第147章



 玲子の手から男子生徒の手にリードの引き手が渡されてから、30分ほども経過したころには、既に外は日が沈みかけており、夕焼けの西日が校舎の中を斜めに照らしていた。
 結衣香に科せられたこの電撃クリトリス引き回しの刑の執行は、日没までとされていたため、残り時間はあとわずかというところであった。
 男子生徒たちの輪の中で一緒になって結衣香の引き回しに同行していた玲子も、窓の外の地平線に沈む夕日を見つめている。

「そろそろ、日没かしらね。
 あと……そうね、10分ぐらいかしら?」

 実に、1時間にもおよぶ結衣香の引き回し刑に、ようやく終焉が見えようとしていた。
 結衣香は、この引き回しの間、何度も何度もはしたない姿を晒させられることとなった。

 しかし、それを超える恥ずかしさがこの先に待っていようとは思いもよらなかった。
 廊下を引き回し続けて、最後に到達したのは体育館であった。
 結衣香は、体育館の真ん中までリードに引かれて歩かされ、そして、そこでようやく立ち止まった。
 ……と、そこで結衣香を取り囲んでいた男子生徒のひとりが、いつの間にか体育館の天井から吊り降ろされていたロープのフックを、結衣香が背中で後手に縛られている両手首のロープに引っ掛けたのだった。

「……なっ…………なにを…………」

 突然の仕打ちに、一体何が行われるのか予想もできない結衣香。
 しかし、その仕打ちの意味は、次の瞬間に理解できてしまった。
 両手を背中で縛られたロープにフックをかけられて、体育館の中央に固定された状態で、改めて、結衣香のクリトリスに結ばれたリードが、前に引かれたのである。

「……くっ…………」

 今までは、クリトリスを引かれるままに、屈辱的な前進を余儀なくされてきた。
 しかし、フックをかけられてしまったせいで、その屈辱の前進すらもできなくされてしまったのである。
 結衣香は、なんとか背中で結ばれた両手首のロープに引っ掛けられたフックを外そうと、腕を動かしたが、フックはしっかりとロープに食い込むように引っかかっており、ちょっと腕や身体を揺すったぐらいで外れることはない。
 そうなると結衣香は、天井から吊り下げられたフックのロープが許す限りのわずかな前進をしたところで、もはや足を前に進めることはできなくなり、肩をできるだけ後ろに反らした状態で立ち止まらざるをえない。
 しかし、男子生徒の手で引かれるリードの張力は弱まることはなく、さらに前へ前へと引っ張られる。
 既に足を前に進ませることができなくなった結衣香は、リードを引かれるままに、腰をみっともなく前に突き出すしかなくなったのだった。
 それは、どこからどう見ても、へっぴり腰を前に突き上げ震えているという、凛々しい生徒会長にあるまじき無様な姿であった。
 そんな無様極まりない格好を、憎らしい男子生徒たちの目の前で自ら取っているという自覚がありながらも、女の子のウィークポイントをピンポイントで引き絞られてしまっている結衣香には、その姿勢を崩すことはできなかった。
 それでも、恥に歯を食いしばりながら限界まで身体を反らせている結衣香の思いとは関係なく、クリトリスは、なおも前へ前へと引き絞られていく。
 結衣香は、天井から吊り下げられたフックロープをギシギシと鳴らしながら、ほんのわずかの肉豆への緊縛を緩めるべく、膝を曲げて腰をみっともなく突き出し続けていた。

「うわぁ……結衣香先輩……いいんですか?
 そんなにはしたなく腰を突き上げちゃって。
 とても、いつもの凛とした生徒会長の姿とは思えませんよ」

「そんなに勃起したクリトリスを見てもらいたいんですか?
 安心してください、この無様な格好と一緒に、しっかり写真に収めてあげますから」

 カメラを手にした男子生徒が、結衣香の全身から胸そして股間のアップまで、丹念にシャッターを切っていく。

「……く……い、いいかげんに…………しなっ…………」

 あまりの仕打ちに、結衣香の口から男子生徒を諌める言葉が発せられようとした瞬間、

――バチッ――

 という音とともに、

「……あがっぁぁぁっっっぅぅぅぁぁぁああああっっっっっ!!!!!」

 という、とても結衣香の口から出たとは思えないような雄叫びが、体育館に響き渡った。
 リードを手にした男子生徒が、リードの先にある電撃スイッチを「オン」にしたのである。

