国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
テニス少女・遠征 第5章

 食事を終えた堀江たちは、食堂を後にしながら、熱っぽく話し合っていた。どうしたら美奈たちを救い出せるかという
話である。
「セクハラなんてもんじゃない!人権無視もいいところだ!」
 堀江が憤慨した様子でそう言った瞬間、仲間の一人が彼を肘でつついた。
「おい…」
 目配せをして他の仲間にも声をかける。堀江がハッとした表情を浮かべた。廊下をこちらに向かって歩いてくるのは、
体操服を着た美奈や千春たち数人のテニス少女、そして司令部付きの士官たちだ。
「久しぶりにいい汗かいたよ、大満足だ。」
 ジム帰りらしくスポーツタオルを手にした士官が、大声でそう言う声が聞こえる。士官と少女たちは、仲の良い恋人同
士のように寄り添い、肩を抱き合って歩いてくる。
 堀江たちは、廊下の壁際に一列に並んで敬礼した。
(えっ…、何だ?)
 ちらっと美奈たちを見た堀江は、何とも言いようのない違和感を覚えた。近づいて来た少女たちの様子が少し変だ。
 よく見ると、美奈の肩を抱いている男の手が彼女の胸に伸び、体操服の上から乳房を揉みしだいている。千春の横
を歩いていた士官が、ブルマの上から彼女の股間を撫でた。思わず腰を引いた千春のお尻を、後ろを歩く男がいやら
しい手つきで撫でる。
 見てはいけない物を見てしまった思いで、堀江たちは慌てて視線を逸らす。
(あっ、あの人たち…)
 美奈も堀江たちに気がついた。自分のテニスのファンだと言ってくれた青年たちのことは、彼女の心に強く印象に残
っている。
(お願い、こっちを見ないで…)
 美奈は心の中で強く念じた。彼らには、恥ずかしい姿を見せたくなかった。そんな切ない思いを嘲笑うかのように、隣
にいた士官の手が美奈の下腹部に伸びる。
「君のここの具合、最高だったぜ!」
 士官はブルマにクッキリと浮かんだ割れ目を指で撫でながら言った。
「膣圧強化のトレーニングを毎日欠かさずやってるんだって?」
 美奈は堀江たちの方を気にしながら、仕込まれた台詞で答える。
「はい…みなさんが楽しみにしておられる慰安ですから、最高の締め付けでおもてなしするのが、私たち慰安嬢の務め
です。慰安嬢のたしなみとして、アソコの鍛練は毎日欠かさずしています。」
「その効果だな、奥へ挿入すればするほど締め付ける。膣壁も亀頭に絡み付いて絶妙な刺激だ。まさに男を喜ばせる
ために生まれてきたような名器だぜ。」
 士官がまるで品物のように美奈の身体を批評し、その肩を叩く。
「尻も開発中なんだって?」
 後ろを歩く男が、そう言ってお尻を撫でる。
「アナルセックスを求められてもご希望にそえるよう、慰安嬢はみんな、お尻の穴も調教を受けることになっています。」
 屈辱的な扱いに耐え、にこやかに説明しながら、美奈は前方に視線を走らせた。堀江たちとの距離がだんだんと近
づいてくる。
「俺は膣が具合良過ぎて、味わう前に全発撃ち尽くしちまった。お前はこっちの穴も試して、あとで感想を聞かせてくれ
よ。」
 お尻を撫でていた男が、後ろの穴のあたりに指先を押しつけながら、隣を歩く男に向かって言う。ピクンと反応する美
奈のお尻をポンと叩いた。
「あう…、ううう…」
 堀江たちのすぐ前まで来た千春が、小さな呻き声をもらした。見ると、横にいる士官の手がブルマの中に入り、股間
でモゾモゾと動いていた。美奈の胸には左右の男が手を伸ばし、乳房を揉んでいる。
 堀江はチラッ、チラッと視線を少女たちに向ける。それに気づいた士官の一人が立ち止まり、大声で言った。
「見たいのか、お前?ほら、見せてやる。」
 士官は堀江の前に美奈を立たせて、体操服の裾を捲った。素晴らしい形と張りを示す胸の膨らみがこぼれ出る。士
官は背後から、大きさを強調するように双乳をすくい上げ、両手で揉みしだいた。
「あっ…ああん…」
 美奈は恥ずかしそうに俯いたまま、切なげに胸をよじる。ピンクに染まった双球の頂きが、男の愛撫に応えてせりだし
てきた。
「見ろよ、この感度の良さ。ちょっと揉まれただけで、乳首がこんなに飛び出してるぞ…。おい、美奈、感じてるのか?」
