6月22日 図工の時間
 図工の授業で、絵のモデルに選ばれた加央里。
 それは、一糸まとわぬ裸を晒す、ヌードモデルだった。
 男子の言いなりになることを誓わされた女子に、それを拒むことはできない。
 加央里は、すべての服を脱ぎ、未成熟な裸身をクラスメイトの前に晒したのだった。
 膨らみかけの小さな胸、まだどこか硬さを残す小さなお尻、そしていまだ飾り気を見せない股間の割れ目。
 そんな、思春期にさしかかった少女が決して人に見せることはない秘密のすべてを、クラスメイト全員の前で露にしていた。
 ……と、図工の授業が進んだところで、加央里の身体が小刻みに震え出す様子が、男子たちの目に留まった。
 それは、加央里にとって、死の宣告にも等しい、ある予兆のあらわれだった……。







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