産隆商事のニューフェイス 2 最下位のペナルティ
第2章
「申し訳ございませんっ!」
平謝りに謝る谷口の声が営業部に響いた。
電話を切るなり、普段は調子の良い谷口が顔色を変えて、柴田課長に報告に来る。どうやら大きなミスをして、取引
先に迷惑をかけてしまったらしい。
「これからおいでになるのだろう。そこで謝罪をして、
きちんと話をつけるしかないな…」
報告を受けた柴田もそう言うと、にがり切った表情で天井を見上げた。
「はい…」
うなだれる谷口を渋い顔で見ていた柴田だったが、ふと何かを思いついた様子を見せた。
「谷口、比和井総業の責任者は、丹沢課長だと言ったな?」
「はい…」
「それなら、なんとかなるかもしれんぞ。私が応対するから、丹沢さんにおいでいただくんだ。それと…」
そう言うと、柴田は由依の方を向いた。
由依は営業成績最下位のペナルティで、朝から全裸になったままだ。今は、周囲の男性社員の視線を気にしながら、
体を丸めるようにして、自分のデスクでパソコンの入力をしていた。
「おい、仲尾!」
「はいっ!」
柴田に呼ばれた由依が、恥ずかしそうに胸と股間を手で隠して、デスクの前に立った。目の前でプリプリした剥き出し
のお尻を見ることができて、大河内主任の表情が緩む。
「比和井総業の方が来られたら、お前も谷口と一緒にロビーに出て、お詫びをするんだ」
「はい、わかりました…」
そう返事をした後、由依は何か言いたげな表情で柴田を見る。
「それで、あの…」
おずおず質問しようとした由依の先回りして、柴田が答える。
「もちろん、そのままの格好で行くんだ」
由依はその場に立ち尽くし、自分の身体をきつく抱きしめた。
由依は谷口と一緒に玄関ロビーに立ち、羞恥に染まった顔で、彫像のようにジッとしていた。一糸まとわぬ姿のまま、
両手を後ろに回した姿勢で、身体を隠すことも禁じられている。
つんと突きだしたバストの頂点をピンクの乳首が飾り、ウエストはキュッと締まっている。若々しい太腿はまぶしい白さ
を見せ、下腹部は逆三角形の黒い茂みに覆われていた。そのすべてが、行き交う人たちの視線を浴びる。
普通、こんなところに、裸で立たされることなんてあるだろうか?
当たり前のことながら、他の社員はみんな服を着て、普通にエレベーターに乗り、普通に廊下を歩いていく。来客だっ
て、頻繁に通っていく。
そんな場所で、強制的に全裸にされ、好奇の視線に晒されながら立っていなければならないのだ。由依は俯いたま
ま、キュッと口元を強く結んだ。
「えっ、仲尾さん…」
「ちょっと、ウソぉ…」
そんな声が聞こえ、採用同期や知り合いの社員が近くを通る度に、驚いた視線を投げてかけてくる。その都度、由依
は思わずしゃがみ込みそうになった。
「ちゃんと、立っていろよ!」
すかさず、谷口が叱りつける。由依は恨めしそうな眼差しを谷口に向けると、歯を食いしばって立ちつづけた。
30分ほど経って、やっと比和井総業の丹沢課長が部下を連れてやってきた。
「この度は申し訳ございませんでした」
谷口が丹沢の前に立って深々と頭を下げた。由依も彼の横でそれに倣う。丹沢もその部下も、驚いた表情で全裸の
由依を見た。
由依は一瞬、両手で身体を覆い隠したくなったが、なんとか手を前に揃え、お辞儀の姿勢を保った。細い肩が、恥ず
かしさに細かく震えている。
「この人は…?」
丹沢が怪訝な顔で谷口に尋ねる。由依は顔を下に向け、じっと耐えていた。
「うちの新入社員です」
「いや…、それはいいんだが…」
どうして裸なのかと、丹沢が表情で尋ねる。
「実は…、今回の件は、この子の事務的なミスでありまして…」
由依が唖然とした顔で谷口を見る。しかし、谷口は気にする様子もなく、言葉を継いだ。
「私が叱りましたら、裸になってお詫びしたいと言うものですから…」
(なんて人なの…、信じられない!)