「はい…、オッパイ、気持ちいいです…」
 美奈の返事に、士官たちが一斉に卑猥な笑い声をあげた。美奈の表情が一瞬、泣きべそをかきそうな表情になった
が、クッと唇を噛みしめて堪える。
「触ってもいいぞ。」
 士官の一人が、堀江に向かって言う。
「いえ、私は…、結構であります!」
 堀江は敬礼したまま、じっと廊下を見つめる。
「なんだ、つまらん奴だな!」
 笑いさざめきながら、士官たちは食堂に向かって、歩いて行った。

「こんばんは!」
 午後8時、規律正しい挨拶とともに、私服姿の隊員が十名ほど、柔道場にやってきた。岩口基地テニス部・慰問試合
実行委員会の面々である。
 捕らえられた冴子と、都合で館に残ることになった4名を除いて、遠征に参加した者は30名。美奈たち10名が基地
幹部の所に挨拶に行き、今はそれ以外の20名が柔道場に残っている。
 星園のテニス部員たちが、隊員のまわりに集まって来た。全員、体操服にブルマというスタイルだ。富士局長の提案
で、遠征中、練習や試合でテニスウエアを着たり、式典などで制服を着る時以外は体操服とブルマで生活することが決
められていた。もちろん、下着の着用は全面禁止だ。
「実行委員長の松倉です。」
 畳に座って、背の高い青年将校が挨拶する。館に事前見学に来ていた隊員の一人だ。歓迎式典で司会を務めてい
た、にぎやかで少し調子の良さそうな男である。彼らは、明日からの試合の打ち合わせでやって来たのだ。
「教師の石堂です。慰問団の団長を務めています。」
 松倉の正面に座った石堂が挨拶をした。その隣りに朋美と清水香奈枝が座る。
「総務の中西です。キャプテンの有岡は、基地の上層部の方々のところに伺っております。副キャプテンの那珂は体調
不良で参加しておりませんので、私たちが部員を代表してお話しをさせていただきます。」
 朋美が育ちの良さをうかがわせる優美な口調で言った。揃えた膝が美しく、太腿の白さが眩しい。視線を上げると、
薄い体操服越しに胸の膨らみがうかがえ、乳首がくっきりと映っていた。隊員たちは目のやり場に困った様子で、視線
をさまよわせる。
「明日はいよいよ試合ですので、スケジュールの確認を…」
 松倉の隣に座った岡田が話し始めた。彼も事前見学で館を訪問していた。実際の企画を担当しているのはこの男ら
しいと判断した朋美は、岡田を相手に説明を進める。
「朝6時から早朝練習を行いますので、基地テニス部のみなさんもご一緒にどうぞ。」
「ぜひ、よろしくお願いします。」
 岡田が頭を下げると、石堂たちの後ろで正座していた部員たちが一斉に三つ指をつき、「お願いします」と声を揃えて
頭を下げた。
「試合はレギュラーの5名が対戦して、3勝した方が勝ちということですね。」
「ええ、こちらも経験者を中心に5名で対戦します。」
「それ以外のみなさんのために、初心者対象のテニス教室と、中級者対象のトーナメント戦による練習試合を準備させ
ていただいています…」
 淡々と説明を続けながら、朋美は男たちの視線が気になっていた。彼女がいた大泉高校の体操服はショートパンツ
で、館に来て初めてブルマを穿いた。慰安の場ではもっと恥ずかしい格好をさせられてはいるが、こうして普通の会話
をしながら男性に太腿を晒すのは、それとは違う恥ずかしさがある。ましてや、薄い布地の下には何も身につけていな
いのだ。岡田の隣でこちらを見ていた男と目が合った。彼女の身体をじろじろ見ていたらしく、男が慌てて視線を逸ら
す。それを見て、朋美の頬が熱くなった。
「…ルールは、『星園ルール』という私たち独自のルールで進めます。」
「『星園ルール』?」
「男性の方は普通のテニスと全く同じです。女子にだけ特別なルールがあるのです…」
 首を捻った岡田に、にっこり笑って答える朋美の表情は、どこか哀しげに見えた。

「家族には、今日は夜勤だと言ってある。ゆっくり楽しもうじゃないか。」
 ドアに鍵をかけた男は、美奈の体を後ろから抱きすくめ、息を吹きかけるように耳元でそう囁いた。
「…よろしくお願いします…」
 髪を撫でる男の手に背筋がゾクッとし、肌が粟立つのを感じながら、美奈は努めて平静にそう言った。