「結衣香先輩、ダメですよ、反抗的な口をきいたりなんかしちゃ。
 お仕置きとして、しばらくこのまま電気責めにあってもらいますね」

「あっ……がっ…………や、やめっ…………くっ……んぅ…………ぁぁああっっっ!!」

 結衣香は、両腕を後ろに引っ張られ、クリトリスを前に引かれるという、まったく身動きがとれない不自由な身体を必至にもがかせて、クリトリスに襲いかかる電撃から逃れようと見をよじり、腰をガクガクと震わせる。
 しかし、リードの先のリングにしっかりと戒められたクリトリスが、その魔の手から逃れることは不可能であり、それはただひたすら突き出した股間の割れ目を右に左に、上に下に、愛液を振りまきながら空中で空腰を振るという無様極まりない腰振りダンスにしかならない。
 しかも、これまではクリトリスに電気を流されると膝を屈し、うずくまって耐えていたが、両腕を上に引き上げられたこの状況では、腰を下ろすこともでき ず、中途半端に膝を震わせるだけで、耐え忍ぶ体勢すら作ることができないため、あまりにも無防備極まりない状態で、女の子の最大の弱点を責められ続けるこ とになっているのだった。

「結衣香先輩、残り時間もあまりありませんけど、それまで僕たちの前で、しっかりと電撃腰振りダンスを披露していてくださいね」

「……ぐっ……ぁ……なっ、なにを…………あぅっ…………んっっぁっ!」

 この引き回しの刑が終了するまで、残り5分を切っているはずだが、男子生徒には、残り時間の間にその電撃責めを止める意思はないようだった。
 そして、この最大の性感帯を責められ続ける結衣香には、不本意な官能が呼び起こされてしまっている。
 ここに連れてこられるまでの間に、クリトリスを引かれた刺激によって逝かされてしまった回数は2回、電撃にしびれて逝かされてしまった回数は3回に及んでいる。
 そして今、クリトリスを引かれながら電気を流され痺れさせられてしまい、しかも身動きを封じられた状態で耐え忍ぶことは、いかな結衣香とはいえ不可能であった。
 敏感な肉芽に襲いかかる暴力的なまでの刺激が、結衣香の全身を官能の渦となって駆け巡り、淫らな衝動に掻き立てられていってしまう。
 歯を食いしばりながらも、結衣香の身体がその衝動に抗うことはできなかった。

「……ん……ぅ……ぁ……あっ……ぁぁああああっっっっぅぅぅぁぁぁああああああ!!!!」

 身体を拘束するロープと、クリトリスを緊縛するリードを引きちぎらんばかりの力で全身を仰け反らせながら、結衣香の絶頂嬌声が体育館に響き渡った。

「結衣香先輩の電撃絶頂、激しかったね。
 クリトリスを縛っているリードが切れるんじゃないかと心配しちゃったよ。
 でも、きちんとリードがはまっているから、電気責めからは逃れられないね」

 肢体を硬直させながら絶頂感に打ちひしがれている結衣香の耳に、男子生徒の声が入ってくる。
 しかし、結衣香は、その言葉を冷静に聞くことができなかった。
 結衣香の体が絶頂に仰け反りもがいているにもかかわらず、結衣香の身体と心は、その絶頂状態から降りてくることができないでいる。
 なんと、結衣香が絶頂を迎えてもなお、リードによるクリトリス通電がやめられることなく続けられたのである。
 確かに、先ほど残り時間いっぱい電撃するかのようなことを言っていたが、まさか絶頂を迎えた後までそれが続けられるとは、結衣香も考えてはいなかった。

「……や……やめっ…………ぁあああっっっ…………ぐっ…………んっ……ぁぁぁぁあああああっっっっっっぅぅぅぅぅ!!!!」

 結衣香は、絶頂感から下りられないという恐れすら感じ、男子生徒に通電をやめさせようとするが、それすらもままならず、2回目の連続絶頂を極めさせられてしまったのだった。

「結衣香先輩の連続絶頂、すごかったな。
 ぼく、結衣香先輩がこんなに無様に気をやるのを見たの、初めてだよ」

「俺、前に結衣香先輩には合気道の技で投げられたことがあるんだけど、あの結衣香先輩が、こんなにみっともないアクメシーンを見せてくれるなんて、ちょっと考えられないな」

 口々に、結衣香に向かって辱めの言葉がかけられているが、通電が続けられて身悶えている結衣香は、今なおクリトリス電撃の絶頂感から降りて来られずにいる。
 そして、絶頂の高みに足止めされた結衣香は、時をおかずにさらなる絶頂に身を震わせたのだった。

