国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
テニス少女・遠征 第19章

 がっしりした体格の男が、紅軍のマークをつけた千花の太腿をぐっと引き上げると、立ったままの格好で犯し始めた。
男根が女陰に埋まっていく様子がつぶさに観察できる。ピンク色の花びらを巻き込みながら、亀頭がくわえ込まれ、肉
竿が呑み込まれていく。
「あうっ…、んっ」
 幼さの残る顔を振って、千花がイヤイヤをした。サラサラの髪が揺れる。
 男が腰を動かし始めた。右手で太腿を持ち上げ、左手は水着の上から小さめの胸を揉みしだく。
「あんっ、あんっ、あん…」
 赤黒い肉棒が出入りし、千花の喘ぎ声が響く。
 学校を模して作られた建物の教室から、美奈はじっとその様子を見ていた。
「おっ、おうっ…」
 男の声が漏れ、次の瞬間、ビクン、ビクンと長い射精が何度も繰り返された。千花の今にも泣き出しそうな顔が見え
る。
 試合開始から1時間が経過した。
 各チームの女子は15人だが、千花が捕まったことで、美奈が所属する紅軍の捕虜は10人に上った。前半、遅れを
とっていた白軍の捕虜は、その後は増えず、未だ6人にとどまっている。
 捕虜たちは、管理棟前広場でギロチン型の枷で拘束され、群がる男たちの嬲り者になっていた。試合開始後すぐに
捕まった香奈枝などは無数の男に犯されて半ば失神状態だし、明穂もぐったりして、泣く元気すら失っているようだ。市
街地戦の訓練が長引けば長引くだけ、捕らえられ、犯される時間が長くなる。一番に考えるべきは、彼女たちの解放だ
ろう。
(これ以上、待てないわ!)
 美奈は決意を固めた。
 試合を短時間で終わらせるためには、どちらかのチームの女子が全員捕虜になってしまえばよい。問題は、自分が
所属する紅軍が勝つか、白軍を勝たせるかだ。
 それぞれのチームに所属するテニス部員たちの表情が浮かんで、決めかねていた美奈だったが、千花が捕まり、紅
軍の捕虜が10人になったことで、踏ん切りがついた。
 敵軍に見つからないように美奈がフィールドを駆ける。同じ紅軍に配置された堀江が、護衛役として美奈につきそって
いた。
「隠れろ…」
 堀江が押し殺した声で言う。二人で身を寄せ、物陰に隠れた。
 少し落ち着いてくると、堀江の耳に美奈の息づかいが聞こえる。きりりとした目元がぼうっと上気し、荒くなった呼吸を
整えようとする唇がとても艶めかしい。乳房の形を映した水着の胸が呼吸の度に膨らむのに、どうしても目が行ってし
まい、堀江は慌てて視線を逸らした。
 すぐそばを、白軍の隊員が駆けて行った。
「行こうか…」
 二人は紅軍の隊員を見つけては、この後の作戦を伝えていく。そして、「テレビ局」の中で、美奈は探していた相手を
みつけた。
「千春っ!」
 白軍のマークをつけた千春がポツンと椅子に座っていた。
「ねえ、千春、早く試合を終わらせたいの、聞いて!」
 勢い込んで作戦を話し始めた美奈の顔に怪訝な表情が浮かぶ、千春はボーっとした視線を返すだけで、相変わら
ず、心ここにあらずという感じだ。
「ねえ、聞いてる!」
 肩を揺さぶるようにして声をかけた時、千春の目から大粒の涙が溢れ出した。
「どうしたの?」
「私、森島さんを巻き込んでしもたんよ…」
 泣きじゃくりながら、千春は事の顛末を話した。
「…それは、あなたのせいじゃないわ」
「そやけど…」
「相手はいろいろ仕掛けてくるけど、それに一々動揺しちゃダメだって、前に冴子に言われたでしょ…」
 冴子の名前を聞くなり、千春の表情が強張った。