 質実な造りながら十分な広さがあり、重厚な調度が整えられた部屋は、司令部にある岩谷大佐の仮眠室だった。ジ
ムで美奈を見て、一目で彼女のことを気に入った岩谷は、さっそく彼女を自室に招いたのだ。今夜、美奈はこの部屋に
泊まり、岩谷が望むまま、朝までセックスの相手を務めなければならない。
 基地幹部への挨拶ということで、美奈は制服を着ていた。岩谷の指がブラウスのボタンを外していく。
「ほう、本当に下着をつけていないのか…」
 そう言いながら、ブラウスの前を左右に開く。ギリシャ彫刻を思わせる美しい乳房が露わになった。
「はい…、どこでもすぐに男の人にオッパイを見て、触っていただくためです…」
 しっかりした口調ながら、どこか甘い響きを帯びた声…、慰安のために美奈が身につけた話し方だ。岩谷は司令部勤
務の基地幹部として、後方支援部門の責任者だと良宏から聞いた。情報を得る相手としては、申し分ない。
「こっちもかね…」
 岩谷がスカートを捲った。太股の付け根が露わになり、つるつるに剃り上げられた恥丘の盛り上がりが見える。
「はい…、私たちは慰安嬢ですから…。でも、みなさんは驚かれていたようですね。慰安は初めての方が多いのです
か?」
「『癒しの館』の存在は、防衛隊でも幹部か、海外に派兵されている連中の一部しか知らない。」
 そう言いながら、岩谷が両手で乳房を鷲掴みにした。岩谷の指が柔肉に食い込み、手の中で膨らみが歪む。
「あっ…」
 思わず声をあげ、美奈は身を堅くしてうつむいた。その初々しい反応に喜色を満面に浮かべた岩谷は、双乳を思うま
まに揉みしだきながら話を続けた。
「最近は慰安嬢も増えてきたようだが、以前は規模も小さかった。」
「うっ、うう…」
 美奈が声を漏らす。男の愛撫に翻弄されるふりをしながら、その頭の中では必死に岩谷の言葉を吟味していた。
(最近になって増員され始めたと言うのは本当なのね。幹部クラスと派兵された隊員は知っているということなら、帰還
した隊員からは外に漏れないのかしら?数が少ないから?それとも、箝口令を敷いているのかしら?)
 岩谷の手がスカートの裾から覗く、若々しく張りのある太腿を撫で上げる。
「大佐は、たくさん慰安をお受けになったことがあるんじゃないですか?」
 手がスカートの中に入ってきて、美奈の股間に伸びた。「あっ…」と声をあげ、ピクンと体を震わせたながら、美奈は質
問を続ける。
「…ほかの施設の子と比べて、私たち、気持ちよかったですか?」
「慰安施設は横木にしかないよ。だが、他と比べるまでもなく、君等のアソコの具合とテクニックは最高だ。思い出した
だけで、ほら…」
 美奈の陰部を撫でながら、岩谷は体を押し付けてきた。堅い棒のような物が背中に突き付けられる。
(施設は横木基地だけね、なら、人数は今のところ600人程度か。国家権力の力なら隠しとおせる人数…、一般には
隠していると思っていいわね。)
「…美奈のお口にください。大佐の…オチ×チ×…」
 耳まで真っ赤になりながらそう言うと、美奈は床に跪いた。
「私たちは、今の役目を誇りに思っています。誰もそれを知らないなんて、少しさみしい…」
 岩谷のズボンのチャックを下げながら、美奈が言う。岩谷の一物は勃起して反り返り、血管がくねくねと走っていた。
美奈は岩谷の怒張を口の中に収め、舌を絡ませながら顔を前後に揺すった。はだけたブラウスから、双乳がプルプル
と揺れるのが見える。
「君たちを知っている隊員は、みんな感謝している。それに、君たちが海外派遣される兵士たちの身の回りの世話や、
帰還兵の心のケアをしていることは、マスコミでもちゃんと報道されている。」
 フーッという気持ち良さそうな吐息をついて、岩谷が答える。
「身の回りの世話…?心のケア…?」
 美奈が怪訝な表情を浮かべると、岩谷は一瞬困ったような顔をした。
「…いや、君たちのことをよく理解しない反愛国者どもがまた、つまらんことで騒ぎ出さないようにな…」
 曖昧にそう言って、誤魔化す岩谷。慰安の実態は国民に伝えられず、普通のボランティア活動だと思われているらし
い。それよりも美奈が関心を持ったのは「反愛国者ども」と言う言葉だ。
(反対勢力はいるんだ!)