ケロリとした表情の谷口を見て、由依は怒りを覚えたが、丹沢たちがこちら見ていることに気づいて、慌てて彼らに向
き直った。
「…申し訳ございませんでした」
取引先の責任者の前で谷口に抗議するわけにもいかず、由依が深々と頭を下げる。それに、どうやら、これが柴田
が谷口に授けた策らしい。
「えっ、ああ…、そう…」
さすがの相手も、うら若い娘の全裸を見せられては、毒気を抜かれたように、言葉を失うしかなかった。
怒るタイミングを逸して、中途半端な表情のままやってきた丹沢を応接室の前で待っていたのは、柴田課長だった。
「この度はご迷惑をお掛けして、誠に申し訳ございませんでした」
部下の方は谷口に任せ、丹沢だけを応接室に招き入れると、柴田はそう切り出した。
比和井総業がいかに大事な取引き相手かを語り、迷惑をかけたことを謝罪し、損害は可能な限り補填すると約束す
る。
しかし、丹沢の厳しい表情は緩まない。
「柴田さん、今回の件では、うちの信用にも傷がついた。重役連中の中には、今後、産隆商事とは手を切ると息巻いて
いる者もいてね」
「そこを何とか、丹沢課長のお力で…、と思いまして…」
そう言うと柴田は、壁際で立ったままの由依に視線を向けた。
「この度は、私のミスで、本当に申し訳ございませんでした」
もはや責任を被るしかないと覚悟を決めた由依が、深々と頭を下げる。
由依の全裸が丹沢の目に入った。
よく見ると、少女の面影を残した、清楚で可愛らしい、彼好みの娘だ。露出した肌や身体のラインをジロジロ見ると、
キュウッと眉をひそめて、戸惑いと恥じらいの表情を見せるのもいい。
(よし、これでクレームは解決だ…)
丹沢の目が卑猥に輝いているのを目敏く見つけて、柴田がほくそ笑んだ。丹沢は比和井総業の実力者だが、好色で
女に弱い。これまでも、柴田が風俗の接待などで籠絡してきた相手だ。
「本当だぞ、仲尾。新入社員だからって、許されるミスと許されないミスがあるんだぞ!」
柴田が厳しく叱りつける。
「…はい、わかっています。反省しています」
謝っているうちに、由依の声が涙声になってくる。
「いや、わかっていない。裸になったぐらいで許されると思っているのか!」
柴田が頭ごなしに怒鳴りつける。
(本当は、私のミスじゃないのに…)
そう思うと、由依は悔しくて涙がポロポロとこぼれる。
「まあ、まあ、柴田さん…」
涙ぐむ由依を見て、さすがに可哀想に思ったらしく、丹沢がとりなしに入った。
「いや、たとえ丹沢さんがお許しになっても、今後の教育のために、きちんと責任をとらせないといけません」
いつの間にか、丹沢が許したという話になっている。それに気づいた丹沢が口を挟む間もなく。柴田が言葉を続け
た。
「『鉄は熱いうちに打て』と言いますからな」
そう言うと、柴田は由依をソファの脇に呼んで、丹沢の前に立たせた。
「丹沢課長に恥をかかせたんだ。お前も同じぐらいの恥をかく覚悟はあるな」
「はい…」
柴田の言葉に、由依が頷いた。柴田は、由依を丹沢の前でひざまづかせると、後ろからその胸を強く揉んだ。
「きゃっ!」
由依が思わず悲鳴をあげる。
「丹沢さんも、揉んでやってください」
「いやぁ、そういう訳には…、いかんだろう…」
口ではそう断るものの、丹沢の目は、由依の胸に釘付けになっていた。柔らかな膨らみが男の掌で卑猥に形を変え、
指の間から、ピンク色の乳頭がせり出す。
「ミスをした責任を、体に教え込むのが当社の教育方針ですから。…何をしてる、仲尾、お前からもお願いしろ」
柴田はそう言いながら、丹沢に見せつけるようにして、由依の胸を揉みしだく。
「…お願いします、丹沢課長。私の…、む、胸を揉んでください…」
由依の言葉で、丹沢の目が彼女の胸に釘付けになった。色が抜けるように白く、釣り鐘型の先端に薄桃色の小さな
乳頭がちょこんと座っている。乳輪も小さめだ。
「うむ、そうか…」
丹沢はそう言うと、吹っ切れたように、彼女の胸に手を持って行った。
いったん戸惑いを乗り越えると、本来の好色さをむき出しにして、丹沢の手は由依の乳房を思う存分、弄び始めた。
揉みしだくと、若い乳房は素晴らしい弾力を示す。
「うん、なかなかの揉み心地だ」
丹沢は嬉しそうに、柔らかな膨らみをタプタプと押し上げたり、先端の尖りを指先でコリコリと転がす。
「ああ、ううう…」
由依が耐え切れずに、押し殺した声を漏らす。
「今回の、この娘のミス、お許しいただけますか。重役の方々にもおとりなしいただけますか?」
自身も由依の乳首を摘みながら、柴田が尋ねた。
「うーん、そうだな…」
そう言いながらも、丹沢の手は夢中で由依の乳房をまさぐっている。
(もう一押しだな…)
そう思った柴田は、由依の耳に何かを囁いた。見る見る由依の表情が変わり、大きく頭を振る。
「む、無理です…」