「ねえ、有岡さん、知ってる?那珂さん、海外トーナメント出場やて…」
 美奈も一瞬言葉に詰まった。冴子のことは信じてはいるものの、美奈自身も、松川から聞いた時のショック、そして、
必死で打ち消そうとしている疑念は完全に頭から拭い去ることができずにいたのだ。
「…きっと、何か事情があるのよ」
「そうやろか…」
 彼女らしくない荒んだ口調で、千春が言葉を継いだ。
「なんかもう…、どうでもええわ…」
 パシッという音を立てて、美奈の手のひらが千春の頬を叩いた。
「しっかりしなさい!」
 千春が目を見開いて、美奈の顔をみつめる。美奈は真剣そのものの表情で語りかけた。
「よく聞いて、あなたの役割が大切なの」

 「銀行」の中では白軍の隊員たちが集まっていた。ここを基地にして、朋美たち8人の女子を守っているのだ。
「よーし、次の部隊、出撃だ!」
 白軍のリーダー格になっている城島の声が響く。
 男子は各チーム10名程しかいない。バラバラに分散して動いている紅軍に対して、白軍は大半を基地に残し、3名
ずつ交替でチームを作って出撃する。15分間捜索して成果がなければ、交替していくシステムをとっていた。これで前
半戦の遅れを挽回していったのだ。
「てっ!敵襲ですっ!」
 見張り役の隊員が叫んだかと思うと、紅軍の隊員が一斉に基地になだれ込んできた。
「美奈ちゃんっ!?」
 体を押さえ込まれた朋美が驚きの声をあげる。自分を床に押し倒してきた相手はなんと、美奈だった。美奈の指揮の
もと集結した紅軍は、女子も戦闘に加わって、白軍に全軍突撃をかけてきたのだ。
「何するのよっ!」
 さすがの朋美もカッとなり、美奈に平手打ちを食らわせた。女子同士で本気の掴み合いになるのも、美奈の計算のう
ちだ。訓練中に手を抜いたと思われれば、後でどんな罰が待っているかわからない。しかし、一発逆転を狙った奇襲作
戦だと説明すれば、無謀を批判されることはあっても問題にはならない。不意を突いて全員で突撃して一気に勝敗を決
し、訓練を終わらせるのが、美奈の狙いだった。
「いいか、勝負は捕虜の数だ、男など相手にせず、女を犯せ!」
 奇襲攻撃の混乱からいち早く立ち直った城島の声が響いた。男女入り乱れての乱闘の中で、不思議なことに、紅軍
の女子だけが次々に男に犯されていく。
「よーし、捕まえたぞっ!」
 しばらくして、城島の声があがった。彼が羽交い絞めにしていたのは、紅軍最後の女子、有岡美奈だった。

 城島たちが美奈を取り囲んで、管理棟前広場にやってきた。観客たちが見守る中で勝利を決めようと、まだ誰も美奈
を犯してはいなかった。
 他の紅軍の女子が全員枷に拘束された。
「これから、紅軍最後の捕虜をゲットします!」
 審判役の乾たちに向かって、城島が報告する。
 美奈の凌辱シーンを一目見ようと、観客たちが集まってきた。百人を超える男たちが周りを取り囲み、スクール水着
を身につけた美奈に粘っこい視線を浴びせている。
 汗で張りついた布地は、体のラインを艶かしく映し出している。トレードマークの赤いリボンでまとめられた黒髪が、ゆ
るやかな曲線を描いて背中に垂れかかる。
 人ごみの一角が崩れて、抗議の声を上げる群集の中から、一人の男が飛び出してきた。堀江だった。
 美奈の腕を掴んでいるうちの一人が西田だと見た堀江は、彼に狙いをつけて突き飛ばした。ふいを突かれた西田が
倒れ、一瞬、美奈の拘束が解ける。
「逃げろっ!試合はまだ終わっていない!」
 堀江が美奈に向かって叫ぶ。
(堀江さん…)