「服を脱いで…、ベッドに横になってください…」
 もっと知りたいと焦る気持ちを押さえ、美奈は自らも衣類を脱ぎながら、そう言った。
「お国のために身を捧げるのは、国民の当然の義務なのに…、悲しいです。反愛国者って、どういった人たちです
か?」
 全裸でベッドに仰向けになった岩谷の上でシックスナインの体位をとりながら、美奈が少し怒ったような口調で尋ね
る。
「なーに、君たちが気にするような連中じゃないさ。おおっ、もう、こんなに濡れてるぞ…」
 岩谷の指が縦裂の中を、愛蜜をすくい取るようになぞり、うれしそうな声をあげた。美奈が重ねて質問する。
「マスコミですか?」
 指が膣の中に忍び込んでくる。グチュッと音をたて愛液が溢れて、太腿を伝った。思うままに美奈の陰部を弄りなが
ら、岩谷が答えた。
「マスコミは協力的だ。国にとって何が必要なのか、彼らはよく勉強している。まあ、フリージャーナリストと名乗る一部
の跳ね上がりは、いるにはいるがな…」
 美奈の脳裏に、以前取材を受けた、何人かのフリーのスポーツジャーナリストの顔が浮かぶ。

「これで、打ち合わせはよろしいですね。」
「ええ…」
「それでは、後はお時間が許すまで、私たちと一緒にお過ごしください…」
 黒目がちの瞳を悩ましく潤ませて、朋美が岡田を見つめてくる。
「は、はぁ…?」
 岡田がドギマギしながら視線を逸らした瞬間、朋美は彼の首に両腕を回し、柔らかな唇を重ねた。愛らしい舌先がヌ
ルヌルと卑猥にうねりながら、男の舌に絡みつく。
 それを見た石堂が少女たちに合図を送る。少女たちは一斉に隊員に近づき、あるいはキスをし、あるいは男の手を
取って自分の胸や股間にあてがう。
「えっ?」
「おおっ!」
 突然の予期せぬ出来事に、隊員たちが戸惑いの声をあげる。そんな隊員たちに石堂が声をかけた。
「みなさんに触って欲しいって誘っているのです。遠慮しないで触ってあげてください。この娘たちはそのためにいるので
すから…」
「へへっ…、そういうことなら、遠慮無く…」
 いち早くそう反応したのは松倉だった。事前見学をしていただけに、事態の飲み込みが早い。それに、他のメンバー
にこういう企画をセットしたことをアピールする意味もある。松倉はおずおずと近づいてきた香奈枝の腕を掴んで引き寄
せ、胡座をかいた姿勢のまま、背中から身体を抱きすくめる。
「いいオッパイしてるんだな…」
 体操服は普通ものより薄い生地を使っているらしい。うっすらと肌が透け、布地を持ち上げている乳房が見事な隆起
をつくっている。細い肩越しにそれを鑑賞しながら、艶やかな黒髪から放たれる香りを吸い込み、松倉は胸をまさぐっ
た。
「あ…ああん…」
 香奈枝が喘ぎ声を漏らした。雪白の美貌が桜色に染まっていく。

「舐めっこしましょう…、私のも舐めてください…」
 男の顔を跨いだ美奈は、恥ずかしい言葉を口にした。慰安嬢として何人もの男たちを相手にするうちに、お互いに性
器を舐め合うことで、相手を喜ばせるだけでなく、ローションのかわりにもなり、少しでも身体の負担が減る事を覚えた
のだ。
 岩谷は柔肉を指で押し広げ、愛液に濡れたピンクのヒダ肉の一枚一枚を擦り上げるように舌で舐めていく。
「…あ、あふん…うふん…」
 美奈は、紅潮した顔を振りながら喘ぎ声を漏らし、自らも男の怒張に口唇奉仕を再開した。艶やかな唇にテカテカと
黒い光を放つ砲身が出入りしていく。



「うん、ンン…ううん…」
 情感たっぷりに声を漏らし、フェラチオをしながら、美奈は器用に口を使って、岩谷の肉棒にコンドームを着けた。
(議会はどうなのかしら、例えば、野党とか…)
 美奈は体の向きを変え、岩谷の腰に跨りながら質問する。
「政治家でも反対してる人って、いるんですよね…」
「どうしてそんなことを聞くんだ?」
 少女の口から「政治家」と言う言葉を聞いて、岩谷が不審な表情を浮かべる。間髪を入れずに、美奈はゆっくりと腰を