「何が無理だ。ミスをした責任を取るのは、当然だろう!」
柴田に睨みつけられて、由依は丹沢に向き直った。ここは、諦めて従うしかなかった。何度も口ごもりながら、由依
は、とうとうその言葉を口にした。
「お詫びに、丹沢課長の…、お…、オチ×チ×を、…おしゃぶりさせてください…」
驚いた表情を見せた丹沢の顔が、次の瞬間、好色に笑み崩れた。
「きちんとお詫びするんだぞ!」
そう言って、柴田が応接室を後にする。
「じゃあ、やってもらおうか…」
すっかり本性を現した丹沢が、にやけた表情でズボンのベルトを外し、チャックを下ろす。由依のミスが原因だと聞か
されたことも、彼の心のハードルを低くしていた。
「はい…」
ブリーフがこんもりと盛り上がっている。由依は躊躇いがちに、丹沢のブリーフに指をかけ、ゆっくりと下げた。毛むく
じゃらの股間に、くねくねと血管の浮いた青紫色の怒張が天井を向いて反り返っていた。エラが大きく開きグロテスク
だ。思わず、由依が視線を逸らす。
「この度は、本当に申し訳ございませんでした…」
そう言うと、由依は目をつぶり、舌を出した。ピンクの舌が、丹沢の怒張の先端に触れる。屈辱的で不潔な行為に、
由依は思わず吐き気を覚えた。
「何をしてるんだ、早く舐めないか」
丹沢が苛立った声をあげる。
「はい…」
由依が慌てて、亀頭に舌を這わせる。丹沢の怒張は、さらに充血し膨れ上がる。
「なんだ。フェラはあんまり、やったことないのか?」
「初めてです…」
半ば泣き出しそうになりながら答える由依に、丹沢の興奮が高まった。
「よし、教えてやるから、しっかりやるんだぞ」
丹沢に手をとられ、導かれるまま、由依は怒張に手を添えた。
「裏側も丁寧に舐めるんだぞ」
由依は言われるまま舐めていく。亀頭部から王冠部、エラの裏側から裏筋へと舌を這わせていく。
「いいぞ、そうだ…」
根元から全体をペロリ、ペロリと舐めさすられて、丹沢が気持ち良さそうにため息をついた。舌の使い方はぎごちな
く、愛撫も単調だが、その分新鮮で、初めての口を犯しているという感動が高まった。
「そろそろ咥えてくれ…」
そう言うと、丹沢は由依の後頭部を両手で押さえる。小さく開けた由依の口に、亀頭が割り込んでくる。
「歯を当てるんじゃないぞ。しっかり口を開けて…」
「う…むぐぐ…」
由依の舌が押し当てられ、棹の裏を擦っている。丹沢は、あまりの気持ちよさに、思わず腰を動かした。
「よし、気持ちいいぞ…」
丹沢は嬉しそうに言うと、さらに奥まで剛直を押し込んだ。丹沢の陰毛が由依の鼻をくすぐる。
「う、うぐぐ…」
亀頭が喉の奥の部分にぶつかる。えづきそうになって、由依が苦しげに眉を寄せた。
「ううっ、うっ…」
「まどろっこしいな…」
そう言うと、丹沢は由依の頭を両手で抑え、ぐいぐいと口腔を犯していく。前後に由依の頭を動かし、そのリズムに合
わせて、自らも腰を振る。
「うっ、うっ、うっ…」
口を性器に見立てて激しくピストン運動する丹沢に、由依は苦しそうに白目を剥き、呻き声を漏らす。
「そら、そら、そら…」
「ぐぐっ、ぐむむっ…」
一段と苦しげな唸り声をあげて、由依の可愛らしい顔が被虐的に歪むのを鑑賞しながら、丹沢は彼女の黒髪を鷲掴
みにし、なおも容赦なくイマラチオを繰り返す。
何が何だかわからなくなり、意識が遠のきかけた由依の口腔で、肉棒が一気に膨れ上がる。
「出るぞ。出るぞ…。全部の見込めよ」
丹沢の言葉とともに、由依の喉の奥めがけて大量の精液が放たれた。
「うぐぐぐっ…」
肉棒で口に栓をされた由依は、吐き出したくても、吐き出すことが出来ない。由依の喉が、ゴクン、ゴクンと動き、丹沢
の放った精液を飲み込んでいった。
「ふう…」
吐息をつくと、丹沢が満足げに、由依の口から肉棒を引き抜いた。
由依は、ショックで頭の中が真っ白になってしまった。華奢な肩をハアハアと苦しげに上下させ、虚ろな表情の中、半
開きの唇から飲みきれなかった白濁が一筋、糸を引いて流れ落ちた。
「今の謝罪に免じて、今回の件はなんとかしてやろう」
ズボンを整えながら、そう言うと、丹沢は上機嫌で立ち上がった。
「ありがとうございました」
由依は全裸のまま、丹沢をロビーまで見送り、深々と頭を下げた。駆け寄って来た谷口が、にこやかな表情で丹沢と
握手した。
「今後とも、どうぞよろしくお願いします…」
丹沢の後ろ姿を見送る由依の耳に、谷口の調子の良い声が響く。
草を擦り潰したような精臭が自分の口から漂い、鼻にまとわりつくのを感じて、由依が顔をしかめた。口の中は今もネ
バネバして気持ち悪い。
(どうして、私だけ、こんな嫌な目にあっているんだろう…)
そう思った途端、由依の瞳から涙があふれ出した。これも最下位のペナルティなのだ。
 
「産流商事のニューフェイス」目次へ
「Novels」へ
「ぷろとこーる・ラボ」トップぺージへ
|