「そろそろ刑罰終了の時間ね。
 生徒会長三条院結衣香さんの引き回し刑は、ここまでとします」

 そして、無情なクリトリス通電が始まってから5分ほどが経過したところで、玲子の終了宣言があり、そしてようやく結衣香へのクリトリス通電が終わったのだった。

「……ぁ……ぅ…………っ…………」

 ガクリと脱力した結衣香は、全体重をフックロープに預けるようにしながら、ようやく全身の硬直を解いた。
 5分もの長時間に渡り、電気責めによって全身を硬直させられた挙句に、結果的に3度の絶頂を迎えさせられた結衣香は、体力の限界を超えた淫辱責めに、まともに呼吸することすら困難な様子となっていた。

 ……と、長時間に渡り陰部を痺れさせられていたことに加え、全身を脱力させたせいで、あらゆる緊張が解かれたのであろう。
 いまだ、天井から吊るされたフックロープと、通電が終わりながらもリードを手にし続けていた男子生徒の手によって、体育館の真ん中に縫い付けられていた結衣香の股間の割れ目から、勢いのない水流がチョロチョロと溢れ出てきたのだった。
 はじめ、力なく垂れ落ちていただけの黄色がかった雫は、次第にその水量と勢いを増していき、数秒後、薄黄色の清流へと姿を変えて、結衣香の足元に飛び散っていく。
 あまりの仕打ちに、身体の制御を失った結衣香が、衆人環視の中、失禁放尿をしてしまったのだった。
 そこには、もはや生徒会長としての威厳は残ってはいない。
 ただ、恥辱の極みを晒す中学3年生のはしたない少女の姿があるだけであった。

「あら、あなた先生の靴にオシッコをかけたことで罰を受けたというのに、その罰が終わった矢先に、早速オシッコをおもらしなんかして……。
 本当に反省ができているのかしら?」

 玲子は、改めて男子生徒からリードの先を受け取って、クイックイッと結衣香のクリトリスを引っ張り上げながら、苦言を呈する。
 そのリードの動きに合わせて、結衣香の腰が揺れ動かされ、それによって股間から流れ出る水流が揺れ動いて体育館の床を濡らし汚していく。
 最後に、ポタポタと雫が足元に滴り落ちたところで、ようやく結衣香の長い放尿が終わったのだった。
 
「ようやく、おもらしが終わったみたいね。
 まったく、それが全生徒の代表たる生徒会長の姿なのかしら?
 みっともないことこの上ないわね。
 みんな、この生徒会長の姿を、よーく覚えておくのよ。
 写真にもしっかり残しておきなさい。
 ……そうね、きょうのところはこのぐらいで許してあげるわ。
 これに懲りたら、もう2度と先生の靴にオシッコをかけるなんてイタズラはしないことね。
 それじゃあ、三条院さんは、この自分のオシッコで汚した床を掃除すること。
 もちろん、この掃除は懲罰の後片付けなんですから、掃除が終わるまでの間はそのまま、全裸の格好でいなさい。
 掃除は、いつものように膣モップを使ってやるのよ。
 膣モップなら両手はそのまま後ろで縛った状態でも、使えるでしょ。
 膣モップは、男子のみんなに頼んで膣の中に挿入してもらいなさい。
 男子のみんなは、彼女に手を触れなければ、その様子を見ていていいわよ。
 クリトリスのリードは、そのままにしておいてあげますから、きちんと掃除ができるように、しっかり誘導してあげることね。
 それじゃあ、掃除が終わったら職員室まで来なさい。
 そこで、背中のロープとクリトリスのリードを外してあげますからね。
 いいわね」

 そう言って玲子は、いまだ拘束状態のままの結衣香と、男子生徒を残したままで体育館を後にしたのだった。
 不自由極まりない姿で、男子生徒とともに取り残された結衣香。
 それは、結衣香への新たな苦難の始まりでもあった。

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 結衣香がその後体育館を後にして職員室に戻ったのは、さらに1時間が経過した後だった。
 その間、結衣香は男子生徒の手でモップの柄をヴァギナに挿入されながら何度も掻き回され、さらにモップを淫孔に挿入されたまま、床掃除と称してクリトリスのリードを引かれて体育館じゅうを隅から隅まで引き回されることとなった。
 それに加えて、5回にも渡って、クリトリスに電流を流されもしたのだった。

 それは、生徒会長に就任してから受けた、最大の恥辱責めとも言えるものであった……。


 ……翌日、各クラスの朝のホームルームにおいて、結衣香の写真とともに「生徒手帳検査強化週間」の開催を知らせるプリントが、全校生徒の手に渡ることになるが、さらに帰りのホームルームにおいて、追加のプリントが全校生徒に渡される予定となっていた。
 それは、この日の放課後に、結衣香がクリトリスに電極リードを括りつけられて引き回された恥態のすべてを、歪めて記されたプリントであった。


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