落とし、胎内に怒張を飲み込んでいく。
「おうっ…、これはいい…」
 陰茎を包み込む感触に、岩谷が思わず声をもらす。美奈は怒張を根元まで呑み込み、ゆっくりと腰を振りだした。
「政治家って…、お国のために…、仕事をされている…方たちでしょう?」
 男の上に乗り、自ら腰を上下させながら、美奈は喘ぎ喘ぎ、言葉を紡ぐ。
「その人たちに…、私たちのこと…理解してほしい…」
「反対も何も、政治家もそれほど多くが慰安施設のことを知っているわけじゃあない。まあ、与党幹部の了解は取って
あるし、野党の政友党も押さえているが…」
 岩谷が美奈の真意を探るように答える。その冷静な声に美奈はハッとした。
(さすがに限界かな、これ以上聞くと怪しまれる…)
 男の興奮を醒めさせては、慰安としても情報収集としても失敗だ。恥ずかしいが、ここは思いきり淫らにふるまうしか
ない。
「いいっ、オマXコ、いいの…もっと奥まで…」
 美奈は腰をクネクネと卑猥にうねらせて喘ぐ。
「それに、星園は政財界の接待にも使われていると聞いたぞ。君たちも、センセイ方のお相手を務めたことがあるんじ
ゃないか?」
 意地悪い口調でそう言いながら、岩谷は腰を美奈に向かって突き上げた。
「ああっ、いい、気持ちいい…」
 美奈が顎を仰け反らせる。汗を掻いた頬に後れ毛が貼りつき、その表情はさらに色っぽさを増していく。
「あ…ああん…う、ううン」
 美奈が腰を振るたび、グチャグチャと肉棒が愛液をかき回す音がする。
「大佐も…うっ、動いてください…」
 岩谷は美奈の腰を掴み、怒張を奥深くに送り込んだ。岩谷の怒張がさらに膨張する。
「あはっ、大きい…大佐の…チXポ…」
 美奈の膣がキュッ、キュッと収縮し、岩谷の怒張を締め上げてくる。強弱をつけ、射精しそうな予兆を感じ取ればペー
スを落して射精を阻む…、何十人、何百人という男に膣内で射精された経験から得た技だった。
「おうっ…、すごい締め付けと絡み具合だ、これはいいっ…」
「あはっ、きっ、きて…もっと強く…」
 美奈の膣が岩谷の怒張を絞り上げる。あたかも意志を持ったかのように、男の精液を絞り取ろうとしている。ついに
岩谷は、我慢できなくなり、呻き声とともに精液を放った。同時に美奈の身体が痙攣し、絶頂の声をあげる。
「い、いい…、イク、いくぅ…」
 肉棒が脈動を開始し、精液が噴出する。吐き出した体液は、美奈の胎内に放たれることなく、避妊具の中に溜まる。
それが、美奈にとってはせめてもの救いだった。

 朋美の白い裸身に、浅黒い肌をした強靭な肉体が覆いかぶさる。岡田の腰に脚を絡ませて、朋美は怒張を秘孔の奥
深くに導こうとする。
 その横では、長畑明穂が四つん這いになり、バックスタイルで、ずぶりずぶりと杭打ちするように犯されている。素っ
裸に剥かれて、隊員二人に弄ばれているのは小倉恭子だ。青山千花は逆に、他の1年生と2人で1人の隊員に絡んで
いる。柔道場は乱交パーティの様相を呈していた。
 松倉は、背面座位で繋がった香奈枝との交接部分をさぐり、敏感な芽を指先で転がす。
「あうゥウ…!」
 香奈枝の反応が一段と激しくなった。松倉は肉芽を弄りながら、強烈に締めつけてくる肉路に怒張をえぐり込む。
「ううぅ、ああん、はあぁん…」
 ゾクゾクするほど可愛いよがり声をあげながら、香奈枝が激しく腰を振り、肉棒を膣壁でしごきたてる。
 岡田は、朋美の肉壁の隅々まで味わうようにゆっくりと怒張を抜き差ししていた。その動きに合わせて朋美の腰が上
下する。
「ああっ、きてっ…もっと強く…」
 朋美は腰をくねらせ、女っぽい喘ぎ声を漏らした。甘えるようなその声に、岡田は腰の動きを速め、がむしゃらに彼女
の秘所を擦りたてる。
「ん…むぅ…、イキそうだ…」
 肉悦の高波がしだいに近づくのを覚えた岡田は、朋美の子宮を貫かんとばかりに奥深く肉棒を突き込んだ。岡田の