 美奈が息を呑んだ。「敵を欺くにはまず味方から」と、堀江たちには作戦の意図を告げていなかったことが裏目に出
たのだ。
 そこに白軍の隊員たちが数人駆けつけた。一人の隊員が、堀江の頬を拳で殴りつける。城島だった。
 堀江は歯をくいしばって、拳を繰り出した。城島は、上半身を振って拳をかわした。白軍の隊員たちが一斉に堀江に
襲いかかり、手加減なく殴ったり、蹴ったりする。それは、もはや集団リンチだった。
「やめてっ!」
 美奈が叫んだ。よく通るその声は、男たちの動きを止める力を持っていた。
「もう…、やめてください。私は逃げません」
 そう言うと、美奈は水着の肩を外した。こぼれ出た双乳の張りつめぐあいに、男たちがため息をもらす。
「さあ…、オッパイを揉んでください…」
 さすがに恥ずかしそうに、美貌を赤らめながら、美奈が促す。たわわに実る乳房を城島の手がすくった。じっとりと汗
ばんだ肌の感触を味わいながら、柔らかな膨らみを揺すりたてる。
「プルンプルンしてるぜ」
 城島がうれしそうに声をあげた。尖りだした乳首を摘んでコリコリと転がしては、双乳を揉みしだく。
「おい、俺にも触らせろ!」
「俺もだ!」
 周りにいた白軍の隊員たちの手が一斉に伸びてきた。
「あ、ああ…」
 美奈の喘ぎ声を聞いて、地面に倒れていた堀江が、視線を向けた。その目に、上半身裸にされ、胸を揉みくちゃにさ
れている美奈の姿が映る。美奈の乳房が城島の手で鷲掴みにされ、形が変わるほど揉みしだかれている。
「や…、やめろぉ…」
 堀江がよろよろと起き上がり、城島に向かっていく。
 それを見つけた白軍の隊員が堀江を押し止め、身体を掴んで地面に打ちつけた。
「ううっ…」
 背と腰にショックが走り、息が詰まった。同時に、右腕に激痛を感じた。倒れた瞬間に、とられた腕を逆関節に決めら
れたのだ。苦痛に呻く堀江のわき腹を、別の男が蹴る。
「さあ、私のオ××コを見てください!」
 堀江から男たちの気を逸らそうと、美奈は上体を前に倒し、ヒップを突き出すような体勢になった。お尻がいっそう豊
かに、丸みを帯びて見える。開いた太腿の間から、ツルツルに剃り上げられた大陰唇が覗いている。
「おおっ、濡れてる濡れてる。しかもかなりだぜ」
 城島の指先が敏感な肉の合わせ目に触れ、いやらしい笑い顔を仲間に向ける。
「ホントか?」
 別の隊員が手を伸ばしてきた。さっきの乳房への愛撫だけで、股間を十分に濡らし、男を迎える準備を整えられるの
が、訓練を積んだ慰安嬢の身体である。
「ホントだ、もうビショビショ。感じやすいんだな」
「いやらしい身体しているよなぁ…」
 隊員たちが代わる代わる陰部に触れ、ニヤニヤ笑いながら言った。
 城島が膣に中指を埋め込んでいくと、他の男たちも、欲望の赴くままに性器をまさぐる。
「ああっ…、ううっ…、あううっ…」
 美奈が腰をよじらせて喘ぎ声をあげた。男たちの指の動きに合わせて、股間からピチャピチャという音がたちのぼっ
てくる。
 堀江を押さえる役割を与えられた西田は、その様子を呆然と見つめていた。
 男たちが寄ってたかって玩具にしているのが、あの国民的ヒロインの有岡美奈の性器だと思うと、胸がドキドキし、興
奮と怒りと悲しみがない交ぜになった、複雑な思いがこみ上げてくる。
「だ…、ダメだ…」
 西田の腕の下から、堀江の苦しげな声が聞こえた。西田は、自分の気持ちに蓋をするかのように、堀江を押さえつけ
た。
「さあ、いくぞっ!」
 城島が下半身裸になって、美奈の背後に立った。立ちバックの姿勢から濡れた割れ目に勃起を押し当てたその時、
