生徒がリードを引くに任せて足を進めていき、廊下を進まなくてはならない。
 男子生徒は、1年生から3年生の教室の前の廊下を何度か往復した後、体育館の方へと結衣香を引き回し、放課後学校に残っていた男子生徒に、生徒会長の結衣香が懲罰を受けている姿を晒していった。
 そして結衣香のその姿を見た男子生徒は、次々に廊下に出てきて、さらに結衣香を辱める観衆となっていく。
 裸でクリトリスを引かれながら連行される姿を見られることだけでも屈辱で身を焦がしそうになる結衣香だったが、それ以上に結衣香を辱め苦しめるのは、クリトリスを引き絞るリードに備えられたもうひとつの機能……クリトリスへの電撃責めだった。
 リードを引く男子生徒は、観客が集まるたびに、手元のスイッチをオンにし、結衣香のウィークポイントに電撃を与えたのである。
 女の子の身体の中で最も敏感な肉芽を電気責めにされると、たとえどんなに気丈な結衣香といえども悲鳴とともに見を仰け反らし、そしてしゃがみ込むということを抑えることはできない。
 下級生、同級生の男子生徒が見つめる中、はしたなく悲鳴を上げてうずくまるという、みっともない姿を何度も晒させられることになった。
 どんなに抵抗しようとも、クリトリスに電気を流されて耐えられない痺れに晒されてしまえば、たとえ結衣香といえども、身悶える姿を晒すことは避けられないのである。
 結衣香が3年生になってから数ヶ月がたち、それまでの間、生徒会長特権を駆使して女子生徒たちと自分自身を守ってきた結衣香が個人的に罰を受ける機会はなかった。
 もちろん、生徒会長といえども聖女学園の女子生徒であることには変わりはなく、日々の学園生活や学園行事、教師の命令などによって肌を晒し、辱めを受けることは多々あった。
 しかし、それでもこのように結衣香に個人的な罰を与えて連れまわすということは、ここ数ヶ月の間男子生徒たちは経験をしていなかったのである。
 結衣香の全裸引き回しの刑を目の当たりにすることができた男子生徒たちは、その幸運に嬉々として結衣香の辱めに加担したのだった。


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