下腹が朋美の股間を打つ音がバコッ、バコッと柔道場に響く。
「一緒に…、一緒にイキましょ…」
 朋美の秘孔が、岡田の怒張をキュッ、キュッと繰り返し締めつけた。
「でっ、でるっ…」
「いくっ、いくっ…、イクぅーっ!」
 岡田の腰がブルブルッと震えた。朋美は足の指先までツッパリ、絶頂のうめき声を上げた。

「さすがに女子高生のセックスは激しい…」
 ベッドに寝転んだ岩谷は、美奈の肩を抱き寄せて、そう呟いた。
「大佐も素敵でした…」
 甘えるように男の胸に頬擦りする美奈。甘い髪の匂いに満足そうな表情を浮かべ、岩谷が話し始める。
「慰安施設のことは知らなくても、世論は有事体制を支持している。国民は自由よりも安全を選んだんだ。有事体制の
中で作られた施設が問題視されることは、まず無い。有事体制に反対する労働党の議員は、志村党首一人しかいない
しな…」
(…つまり、「イワタファイル」を外に出すことは、今も効果があるということね。問題は誰に情報を流すか…か。)
「君たちは安心して、この身体で慰安嬢として役目を果たしてくれればいい。」
 そう言うと、岩谷は美奈の乳房にむしゃぶりついた。男が乳首を口に含み、歯を立てると、美奈は嬉しそうに喘ぎ声を
あげて見せる。白い柔肌が、岩谷の唾液にまみれていく。
(お父さんやお母さん…、慰安嬢の家族は、何も動いていないのかしら…)
「ただ、星園に行ってから、ずっと家に帰っていませんし、手紙も電話もできないので、両親が心配していないかと思うと
…、それだけが気がかりです。」
「徴兵法が施行されてから、徴兵されたり、ボランティアで家に帰って来られない者は、我が国でも珍しくなくなった。通
知は行っているだろうから、ご両親も理解しておられるのじゃないか。」
 そう言いながら、岩谷は美奈の股間の割れ目を指でなぞっていく。
「しかし、心配は心配だろうから、手紙ぐらいは出せるように、富士局長に話しておいてあげよう…」
「うれしいです。ありがとうございます…」
 岩谷は美奈の乳頭を口に含み、指は蜜壷を掻き回している。その指が敏感な肉芽を転がした。
「ああっ、あっ、あっ…、あああ…」
 喘ぎ声をあげながらも、少しでも情報を引き出そうと、美奈は言葉を続けた。
「…私たちは、…慰安嬢になって、みなさんのお役に立てて幸せです。でも、お国のため力になりたくても、なれない子
も多かったのでしょうね。」
「なに、今後どんどん慰安嬢は必要になっていく。さきの議会で有事立法が改正され、資金も人もますます防衛隊に集
めやすくなった。星園の成功で第二、第三の慰安施設建設の話だってあるくらいだ。」
「そうですか。これからも私たちのような仲間が、もっともっと増えていくのですね…」
 「仲間」という言葉を頭の中で「犠牲者」と変換して、美奈は密かに厳しい表情を浮かべた。状況は思っていたよりもず
っと悪い。
 岩谷は二本の指を秘孔に差し込み、ゆっくりと出し入れする。溢れ出した愛液が男の指を濡らしていく。
「濡れてるぞ…」
 岩谷は、愛液に濡れた指を美奈に見せた。
「はい…、また、オ、オ××コ…したいです…」
「じゃあ、2回戦といくか…」
「お願いします…」
 岩谷は美奈をベッドの上に仰向けに押し倒し、太股をM字に開いて、マングリ返しの姿勢でがっしりと押さえた。美奈
は哀しい表情を読まれないよう目を閉じる。男は、きれいに陰毛を剃られた股間に媚肉に舌を這わせていく。
「う、うう…、だめぇ…、そこ…」
 有事立法も、防衛隊の海外派兵も話を聞いたことはあったが、自分がまさかその渦中に放り込まれるとは夢にも思
わず、どこか遠い世界の出来事だと思っていた。美奈は社会の動きに無関心でいたことを、今さらながら、強く後悔す
るのだった。



 
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