「ちょっと待った!」と声をかけ、登場したのは松川だった。
「これで、君が挿入して、有岡の中に射精したら、それでゲームオーバーだ」
「そうですけど…それが、何か?」
「その前に、ちょっとした趣向があるんだよ」
 松川はそう言うと、城島を下がらせ、美奈の真後ろに立った。
「有岡、尻を突きだして、こちらによく見えるようにするんだ」
 美奈は松川の方に、お尻を突きだした。松川の両手が鷲掴みにして、割れ目を押し開く。引き締まった臀部を割り裂
くと、やや褐色がかったピンクの肛門が現れた。
「みんな、どうだ、尻の穴がよく見えるか?」
「はいっ!」
 白軍の隊員たちが一斉に返事をした。
「どうだね君、有岡美奈の肛門は?」
 松川が城島に尋ねる。
「…そうですね、興奮します」
「色素の沈着がない上に、皺がきれいな菊の花のような形をしているだろう。だがな、こいつは、恥ずかしいことに、こ
の尻の穴が一番の性感帯なんだよ」
 そう言いながら、松川の指が菊花の窄まりをつつく。
「うッ、ううゥゥ…」
 美奈は頭を仰け反らし、思わず声を上げた。
「こうして、毎日のように男にケツの穴を嬲られて、よがり泣きしてるんだ」
 松川の指先が触れるか触れないかという微妙なタッチで、肛門の襞を一本一本、ゆっくりと撫でていく。
「くっ…」
 美奈の喉の奥から呻きがこぼれ、目にしみるような白い双臀がうねり始めた。松川の指が容赦なく性感帯を責め上
げる。必死で声を押し殺していた美奈だったが、何本目かの襞に至った時、とうとう我慢できなくなった。
「あっ、ああっ!ああ ぁぁ…」
 忍耐が一旦決壊すると、もはや抑えがきかなかった。指先が敏感な皺をなぞる度、美奈は悲鳴に近い声をあげ、全
身を震わせて悶絶する。
「おおっ、ホントだ。お尻の穴が感じるんだ」
 群衆の中から聞こえる声に、美奈は顔から火が出そうに感じた。
「す…、すげぇ…」
 食い入るように見つめていた城島が、思わずそう呟いた。
「君も触ってみるか?」
 松川が城島に尋ねる。城島が何度も頷いて、手を伸ばした。松川の手ほどきに従って、右手の人差し指で、襞の部
分を時計とは反対方向に、2周ほどなぞってみた。
「ああっ、もう…ダメっ!」
 美奈が悩ましい声をあげ、ゆで卵のような光沢を放つお尻がヒクヒクと震え出す。城島が指をアナルの中に入れてい
く。
「あうん…」
 美奈は、異物が入ってくる拡張感を覚え、背筋を震わせた。
「ほら、もう第一関節まで入ってしまっただろ。普通の女の子だとこうはいかない。いきなり指なんか入れたら、痛くて大
変だ。こうして指がすっと穴の中に入っていくのは、慰安嬢としてのトレーニングの成果だ。まあ、もともとの素質もある
んだがね」
 松川が美奈の羞恥心を煽るように笑った。城島はズブズブと人差し指を根元まで沈め、指全体をバイブレーションさ
せて、美奈のアナルを揉み始める。
「ダメっ…、あ、あうん…」
 ジーンとした快感が湧き起こって、耐え切れなくなった美奈が声を漏らす。
「おい、有岡、肛門の括約筋を引き締めて、指をしっかり食い締めてみせなさい!」
 美奈は括約筋を引き締めて、城島の人差し指を力一杯食い締めた。肛門や膣の筋肉を自在に締めたり、緩めたりす
ることは、館では初歩的なカリキュラムである。大勢の訪問客が見ている前でバナナを入れて切る、などという屈辱的
なイベントも経験させられた。
「おおっ、これはスゴイ、スゴイっすよ!」
 城島が感動した表情で言った。
「この締め付けを、君のペニスで味わってみないか?」
「えっ、それって…、アナルセックスっすか?」
 一瞬驚きを見せた城島だが、やがてその顔が卑猥な輝きを見せた。実は、そうしたマニアックな凌辱にも以前から興
味を持っていたのだ。
「膣内に射精したら、試合終了だが、肛門は膣じゃないからな。思う存分、やれるぞ。残り時間は、まだ約1時間半あ
る!」
 松川のその言葉は、恥辱に必死で耐えていた美奈に大きな衝撃を与えた。

 城島は、美奈の双尻に手を掛けた。肉棒がアナルに当たるのを感じて、美奈は自然に肛門の力を緩める。苦痛を感
じないよう身体が覚えこんだ反応だったが、それは即ち、男を迎え入れる屈辱的な準備そのものだった。
「んあっ…」
 赤いリボンが踊り、水着の背中が弓なりに反った。本来は排泄のための器官に、亀頭がめり込んでいく。城島の肉棒
は窮屈な窄まりを押し拡げながら突き進んでいった。
「あ、あ、あっ…」
 城島が肉棒を根元まで埋没させた。美奈は奥の方まで拡張感が広がってくるのを感じ、白い喉を反らして、呻き声を
漏らした。
「すっげぇ気持ちいい…」
 にやけた顔で他の隊員に自慢げに言うと、城島は根元まで挿入したそれを、ゆっくり引き出してみた。弾力のある粘
膜が、男根を逃すまいとするかのように締めつけ、なんとも言えない快感をもたらす。
「有岡、括約筋に力を入れて、食い締めてみろ。」
 美奈は体を硬直させて、城島のペニスを力一杯、食い締めた。
「ううっ、最高の締まり具合だ…」
 城島が悲鳴のような声をあげた。
 美奈が力を緩めると、城島はピストン運動を始めた。
「あんっ、あんっ、あぁ…」
 性欲をそそる悩ましい声を漏らしながら、美奈も腰をうねらせて男の動きに応えた。館に連行されて以来、男を喜ば
せる術は、条件反射のように身体に叩き込まれている。
「うおおぅ、たまんねぇ…」
 バックからのストロークが、次第に激しさを増していった。城島は肛門を凌辱しながら、前かがみで砲弾型になった双
乳を、牛の乳を搾るように強く揉む。
「あ、あっ、ああぁ…」
 美奈が切羽詰った喘ぎ声をあげる。肉棒を打ち込まれるたびに、脳天にまで響き渡るような衝撃に襲われ、それが
引いていく時には、甘い旋律に腰をくねらせる。男の動きが体内で増幅され、叫びたくなるような快感の塊へと育ってい
く。嫌悪しか感じていないはずなのに、身体は完全に彼女を裏切っていた。
「くそっ、もう、イキそうだ…」
 腰を激しく使いながら、城島は早くも終わりが近いことを知った。
「ああっ、だめ…、おかしくなりそう…、あああ…」
 美奈の喘ぎ声が引き金となった。なんとか快感を長引かせようとした城島だったが、すぐに限界がきた。
「出るっ!」
 城島が精液を腸内に放つと同時に、美奈の身体が跳ねた。喉を伸ばし、頭を仰け反らしながら、痙攣するように震え
る。
「ああぁぁ…い、い、ぃぃ…」
 美奈は、声を噛み殺しながら喘ぎ声を上げ、絶頂を迎えた。
 くぐもった美奈の声に、地面に倒れていた堀江が無惨に変形した顔をあげた。腫れ上がった瞼を必死で見開くと、
徐々に焦点が合ってきて、美奈のアヌスから出てきた城島の陰茎が勢いよく撥ねるのが見えた。
「やっぱり、すんなりとは、いけへんかったわね…、有岡さんが言うてたとおりやわ」
 耳元で柔らかな少女の声が聞こえた。防衛隊の服を着ているが、訓練に参加している隊員ではない。みんなの注意
が美奈に集まっているのを機に、近づいてきたのだ。
「君は…」
 口の中が切れているせいか、堀江が喋り辛そうに返事をした。
「さあ、早く試合を終わらせましょう。紅軍の隊員を集めて、一緒に来て…」

(すごい、これは色っぽいぞっ!)
 鈴木は夢中でシャッターを切っていた。双臀がストロークを浴びるたびに、プルプル震えている。その目はとろんとし
て、官能に陶酔した表情が浮かんでいる。見ているだけで、股間がギンギンに勃起しそうな美奈の姿を、彼のカメラは
永遠に記録していくのだ。
 何人目かの男が美奈のアナルからペニスを抜いた。ずっと肉棒を突っ込まれているせいか、陰茎が抜かれた後も菊
花がぴったりと閉じることなく、少し開いてしまっている。
「おい有岡、ケツの穴がポッカリ口をあけてるぞ」
「くっ…」
 恥辱に顔を歪める美奈を見て嘲笑を浮かべた松川が、カメラを構える鈴木の姿に気づいた。
「カメラマン君、締まらなくなった尻の穴からザーメンを垂らす、有岡の恥ずかしい、惨めな姿を撮影してやってくれ」
 鈴木が近寄って、肛門を接写する。広がった穴は男の体液で濡れそぼっていた。
「ちょっと気張って、ザーメンを肛門から垂らしてみろ」
 美奈は朦朧とした意識の中で、松川の言うままに気張った。アナルから白濁色のザーメンがトロリと垂れる。
「おっ、出てきた、出てきた…」
 松川が手を叩いて笑った。鈴木はカメラのシャッターを切って、後から後から精液がこぼれ落ちるアナルを写真に収
めていった。

 堀江が仲間を集めて、千春に指示されたテレビ局にやってくると、そこには残った白軍の女子たちが集まっていた。
「さあ、私たち全員とセックスして、この試合を終わらせてください…」
 顔を真っ赤にしながらそう言うと、千春が床に両膝をつき、堀江のズボンのチャックをしなやかな指使いで下ろした。
「えっ、ちょっと…」
 慌てて声をあげる堀江を、千春が上目遣いで見た。日本人形のようなスッと切れ上がった目じりの縁が、ほんのりと
朱に染まり、瞳が妖しく潤んでいる。ゴクリと唾を飲み込むと、堀江は股間を押さえようとした手をダラリと下ろした。
「有岡さんのためです、お願いします…」
 そう言うと、千春は半ば勃起した肉棒を握りしめ、ゆっくりしごきだす。あっと言う間に、指の中で陰茎が膨れ上がっ
た。その先端にキスをしてヌルヌルした腺液を吸い、鈴口を舌先で小刻みに刺激する。館で仕込まれた成果で、男を悦
ばせるテクニックを自然に身につけていた。
 ふいに視線を感じ、千春が目をやると、辻本が悲しそうな表情を浮かべて、じっとこちらを見ている。実家のすぐ近く
の高校を卒業したと言っていた青年の視線は、にわかに羞恥心に火をつけた。
(お願いやから、そんな目で見んといて…)
 千春の動きが止まった。それに気づいた朋美が辻本に近寄り、その体を抱きしめると、甘えるように唇を吸う。
「さあ、あなたもどうぞ…」
 いたずらっぽく笑って、辻本の手を水着の胸の膨らみに導く。優美な顔立ちからは、高校生とは思えない大人びた色
気が感じられる。
「こういうのは…思い切って、やり切らないと、かえって恥ずかしいんですよ…」
 哀しい程の決意を感じさせる朋美の囁きに、辻本も腹を固め、柔らかな乳房を揉み始めた。
「よしっ、犯るぞっ!」
 明穂を犯して以来、興奮状態にある石村がそう叫んで、仁美に襲い掛かる。それを合図に、その場が一気に乱交状
態になり、女子たちの悲鳴が響いた。堀江や辻本のように正気を保っている者の方が少数なのだ。
「乱暴にせんといてくださいっ!」
 千春の凛とした声が響いた。
「私たち、みなさんのことを恋人やと思って、一生懸命セックスします。そやから…、そやから…、優しくしてください…」
 必死のその言葉は、男たちをハッと我に返らせた。

「おい、西田、お前の番だぜ…」
 呆然とする西田の耳に城島の声が聞こえた。
 見ると、美奈の身体に精液を絞り出した隊員が、汚れた肉棒を彼女にしゃぶらせていた。
「さっさとやれよ」
 二回戦を挑もうと待ち構える隊員たちが、焦れたように西田に言った。
「えっ、俺、でも…」
 ためらいを見せる西田の周りに隊員たちが集まってくる。
「一人だけ、いい子になるんじゃないぜ」
 そう言うと、男たちは西田のズボンとパンツを脱がせた。
「そうか、お前、ホーケイだったよな」
 城島が嘲るように言って、皮を被った陰茎を指さした。
「さあ、そのチ×ポで、有岡美奈の満足させることができるかな!」
「有岡、お前の方からつながってやれ」
 松川が命令する。お掃除フェラを終え、肩で息をしていた美奈は、よろける足取りで西田に近づき、後ろ手で彼の肉
棒を握ると、肛門にあてがった。それだけで、西田は思わず暴発してしまいそうになり、必死でこらえた。



「…入れます…」
 呟く美奈の声は、さすがに体力の限界を超えている様子だ。彼女は軽く息を吸って、西田の方にゆっくりと腰を突き出
す。アナルに亀頭が入って来る拡張感を感じた。
「あぁ…」
 美奈は声を小さく漏らし、陰茎を肛門に呑み込んでいく。
「ううっ…」
 気持ちよすぎたらしく、西田がむしろ苦しげに聞こえる呻き声を漏らした。
「ああっ、はぁああ…」
 美奈は喘ぎ声をあげながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。ヒップを前後に揺すり、呑み込んだ肉茎を味わうように肛
門で擦り立てる。
「むううっ…」
 西田が顔を真っ赤にして唸った。その手が何かにすがるように、美奈の乳房に伸びる。
 なんという柔らかさだろう。指先に力をこめれば、つきたての餅のように肌が手のひらに吸いついてくる。
「ああっ、美奈ちゃんっ!」
 西田が感極まった声をあげた。既に彼の肉棒は美奈の中で暴発していた。

「おい口から泡吹いてるぞ、イキ過ぎて失神してんじゃねえか」
 香奈枝の口でお掃除フェラをさせようとした男が叫んだ。頬を叩かれて、意識が戻るなり、精液にまみれた陰茎が口
に突っ込まれる。
 彼女に限らず、捕虜になった女子たちは精神的にも体力的にも限界にきていた。
「死んじゃう、死んじゃう…」
 気の張りを失ったのか、気丈な恭子が子供のように泣きじゃくりながら犯されていた。口と膣に肉棒を挿入されていい
る明穂などは、既に虫の息だ。
「お願い、もうやめてーっ!」
 男たちの笑い声に重なって、千花の悲痛な声が響く。
「あ、あ、あ、あぁ…」
 全身を痙攣させた美奈の喘ぎ声が漏れる。極度の疲労と繰り返し訪れる快感の渦に巻き込まれて、頭の中が真っ白
になり、もはや何がなんだかわからなくなってきた。
 まだ「捕虜」ではない美奈は不特定多数に犯されることはない。しかし、彼女を取り囲む10人の白軍隊員たちは、み
な若くて精力があり余っていた。一度射精しただけではあき足りず、今も城島が三度目の挿入を楽しんでいる。
「全日本選手権優勝の有岡選手だ。スタミナはまだ残ってだろう?」
 松川の嘲笑が耳元で聞こえた。
「ああっ、ああっ、ああっ!」
 繰り返し絶頂に追いやられ、本能のままに身を震わせる美奈。狂ったように身悶えするその姿は、それでも美しく、男
たちの熱い視線が注がれる。最高の被写体に鈴木は、射精でズボンの中を汚しながら、夢中でシャッターを切ってい
た。
「しっかりしろよ、まだ、一時間近くあるぞっ!」
 松川が勝ち誇ったように言ったその時、試合終了のサイレンが鳴った。松川が怪訝な顔で見ると、終了の合図を送っ
た乾が複雑な表情を見せている。
「紅軍一同、白軍女子全員を捕獲いたしましたっ!」
 直立、敬礼をして堀江が報告する。他の隊員たちが千春、朋美たち白軍の女子を一列に並ばせる。堀江が辻本に合
図を送る。
「確認、お願いしますっ!」
 そう言って、辻本が心を鬼にして、千春の背中を抑えつける。恣意的な判定をさせないためには、観戦している大勢
の隊員たちの前で、捕虜にしたことを証明しなければならない。他の隊員たちも、白軍の女子たちに一斉に同じ姿勢を
とらせる。
 辻本の指が千春の水着の股間を捲くり、露わになった大陰唇を開く、そこには、ドロリとした白濁液が溜まっていた。
 千春は見世物になる恥ずかしさに耐えながら、辻本の指が中の精液をかき出しやすいよう、お尻を突き出して下腹部
に力を入れた。



 
 「星園癒しの館・テニス少女編」目次へ
 
 「Novels」へ
 
 「ぷろとこーる・ラボ」トップぺージへ